宣伝会議賞のすすめ

国内最大の公募広告賞「宣伝会議賞」を通じて、キャッチコピーの魅力を少しでも多くの人に伝えたいと願う素人メタボ親父のブログ。 目標はグランプリと100万円!!そして『日本一コピーのうまい葬儀屋』を目指します。

8月も半分すぎて、いよいよ宣伝会議賞としずおかコピー大賞が迫ってまいりました。

なんかもうね、早く来てほしいようなほしくないような、不安と期待が入り混じって悶々としてます。そういえば今年もチャレンジブログ企画があって、参加者を募集してましたね。試しに応募してみようかな?なんて一瞬考えたけど、去年の宣伝会議賞解析班さん以上に面白くてためになるのはどうやっても書けそうにないので断念。応募したところで採用されないだろうけど。

で、FBを見てたら毎年恒例の文化放送のラジオCMコンペが始まったとの情報が。


文化放送 【第9回 100万円争奪!ラジオCMコンテスト】


以前はコピーはもちろん、ラジオCMも挑戦してて、運よく受賞したことも。でもあるとき、心の師と仰ぐ方から「コピーとラジオは似ているようで実は違う。本当に上達したいならコピーだけに絞った方がいい」とのアドバイスをいただいた。それ以来ラジオコンペは課題と受賞作をのぞくくらいで、一切参戦してませんでした。決して「コピーの方が簡単で誰にでもできる」ってことではないので誤解しないでくださいね。

で、応募する気はないけどヒマだったのでなんとな~く今年の課題をのぞいてみた。


そしたらいきなり降りてきちゃいましたよ、神が!!!


マジでこれはイケるんじゃないのってCM案を一瞬でひらめいた!!まあさすがにグランプリとはいかないまでも、間違いなくに最終ノミネートには残る!!!って確信するほどのやつ。ていうか児島令子賞あたり、いただいちゃうかもしれない。ラジオCMを考えるのは2年ぶりくらいだから、なんていうかこうビギナーズラック的な力が働いちゃったんじゃないかと。

最終ノミネートに残ると招待状がきて特番の公開録音に参加できる。いや~これは今から受賞コメントと賞金の使い道を考えとかないと!!年末に100万はデカいよなぁ~。で、来年4月にもう100万入る予定なわけでしょ。とりあえず贈賞式に備えてライザップに行こうかな~。

ちなみに課題は『行田自動車教習所』です。これ、ちゃんと覚えといてくださいね。「あ~また始まったよ」って思ってる人、今度こそガチです。これぞ予告ホームランってやつをお見せしますよ。

ちなみにこれ以上のは出来そうにないので、ついでに作ったニップンと合わせて全部で4本応募して打ち止めにします。えっ?「たった4本なんて舐めてる」って?まあまあ、文句は結果が出てからうかがいましょう。そうそう、ニップンももしかしたらもしかするかもしれないですよ。



※宣伝会議賞が間近に迫り、プレッシャーのあまり正常な精神状態ではないことをお察しください・・・



富嶽三十六プロジェクトの一環である【富嶽三十六コピーチャレンジ】に参加した話のつづき・・・これでおしまい。

4時間にわたる白熱のディレクション会も無事に終了。このあとはいよいよお楽しみの打ち上げ。(もう2度とくることはないだろうなぁ・・・)って考えると、数時間前の警備員のオッサンとのやりとりもいい思い出になった気がする。電通に別れを告げ、会場のある新橋まで歩いて移動。

酔っぱらったサラリーマンのイメージしかない新橋だけど思ったよりも洒落てて、打ち上げの会場もなんだかちょっと良さげなお店。さすが電通(しつこい)。2Fの座敷に案内されて順番に座る。おとなしく隅っこに座ろうとしたら中村組の方々が「自分たちはいつでも話せるので、ここどうぞ」と中村さんの向かいの席を譲ってくれた。なんてジェントルメン。お言葉に甘えて座ったものの、なんか急に緊張してきた。

暑い中歩いてきたから、なかなか出てこないビールにイライラ。まあ自分は運転あるからウーロン茶だけど。何度目かの催促の後、ようやく乾杯!!参加者は15人くらいだったかな?ほとんどが中村組だけど、代が違うとはじめましての方もいるみたいなので、順番に自己紹介をすることに。自分が一番遠いと思ったら、このため名古屋や大阪から来てる人もいて驚いた。

毎度のことながら(何か気の利いたこと言わなきゃ・・・)と緊張MAXだけど、『素人』・『葬儀屋』・『ブログやってる』・『シルバー受賞』・『おっさん』・『デブ』ってこれだけツッコミどころがあればほぼ100パー誰かが拾ってくれるわけで。今回もブログに喰いついてくださるマニアの方がたくさんがいて掴みはOK。中村さんが「日本一コピーのうまい葬儀屋なんて面白いじゃん」と言ってたので、早速名刺に入れて使わせてもらっちゃおうかな。というわけで全国のコピーライターの皆さん、葬儀屋への転職はご遠慮ください。

話題は引き続き富士山プロジェクト。「楽しかったしとてもいい経験だった」とみんな口をそろえる。「東京マラソンみたいに、富士山に登れる人も抽選にしちゃえばいい。その方が希少価値が出るしもっと富士山を大切にする」という中村さんの提案に超納得。あとは宣伝会議賞のことやピンクリボン大賞のこと、毎年恒例だという中村組の合宿のこと、などなど・・・。

1番印象に残っているのは「いいコピーとは?」という話。それは時代が変わってもずっと誰かの心と記憶に残り続けるコピー。。たとえば佐倉康彦さんの「愛だろ、愛っ。」。コピーを聞くだけで、誰もが永瀬正敏のあのCMとサントリーカクテルバーを思いだす。もちろんコピーだけでなく商品までセットなことが大事。

TCCとか宣伝会議賞とかを狙うのもひとつの方法かもしれない。でも別に賞なんか獲らなくても記憶に残るコピーはある。何年か前のSKATにも書いてあったけど、「二度見価格」は今でも強く印象に残っているそう。たとえ顔や名前は忘れても「あのコピーを書いたやつ」としてずっと覚えているって。つまり「地上波初・・・」じゃダメだったってことね・・・。いつか絶対、忘れられないコピーを書いてやる!!

開始が予定より遅かったので、あっという間にお開きの時間に。あの人ともあの人ともあの人とも、もっといろいろ話したかったのに、ちょっぴり消化不良だけどしかたない。次は贈賞式で会えるよう、今日会った誰よりも努力しないと・・・。

時間に余裕がある人だけで2次会へ。自分以外は全員中村組だけど、もちろん参加。中村さんの先導で有楽町駅近くの飲み屋さんへ。壁にずらっと並んだメニューと、丸いパイプイスがいかにも新橋なお店。ここでも話題の中心は中村さん。かなり飲んでるのか、コピーやサッカーのことをホントにめちゃくちゃ楽しそうに話すので、聞いてるだけでこっちまで楽しくなってくる。

そしてこんな時でも「次の講座でこれをやったら面白いよな」って何度も何度も口にしてた。もう何年も続いてる人気講座。たぶんほっといても受講生は殺到するはずなのに「生徒のために何ができるか?」を常に一生懸命考えてる。そもそもこうして最後まで飲み会に参加したてくれる方ってあんまりいないよね、きっと。受講生にとっては尊敬できるコピーライターであると同時に、目標であり兄貴みたいな存在、その距離感が中村組の結束の固さに繋がってるんだろうなぁ~。うらやましい・・・。

で、その中村イズムを継承したライバルを全員倒さないとグランプリは獲れないわけで・・・。結局今回も圧倒的な差を見せつけられて、ぜんっぜん勝てる気はしないけど、それでも上を向いてガムシャラにやるしかない。気持ち的には少しレベルアップしたつもりなんだけど、この経験をちゃんと活かせるかどうかは自分次第。


日本一コピーのうまい葬儀屋目指して、がんばります!!!






富嶽三十六プロジェクトの一環である【富嶽三十六コピーチャレンジ】に参加した話のつづき・・・

案内されて入った会議室は、イメージしていたそれよりもはるかに広い。中央にはいくつかのテーブル、そしてそれを囲むように椅子が配置され、これから始まるであろう熱く激しい論戦に臨む選ばれし若き才能が集うのを今や遅しと待ち構えていた・・・ってなにこれひどい。やっぱり又吉ってすごいんだなぁ。

「お願いします」と会釈をしてとりあえずいちばん端の席にすわる。奥では中村さんが準備をしてた。入り口で一緒になった彼はさっそく中村さんに挨拶に。こうしちゃおれんとすかさず便乗。中村さんとお会いするのは実は2度目。1度目は昨年の贈賞式。「地上波初」でシルバー獲りましたって言えばわかるかな?なんて思ったけどあえなく玉砕・・・。あの時はひとことくらいしか話せなかったからしかたないか。

開始時刻が近づくにつれ、徐々に参加者が集まってきた。各自空いてる席にすわりネームプレートをつける。(あの人、今年受賞した人だ!!)(あの人とあの人もSKATに載ってた!!)なんて心の中で大騒ぎ。何度かお会いしたことある人もいてちょっぴり安心したものの、そうそうたるメンバーに場違い感がハンパない。本当にこんなとこにいていいの?と改めて不安と緊張がおそってくる。

集まったのは17人。そのほとんどがいわゆる中村組。コピーを募集するにあたり、最初にコピー講座の受講生やOBを中心に声をかけ、その反響が大きかったので一般にも募集したとのこと。どうりでレベルが高いはずだ。応募総数は1719本。短期間の割には想像してたよりはるかに多い。その中で1次通過が149本。やっぱりここに残っただけでも奇跡に近い。この中から36本が選ばれる予定。

いよいよディレクション開始。中村さんの挨拶のあと、今回のプロジェクトが行われることになった経緯や趣旨、NPO法人の活動内容、富士山の世界遺産登録の維持にはたくさんの課題があることが説明された。


詳しくはこちら➡ いつまでも富士山を世界遺産に 


そのあとひとりずつ順番に、1次通過の中からいいと思ったコピーをあげていく。事前に何本か選んでいたけど、オリエンを聞くとまた少し評価が変わってきてその場で変更。他の人の意見を聞きながら(これは鉄板だよね)とか(何でこれ誰も選ばないの?)とか(声が裏返ったらどうしよう)とか、すっかり脳内ポイズンベリー状態。結局自分のコピーには一票も入らず・・・。予想通りとはいえ、ちょっと凹む。次に中村さんが選んだ2次通過コピーを発表。もしかしたら奇跡の逆転なるか!?と淡い期待を抱くも、自分の番号はあっさり飛ばされあえなく全滅。凹みすぎて反対側に突き抜けそう・・・。

2次通過コピー+投票数上位のコピーをすべて壁に貼りだす。そして各自、その中からいいと思うものに付箋を貼っていく。

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おおぉ~、これってよく見る【審査会場の様子】ってやつじゃん・・・今さらながらとちょっと感動。ここから中村さんを中心にしてみんなで意見を出し合う。

得票数の多いコピーはやっぱり誰が見ても納得のクオリティで、ほぼノータイムで採用決定。その後得票数の多いものから順番に検討していく。投票した人がどういう理由で選んだのかを説明。時には書いた本人にどういう意図でこの表現にしたのかを聞く。同じ切り口・視点・キーワード・ニュアンスのコピー並べてと比較しながら、1番いいコピーを選んでいく。

「そのコピー、ちょっとピンとこないんですけど」
「これならこっちの方が伝わるんじゃないですか?」
「ここを削って短くしたらどう?」
「でもそうすると意味が変わってきちゃうよ」
「これっていかにもコピーって感じでいやらしくない?」
「老人ホームに貼り出したら面白いかも?」
「ストレートすぎるけど、これくらい言い切った方がいいんじゃない」

「山梨と静岡ってそんなに仲悪いの?」
「この句点、いらなくない?」


コピーから受ける印象は人によって千差万別なのはわかってる。でもそれを目の前でリアルタイムで聞ける機会なんてめったにない。自分とは正反対の意見や思いもよらない提案がじゃんじゃん出てくる。とにかくアツい。「少しでもいいコピーを選ぼう」って熱意が伝わってくる。休憩するのも忘れ、議論はどんどん白熱し、時間はあっという間に過ぎていく。ちなみに休憩中に出された水は富士山のおいしい水でした。さすが電通。

残り5本くらいになると、どれも横一線でなかなか決まらなくなってきた。中村さんから「いいと思うなら1次で落選したコピーも復活OK」と自分のコピーをアピールするチャンスをもらえたけど、今さら没コピーを推せる自信もなくダンマリ。あとで「実際のプレゼンならたとえ自信なくてもチャンスがあればどんどんアピールしなきゃ勝ち取れっこない」と言われ納得。もっと貪欲にガムシャラにならないと結果はついてこない。

開始から4時間。ラストは「その手があったか!!」と誰もが納得のミラクル改変案が飛び出して、全員一致で36本目が決定。会場は達成感と一体感と拍手で包まれた。最後に選ばれた36本を作った人を発表。いいと思ったコピーのほとんどが中村さんの作品。そしてそれ以外は軒並み中村組が名を連ねてた。

その中でも1番多く採用されたコピーライターさんに「こんなに採用されるなんてスゴイですね」って声をかけたらひとこと・・・



「どうせやるなら誰よりもいいコピー書いて1番を獲らないと意味ないですから」



(ああ、これは勝てっこない)と一瞬で思い知らされた。ふだんはとっても優しくてどちらかというとボーっとしてる感じ(失礼)の方なのに、その言葉には自信と「まだまだこんなもんじゃない」って思いが溢れてた。きっとこれだけ採用されても満足なんかしてないだと思う。

あわよくば1次通過、まぐれでも何でもいいからディレクションに参加できればいいなぁって気持ちで応募して、実際この場に居られることだけで満足してしまっている自分。ハナから勝負になるわけがない。経験も実力も勝てっこないのはわかってる。だったらなおさら気持ちだけは負けちゃいけなかった。今更気づいても遅いけど。ちくしょう・・・。

それでも、この日この場に入られたことは何物にも代え難い経験で、本当に幸運だったと思う。静岡県民として微力ながらも富士山の未来に貢献できる機会を与えていただいたことに、心から感謝したい。もちろんこれっきりで終わらせることなく、自分にできることはないかを考えていきたいと思う。

中村さん、このプロジェクトの関わるスタッフの皆さん、一緒にディレクションに参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。



このあと打ち上げがあるので、もう少しだけ続きます・・・













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