宣伝会議賞のすすめ

国内最大の公募広告賞「宣伝会議賞」を通じて、キャッチコピーの魅力を少しでも多くの人に伝えたいと願う素人メタボ親父のブログ。 目標はグランプリと100万円!!そして『日本一コピーのうまい葬儀屋』を目指します。

贈賞式当日。Xのタイムラインには積もった雪の写真が続々と流れてきてる。電車で行こうか悩んだけど、荷物が多すぎて無理。予報では昼頃には止むっていうし、何とかなると信じて車で出発。途中の海老名SAで朝ごはんと、とあるものを購入。雨はだんだん小降りになってきた。自分が立つわけじゃないけど、晴れの舞台はやっぱり晴れがいい。心配してた渋滞もなく、思ったより早く打ち上げ会場のある神田駅に到着。

近くの駐車場に停めて、あらかじめ調べておいた駅のコインロッカーへ。荷物を預けないと移動が辛すぎる。運よくひとつだけ空いてたから、できる限り詰め込んだ。ついでに会場の下見。1次会場は本当に駅からすぐ。ただ地下だから入口がちょっとわかりにくいかも?まだ開いてないので店内は確認できず。そこから2次会の餃子酒場までは徒歩3分。電話に出た片言の店員さんらしき人がいたので、予約の確認をして席も見せてもらった。人数増えてもいいか聞いたら「タブンダイジョブョ」って、やっぱりあんまり大丈夫そうじゃなかったw

駐車場に戻って精算したら30分も停めてないのに800円もしてビックリ。都内恐るべし。そのまま新橋のいつもの駐車場へ向かう。途中でDMでぐんじさんがコロナになり出席できないとの悲報が。先日めちゃくちゃ美味しいイチゴを送ってもらい、久々に会って直接お祝いとお礼ができると思ったのに残念。みんな揃って贈賞式に出たかったろうなぁ・・・。でも、ぐんじさんならきっとまたすぐ行けるはず。できることなら今度こそ一緒に。

ここで追い打ちをかけるように更なる悲報が。あの鳥山明先生がお亡くなりになった・・・と。あまりに突然すぎてリアルに「はぁ!?」って声が出た。あわてて路肩に車を停めて、流れてきた記事を読む。デマかフェイクニュースだったらよかったのに・・・。その功績は今さら説明不要。だって青春の全ページに、もれなく登場してくるもの。鳥山明がいた時代に生まれて本当によかった。そのまま30分くらい動けずに呆然としてた。

何とか気を取り直して新橋に到着。目的はコピー仲間のHさんとの贈賞式鑑賞会、通称『負け犬会』。去年に続き今回で2回目。恒例になりそうな予感しかしないのがイヤw。場所も前回と同じネットカフェ。もちろんシアタールームを予約済み。待ち合わせ時間にはまだ余裕がある。ネットで調べた人気のラーメン屋で遅めの昼ご飯。めったにこれないから奮発して1,400円の塩ラーメンを注文。うっっっまっっっ!!どんなにショックを受けてても、お腹はちゃんと減るんだなぁ。にんげんだもの。

食べたらちょっと元気出た。その足でネットカフェへ向かい、Hさんと合流。「久しぶり~」と挨拶するも、全然久しぶりな気がしない。1年経つのが恐ろしく早い・・・。「無事に会えたのはうれしいけど、できたら贈賞式がよかったねぇ」とお互いにため息。受付を済ませて部屋へ。去年よりちょっと広めで快適。近況報告もそこそこに各賞の予想をしながら、YouTubeを開いて待機。



オラ、わくわくしてきたぞ!!!











さて、やると決めたからには全力でやらないとならんのですよ。全員に「参加してよかった」と思ってもらわねば。『コピグラ祝勝会』と銘打つ以上、失敗は粛清を意味するのです・・・(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル

さっそく前回の幹事マスケトさんの補佐として活躍したコピグラ東京支部のTee.さんに連絡。「そりゃ、やるしかないっしょ!」とふたつ返事で引き受けてくれた。その日のうちに同じく東京支部のうにいくらさんとすずきちかさんにも声をかけてくれて『ガヤガヤガヤ2024』を結成。さすが世界を股にかける超優秀なビジネスウーマン。仕事が早い。

最初の任務は参加人数の確認と会場手配。特に会場手配は早くしないと間にあわない可能性があるので、時間との勝負。贈賞式が大手町三井ホールで行われるとの情報を入手し、仕事をサボっ・・いや、その合間をみて近辺でめぼしい会場を検索けんさくぅぅぅぅ
(森田)同時進行で「贈賞式組」と「ガヤ組」で参加してくれそうな人に連絡。ファイナリストが事前にわかっている唯一のメリットがこれ。

席のみ予約だと会費が読めないから、飲み放題つきのコースで予約できる店を探す。でも金曜だとほとんどの店が2時間制、金額も4,000円を超える。そんな中、神田駅近くに3時間制のお店を発見。コスパも他と比べて圧倒的にいい。贈賞式の会場から徒歩15分と少し遠いけど、まあ許容範囲でしょ。とりあえず電話して空き状況を確認。今ならまだ大丈夫とのことだったので、参加者が増えることを想定してひとまず20名で予約。

次は当然くす玉作り。前回もやったから「またかよ・・・」と思われそうだけど、他に盛り上げるアイデアも時間もない。さすがにまるっと使い回しはくす玉職人のプライドが許さないから、本体だけを再利用してガワだけ作り直すことに。

ファイナリストの作品とその作者を見る限り、どちらかがCMゴールドで卒業すると確信。卒業といえば桜のイメージなので、くす玉も桜バージョンにしよう。100均をはしごしてピンク系のフラワーペーパーを買い占めて、少しでも桜っぽく見えるように前回より小さめに花を作る。
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が、ここで思わぬ誤算が・・・。
花を小さくした分、当然数がいる。薄ピンク一色にする予定が、材料も数も全然足りない。しかも小さい分、広げるには細かい作業が必要で余計に時間がかかる。結局「ピンクならいっか」とカラーリングを変更。思った以上に時間がかかって、前日の夜中にようやく完成。ピンクだけでも足りなくて白まで投入したけど、一色より可愛くできたから結果オーライ。
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おそらく誰にも気づかれないだろうけど、ここでさらなる職人のこだわり発動w。紙吹雪を桜の花びら仕様にしよう!!(しょーもなw)本当に時間がなくて間に合いそうにないから、この任務は娘に託した。最初は「まかせといて」とノリノリだったのに、ものの5分で飽きて結局自分でやるハメに・・・
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で、いちばんの問題は垂れ幕になんて書くか・・・。単に「おめでとう」じゃ面白くも何ともないし、前回の「ぐやじいですっ!!
(`皿´;)」は使えない。悩んだ結果は・・・あとのお楽しみw

これまた「またかよ」と思われるけど、今回もケーキを発注。デザインはベタだけど誰が見ても笑える感じで。前回、ただ出すだけじゃイマイチ盛り上がらなかったという苦い経験を踏まえ、ちょっとだけ演出?を加えることに。ケーキ用の花火も発注。お店に受け取ってもらえるか確認して、当日夕方届くように手配。どんな演出?かは・・・あとのお楽しみw

これでオープニングとエンディングの山場は作れそう。でもこれだけじゃ前回の二番煎じでしかない。3時間あるので、真ん中くらいにもう一つ何か欲しい・・・。悩んだ末に、この日このメンバーだからできることを思いつく。これなら時間もコストもそれほどかからないし、それなりに盛り上がりそう。もしかしてもしかするともしかするかも・・・?どちらのパターンでも対応できるように、再び100均に走り必要なものをそろえる。何をするかは・・・
あとのお楽しみw

Tee.さんの交渉力で、
まさかのシークレットゲスト2名が参加決定。にも参加希望者が増えてきた。その都度店に連絡して人数変更。うにさんは名札を作ってくれることに。ちかさんは特にすることないからひたすら応援w(ちゃんとクラッカー用意してくれました) 最終的な参加予定は31名。想像以上の大所帯にちょっとビビる・・・

こうなってくると2次会の会場もおさえておかないと、いきなり探すのは厳しそう。調べたらすぐ近くに24時間営業の餃子酒場を見つけた。幹事メンバーも「餃子食べたい!!」と賛成だったので、早速電話してみる。そういえば前回の2次会も餃子だったっけw

電話に出たのは片言の日本語で話す中国系?の女性。8日の23時半から15名くらいで席の予約ができますか?と聞いたら「ダイジョブダイジョブ、タブンダイジョブヨ」との返事。いや、たぶんじゃ困るんだけど・・・。ついでに、当日人数が増えても大丈夫か聞いたら
ダイジョブダイジョブ、タブンダイジョブヨ」と、どう考えても大丈夫じゃなさそうw。一抹の不安を感じつつ予約完了。

とにかく持ってくものが多いので、忘れ物がないよう何度も荷物をチェックして準備万端。テレビからは「都内は積雪の恐れあり」とのニュースが静かに流れていた・・・





3月8日、都内某所で贈賞式が行われました。グランプリをはじめとする各賞が発表され、第61回宣伝会議賞の幕が下りました。

ご存じのようにコピグラ民にとってはドラマみたいな痺れる展開で最高の結果に。その興奮と感動は未だ脳裏に焼き付いて、アーカイブなしでも脳内再生余裕・・・なわけないだろ。なんだよそのクソ仕様。むーむーさんの可憐なドレス姿をもっと愛でさせろよ。なんならそこだけ売ってくれw

贈賞式の詳細はひとまず置いといて、今回もガヤおじさんとしてしゃしゃり出て祝勝会を開催しました。が、それもひとまず置いといて、その前にいくつか書いとかなきゃならないことが。祝勝会にたどり着くまでに飽きるか力尽きそうな予感・・・


まったく需要はないと思うけど、まずは自身の結果から。

一次通過22本からの・・・

二次通過2本で終了。ω`) ショボーン

前回が一次止まりだったから進歩ちゃぁ進歩だけど、何というかネタにもなりにくい中途半端なしょっぱい結果。今年は異例のSKAT先行公開で、すでに一次通過のコピーは確認できる。本命コピーベスト10の中で一次通過は1つだけ。もう本命コピーとか言うのやめよう。せめて自信作が残ってるとか、ひとつでも三次通過してれば少しは希望が持てるんだけどなぁ・・・

SKATが早めに見られるようになったのはとってもいい。ここ数年は次の応募が始まってから発売とかで、ちゃんと読んでるヒマなんてなかったから。その分他の人のレベルの高さに自分の実力不足を思い知らされて戦意喪失するのも早いけどw なんやかんやでやっぱり盛り上がってたしね。まずはコンスタントに三次に残れるようにならないと・・・

それからちょっと話題になってた「黄春」かぶりすぎ問題。あと「レモい」とか。宣伝会議歴が長い人ほど違和感あって、否定的だった印象。昔から「カブリ=悪」みたいなとことあったもんね。確かにSKATみていきなりあれが出てきたもんだからちょっと驚いたし、「これなら俺のを残してくれよ」って思ったのも事実。

でもまあ誰もが思いつくってことは、悪く言えば「平凡でありがち」、よく言えば「普遍性があって伝わりやすい」ってことなんじゃないかと。これが二次とか三次とかなら「う~ん、さすがにどうなの?」って思うけど、一次なら全然問題ない。自分はどっちも書けなかったし、出した人たちも思いついたからとりあえず出しとけって感じで、上までいけるとは思ってないでしょ。

デジタル版では、3月1日の4月号発売前に協賛企業賞やファイナリスト作品が確認できた。例によってあの人もあの人もいて、外野は「またあの人かよ!!」「そんなことある?!」と、ひとあし早く大盛り上がり。でも当の本人たちは口止めされてて何のリアクションもできずw

さらには検索すれば誰がファイナリストかわかってしまうという、運営自ら出した箝口令を自ら破っていく謎展開w さすがにこれに関しては問題だし、次回は改善が必要。だって審査の公平性が保てないもの。コンペとしては致命的でしょ。

今までファイナリストは匿名で、作品の良し悪しだけで審査されてた。実際はどうかわからないけど、少なくともそういうことになってた。例えば養成講座の教え子の作品だとわかったら、それを推したくなるかもしれない。にんげんだものw 最終審査員がわざわざ検索して誰の作品か調べるなんてことしないだろうし、それができること自体知らないと思う。それでもそれができちゃう可能性があるってことは、手心を加えることができちゃう可能性もあるってことになる。選ぶ人も選ばれる人も選ばれなかった人も、もれなく全員モヤモヤする。やっぱりこれはどう考えてもおかしい。そして結果が出てないやつが言っても負け犬の遠吠えにしかならないのが悲しい・・・ω`) ショボーン

文句言い出したらキリがないので、ここらで協賛企業賞の感想でも。全部やってたらこれまたキリがないので、ごくごく一部だけ。もちろん全部いいのは大前提。全体的にきっちり丁寧なコピー多い。ダジャレや言葉遊び系が少なく、長いけど説得力があってちゃんと機能するものが選ばれてる。


【赤ちゃん本舗】 松尾 栄二郎 さん

「正しい」より「しあわせ」な子育てを。

すっかり常連の東のドン・松尾さん。自分も「しあわせ」がキーワードだと思っていくつか出したけど、どれもそれっぽいだけのふんわりコピーだった。それが「正しい」と対比させることで、こうもクッキリするのか・・・。初めての子育てで「ちゃんとしなくちゃ」って思いつつも、なかなか思い通りにできずに悩むママとパパに寄り添い勇気づけるような優しいコピー。松尾さんの人柄がそのまま出てる。


【イー・スピリット】 
秋さん・ぐんじさん・Tさん・堀さん・ローラーさん


キャステイングを、ギャンブルにしない。

正直、見た瞬間に笑ってしまった。5人同時受賞。かつてのシルバー7の再来かと・・・。しかもこのメンツが揃うって、ミラクル過ぎるでしょw コピーそのものは王道中の王道。選ばれたご本人たちもきっと「もっといいのあったのに、よりによってこれかよ!?」って、苦笑いしてるはず。高い協賛金出した企業が選んだんだから、これが正解以外の何物でもないけどさ。スポーツ選手がどうのとかいうあのオリエンはなんだったのか・・・とツッコミたくなるのも無理はない。オリエン関係なくきっちり王道をおさえてるのも、経験豊富な常連だからこそ。できることなら混じりたかったw


【商工中金】 間野マナコさん


立ち上がるときも。立ち向かうときも。

コピグラメンバーのマナコさん。アイコンが可愛い女の子だから、みんな女性だと思ってたはず。俺は『コピグラBEST』を送ったりしてたから知ってたけど。ただ本名はすっかり忘れてて、Xで受賞報告見るまで気づかなかったw コピーは王道ど真ん中のド直球。誰にでも伝わるわかりやすさと力強さを合わせ持つ、商工中金の理念そのもの。これぞザ・協賛企業賞。誰でも書けそうで書けないコピー。


【ティップネス】 寺内 惇人さん


前のジムは「行くかどうか」悩んでた。
今は「どれにしようか」悩んでる。

「あ~、こう書けばよかったんだぁ」と、唸ったコピー。同じ「悩む」でも言い方ひとつでネガティブにもポジティブにもなる。どれにしようか悩むほど、どれも魅力があることを表現してる。単なるデブあるあるの面白コピーで逃げてた自分と大違い。「総合型」に見事に応えた正解を見せつけられた。


【日清オイリオ】 y0k0t0m0さん


「あぶら」は「さしすせそ」より前にある調味料です。

今回の協賛企業賞で、いちばん驚いていちばん嬉しかったのがコピグラメンバーのy0k0t0m0さんの受賞。「さしすせそ」を使ったのは考えたけど、こんなに上手くまとまらなかったもんなぁ。発見と説得力とy0k0t0m0さんらしさがあふれるコピー。


【日本レジストリサービス】 むーむーさん


もしも週2回、インターネットが休みだったら。

今回の協賛企業賞の中で、圧倒的にダントツでいちばん好き。コピーっぽくない佇まいと、「週2日」のワードチョイスが絶妙。まったくなくなるんじゃなくて、2日だけ使えなくなるってシチュエーションが想像しやすいし、より不便さを感じさせる。その向こうにネット環境を休まずに支え続けてくれている人たちの姿が浮かんでくる。前回のグランプリに通じる視点。

別に3年連続受賞だからとか、大変な環境でもとてつもない努力をしてるのを知ってるからだとか、美人だからだとか、黒むーむーの圧が怖いからだとかじゃなくて、純粋に本当に1番いいと思ってる。でもやっぱり「むーむーさんのだからじゃない?」って思われちゃう可能性があるわけよ。ねっ、だからファイナリストの名前が事前にわかるのはダメ、ぜったい!!


ローラーさんとむーむーさんはもう当たり前のようにいるから、まったく驚かない。というかもはやいない方が逆に驚くレベルw。ファイナリストにはあの人もあの人もあの人もいる。もうガヤおじさんは卒業したいんだけど、これだけのメンバーが一堂に会するわかった以上やらないという選択肢はない。

というわけで祝勝会開催決定となりましたとさ、めでたくない、めでたくない ω`) ショボーン










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