宣伝会議賞のすすめ

国内最大の公募広告賞「宣伝会議賞」を通じて、キャッチコピーの魅力を少しでも多くの人に伝えたいと願う素人メタボ親父のブログ。 目標はグランプリと100万円!!そして『日本一コピーのうまい葬儀屋』を目指します。


去る3月1日、『第60回宣伝会議賞』ファイナリスト・協賛企業賞・二次三次通過者が発表されました。Amazonで予約したのに待ちきれなくて、結局デジタル版も買ってしまった・・・

今回も前回に引き続き、いやそれ以上のとんでもないコピグラ旋風が吹き荒れました。ページめくるたびに知ってる人が出てくる出てくる。スーパーサイヤ人のバーゲンセールですわ。元々宣伝会議賞の常連が集まってるってこともあるけど、今回はコピグラがきっかけコピーを始めた人もいるし。語彙力なくて申し訳ないけど、すごい以外の言葉が出てこない。

そしてその中に自分はいない・・・。完全に蚊帳の外。蚊取り線香たかれて、虫コナーズをぶら下げられて、苦手な周波数の超音波まで出されてすっかり置いてきぼり。半分ネタとはいえあれだけ豪語しておいて、結果は二次通過ゼロというていたらく。受賞はできなくてもせめて三次にひとつでも残ってれば擁護のしようもあるけど、二次すら残れないとかもう〇んだ方がいい。悔しいというよりあまりにも情けない。ちょっと今後のことを考えなきゃならないかな・・・

その辺はひとまず置いといて。


これも毎年のことだけど、ファイナリスト・協賛企業賞は震えるくらいレベル高い。特にファイナリストは「刺さる」って言葉がぴったりで、黒ひげ危機一髪状態。圧倒的な差を見せつけられて、ちょっと泣きそうになった。勝てるわけないじゃん。で、おそらくというか確実に知ってる人がいるわけで・・・。

とりあえずいつものように気になった協賛企業賞の受賞作をいくつかピックアップ。なんせ知ってる人が多いので、知ってる・知ってる・知らん・知ってる くらいのバランスになる危険性はかなり高めだけど許してよぉ♪



【アサヒグループ食品】 密山 直也 さん


おいしいの数だけ、人生はたのしい。

いきなり我らがローラーさんの登場。「でしょうね」という感想しかない。もういるのが当たり前みたいになってるからあんまり驚かない。むしろ受賞してなきゃおかしい。そう思わせちゃうのはもっとおかしいんだけどw

で、今回のコピーは王道ど真ん中。「おいしい」と「たのしい」を絡めるのは定番中の定番で、誰もが一度くらいは見たことあるだろうし、何なら使ったこともあるはず。

 
そのヘタしたらベタになりそうなところに「数」と「人生」というワードを組み合わせることで、商品の豊富さや多様性、赤ちゃんからお年寄りまで幅広く使えることを見事に表現しる。「お客様に提供する価値」をひとことでって、めちゃくちゃ難しい課題にきっちり応えてる。


今回は王道系が選ばれたけど、ローラーさんが凄いのは王道から下ネタまでありとあらゆるテイストのコピーが書けるってこと。ストレートもカーブもフォークもスライダーもスプリットもチェンジアップも、そのすべてがキレッキレでどっからでもストライクがとれる。まさにコピー界のダルビッシュや。もしかしたら7人の人格がある可能性も微レ存。一次で並んでるもう一人の密山さんは、実はお父さんではなく7人の人格のひとつなのかも。

これだけ凄いのに受賞コメントはコピグラ民への感謝とか・・・カッコいいにも程がある。完全にカリスマですわ。



【イー・スピリット】 田島 由紀子 さん


#PRってついてるけど、買っちゃった。


「#PR」ってのをコピーに入れちゃうって、まさに「目の付けどころが#(シャープ)でしょ。」って感じ。で、誰もが感じてる広告のうっとうしさと胡散臭さ。そのマイナスイメージを逆手にとって、プラスに変換してるのがさらに凄い。「買っちゃった」って言い回しもおちゃめで親近感と共感性が高い。広報のお仕事をされていた方なので、実体験が活かされてるんだろうなぁ。


【サントリー】 村上 実紗子 さん

ムギムギ飲める。

これは書けない。
もはや説明不要。いや決して手抜きとかではなくw


【シャノン】 長井 謙 さん

あの手、この手を、ひとつの手で。


課題を見てもHPを見てもよくわからなくて秒速で捨てたシャノン。そんな自分にも「そういうことか」と思わせるわかりやすいコピー。難しいことを誰にでもわかるように説明するって本当に難しい。長井さんはいつも商品やサービスのセールスポイントだけでなく、企業の思いをきっちり汲んだうえでターゲットにちゃんと届く形に変換してる。これぞことばのプロの仕事。


【商工中金】 河原木 渉吾 さん

変わるあなたを、変わらず支える。

コピグラ民の受賞ラッシュ中で、いっっっっちばん驚いた。ページめくってどっかで見た名前だなぁ~なんて思ったけどいったんスルー。その数秒後に「らぎしょうさんじゃん!!」って叫んだもの。初挑戦でいきなり受賞とか、前世でどんだけ徳を積めばそんなんできるのさ・・・

で、コピーがとってもいい。奇をてらわずストレートに核心をついてる。「変わる」って決していい方向だけとは限らないけど、どんな時でも支えいくっていう企業理念が伝わる。まるで今まで普通に使われてきたような佇まい。文字数を揃えてて、口に出したときのリズム感もちゃんと計算されてる。ビギナーズラックって謙遜したくなる気持ちはめちゃくちゃわかるけど、まぎれもなく実力。お見事です!!



【SOMPOケア】 むーむー さん

わたしの「スキル」が、だれかの「できる」を叶える。

みんなとっくに知ってるからあんまり意味ないけど、何となく本名を伏せとくw。前回に続き連続受賞、しかもW受賞とかさ。すっかりレジェンドの仲間入りで女王の風格が漂ってる。

川柳のスキルを活かしたさすがのコピー。言葉遊びで終わらずにきっちり言葉をあやつってる。「スキル」「できる」「叶える」の〇〇るでリズム感もバッチリ。夏井先生も絶賛するはず。実体験に基づいていて、介護する人もされる人にも響く。受賞コメントまで完璧で非の打ちどころがない。

それにしてもあの華奢で小さな身体でフル応募して毎回結果を残すなんて、どこにそんなパワーがあるのか?たぶん影武者というか影むむが何人か存在してるはず。(影むむって言いたかっただけw)


【日本交通安全教育普及協会】 古山 昂典 さん

かぶるキッカケが、事故では遅い。

「はい、正解でました!!」もうこれ以外ないっしょっていう、ごもっともな正論コピー。ファイナリストには結構ブラックなのもあったけど、協賛企業賞はあんまりキツイ恐怖訴求はできないもんね。そんな中でこれぞお手本。しずおかコピー大賞での実績やコピグラでの活躍を知ってるから受賞は時間の問題だと思ってた。これでデザインもできちゃうんだから、もう無敵でしょ。


【日本製鉄】 高山 菜野 さん

こんなに柔軟な、堅物はあるか。

「堅物」なんて言葉を見つけてこれることがもう凄い。意味的には融通がきかなくて頑固ってネガティブの言葉。それが柔軟と対比させることで実直で真面目だけど頭は柔らかいってポジティブな印象になってる。「あるか」って問いかける形が反語になってて、他にはないってこともアピールできてる。

そういえば最近CMでよく見る「サス鉄ナブル」ってコピー出した人絶対いそうだけど、通過してるのかな?


【日本WPA】 長井 謙 さん

このポスター、工程まで美しい。

やっぱり長井さんのコピーはクライアントにもターゲットにもやさしいのよ。課題をみるとついつい「地球が~」とか「環境が~」とか大きなことを言いたくなるけど、それはどこか綺麗ごとで他人事感がある。誰もがよく目にするポスターを主語にすることでグッと身近に感じさせて、環境に配慮したうえでj従来通りかそれ以上にちゃんとキレイに印刷できることもしっかり伝えてる。美しいって言葉を選んでるのが美しい。


【野村不動産】 原田 智光 さん

ひとりで頑張る私も、みんなと頑張る私も、ここにいる。

tontonさんの真骨頂の対句コピー。もはやtonton構文といっても過言ではない。でもただのテクニックだけでなく、真面目な人柄がにじみ出た優しい視点がある。会えない間、ひとりで働いてもひとりじゃない。そして仲間といっしょに仕事できる幸せも感じられる。「ここにいる」って言葉がとっても泣ける。自分の得意な型があるってすごく強い。



【パナソニック】 内野 大介 さん

奥歯も、親の目のとどかない場所でした。

今回の協賛企業賞の中でいちばん好き。「うわぁ~そう来たかぁ」と唸った。子どもを持つ親にはめちゃくちゃ響くと思う。ちゃんと奥まで磨けることも伝わる。歴代グランプリで一番好きな「父親の席は、花嫁から一番遠くにある。」みたいな気付きと納得感がある。個人的にはファイナリストでもいいと思う。


【フィスカース ジャパン】 山下 祐輝 さん

枯れない花を、家に置こう。

ロイコぺユーザーなのをいいことに応募期間中から各方面にマウントをとりまくっていたリモコンさん。大阪人のくせにまさかこんな何のオチない、ちっとも笑えない結果を出すとは。コピーもオシャレで、トンマナもバッチリ。ただのお皿なら100均でもいいじゃんってなるけど、こういわれたら「おっ!」って興味を引くし、歴史と伝統とずっと使い続けられることまで表現できてる。口だけで何の結果も残せなかった俺とは大違い・・・。

応募数は俺と同じくらいなのに、一次通過数はダブルスコアの差をつけられてさらに協賛企業賞まで。不断の努力の差が如実に表れました。いつものイヤミなドヤ顔がめちゃくちゃカッコよく見える。今回は完敗です。ぐぬぬぬぬ・・・。まああくまで今回はであって、協賛企業賞3回よりシルバーと協賛1回ずつ獲ってる俺の方がまだ若干上なのよ。たぶん・・・


【HENNGE】 むーむー さん

代わりのいない、変わり者になれ。

またしても川柳仕込み?のテクニック炸裂!!変なというか特徴的な名前だから、当然社名いじりのコピーも多かったはず。その中で「変わり者になれ」って命令形のインパクトは強いなぁ。むーむーさんも代わりのいない変わり者だし、唯一無二ではなく唯一むーむーの存在。(唯一むーむーって言いたかっただけw)


【ヤマハ】 早坂 貴弘 さん 宮地 克徳さん

定番狂わせ。

これは思いつきたかったや~つ。難しい課題をひとことで、スパッと切れ味抜群。その手があったか!?と。ありそうでなかった絶妙なライン。楽器なのに「狂う」って言葉が入ってるのもインパクトあるしロックっぽくてとてもいい。そして受賞者2人がどちらもコピグラ民だったミラクルもすごい。


他にも好きなのたくさんあるけど、キリがないのでこの辺で。


受賞者の皆さん、本当におめでとうございます!!




何度も言うけどコピグラメンバーの活躍が本当にすごい。特にローラーさんやむーむーさんやリモコンさんのすごさはずっと前からわかっていたつもりでいたけど、その認識がぜんぜん甘かった。才能もセンスもあるのに努力を惜しまない。で、その努力を見せたりしない。それに比べて自分自身のなんと不甲斐ないことか。本来比べることではないし、そもそも比べることすらおこがましいけど・・・

長いこと宣伝会議賞をやってて、たまたま競合が少ないおかげでブログを読んでもらえてて、そんなすごい人たちを仲良くしてもらってて。まぐれで運よくいくつか賞をもらって、ちょっとコピーがうまくなったつもりになってて。大口叩いて結果が出なくてもネタになるし、それでも面白いってチヤホヤしてくれる人がいて、どこかでもう受賞できなくてもいいかなって思ってて。そのくせ大した努力もしてないのに、結果が出せないと一丁前に落ち込んでみたりして。二次すら通過しない俺なんかより、三次に複数あるのにファイナリストに届かなかった人の方が何万倍も悔しいだろうが・・・

ごく一部の天才をのぞいて、才能とかセンスとかにそこまでの差はないはず
(と思いたい)。じゃあ何が違うかっていうと、やっぱり努力というか執念というかハングリー精神が足りてない。居心地のいいぬるま湯に浸かってて、すっかりふやけてる。たぶんこのままではこの先も毎年同じことのくり返しにしかならない。1回全部リセットして初心に戻って、一からやり直さないとダメだと思う。






今回のグランプリが決まったら、ブログをいったん休止しようと思います。













てなことを、昨日くらいまでは本気で思ってました。
決して「やめないで」って言われたいからとかじゃなくて結構ガチで・・・。もうアホかと。才能もなくて努力もしなくて、そのうえ他の人にはない唯一の武器であるブログもなくなったら、それはもうただのオッサンでしかない。一瞬で忘れ去られて存在意義までなくなっちゃう。

そもそも年に数回更新するかしないかのブログに、休むもクソもあるか!!
ふだん全然見かけないタレントの活動休止宣言くらい意味ないだろ。書き始めるまでは何書けばいいのかわかんないしめちゃくちゃ面倒なんだけど、いざ書き出せばまあ何とかなるし好き放題言えるし、読んでくれる人がいるのはとてつもなくうれしいし。

それにコピグラからたくさん受賞者が出るのはものすごく嬉しいんだけど、おかげで一気に敷居が高くなりすぎなのよ。ローラーさんは圧倒的にカリスマだし、むーむーさんは女王様だし、リモコンさんはドヤ顔とマウントしかしないし。決してそんなことはないんだけど、意識高い系のガチ勢ばっかりだと思われてそうだし。俺やだら子さん(道連れw)みたいなダラダラしてる適度なポンコツもいますよと。

負けても楽しそうな人には、ずっと勝てない。
ってコピーが大好きなので、才能がなかろうが努力が足りなかろうがケツ穴が小さかろうが、この先何度負けても楽しそうに挑戦するしブログもできる限り書きます。あくまで「楽しそう」ってだけでちゃんと悔しがらないとダメだけどね。今は負け犬だけど、いつか必ずむーむーさんみたいな勝ち犬になるんだ。

贈賞式は3月10日。
ファイナリストに誰が登場するのか?どの作品がグランプリに選ばれるのか?めちゃくちゃ楽しみです!!悔し泣きできるほど本気でやれなかったから、代わりにうれし泣きができたらいいな。そして、めいっぱいお祝いして、それ以上にめいっぱい悔しがろう。





ちなみに俺の圧倒的ダントツのイチオシは・・・






大型トラックで行ける銀行ってありますか?
 
セブン銀行






これはまぎれもなく、天才の仕業ですわ。









お詫び




























去る2月1日、
第60回「宣伝会議賞」一次審査通者発表(原文ママがありました。

応募総数62万8046点。一次通過は6647点。通過率は1.06%。前回より応募総数は減り、一次通過率は微増したもののほぼ誤差の範囲。毎度のことながらとてつもなく狭き門。それにしても表紙で脱字はさすがにひどいw



で、今回の結果は・・・



9課題 17本/1096 通過率1.5%


通過率が平均よりちょっとだけ上のごくごくごくごくごくごくすっごく平凡な結果。実力どおりでまあこんなもんかって感じではある。ただ今年もコピグラ勢がアホみたいに通過してるのに、『コピグラ絶対王者』の肩書きにあるまじきショボさで、なんか申し訳ない気持ちでいっぱい・・・



各課題の結果と感想をざっくりと・・・




朝日酒造 全滅/応募数100


お酒のコピーとは昔っから相性悪いから妥当。でも100本出したし本命コピーがあったし、ひとつくらいは残って欲しかったなぁ。きっと企画意図をちゃんと書かなかったせいだ。そうだ、そうに違いない。そこさえちゃんとしてたら、絶対残ったはず・・・。そう思い込まないとやってられん。M田さん⑦とかずるい。



イー・スピリット 全滅/応募数5



そらそうだ。



コシダカ(まねきねこ) 通過1/応募数100



いちばん書けた気がしたし自信作も多かった。前回のYOASOBI⑥(まだ言ってる)みたいにブレイクするならここしかないと思ってた。正直かなりショック。最低でも➁か➂は残ってほしかった。やっぱりカラオケ全般のコピーで、まねきねこらしさが足りなかったのが敗因かな?M山さん⑨とかやばすぎる・・・



サントリー 通過3/応募数100



昨年に続き、予想外の大健闘。味が薄いだとか、パッケージが地味だとか、やかんの麦茶に完全に負けてるだとか、散々ディスってごめんなさい。これから麦茶はやさ麦一択です。でもこれ以上先に進むのは厳しいな。



JT 全滅/応募数32



でしょうね・・・



商工中金 全滅/応募数70



お気に入りのコピーがあったんだけどなぁ。やっぱり伝わらなかったか・・・。全体の通過数も少なめだし、みんな苦戦したのかな?



セブン銀行 通過数1/応募数35



残ると思ってなかったからうれしい。でも一次止まりだろうな。



損保ジャパン 全滅/応募数28



本命コピーランキング第3位、協賛企業賞確定コピーがあったはずなのに、あっけなく撃沈。結構いいと思ってたんだけどなぁ・・・。ぐやじいぃぃぃぃぃ。STAT(TAT)  行き確定。



日本交通安全教育普及協会
 通過数1/応募数56



全体的にうっすいコピーしか書けなくて全滅覚悟だったから1つでも残ってよかった。あとはそれがお気に入りのコピーであることを願う。十中八九ちがうと思うけどw



日本WPA  全滅/応募数3


書くまでもない。



日本レジストリサービス 通過数2/応募数55


ま~~~~ったく期待してなかったのにまさかの複数通過。見返してもどれが残ったのか全然わかんない。



Panasonic 通過数1/応募数62



これも残ると思っていなかった。たぶんだけど説明書についてのコピーだと思う。



フィスカース ジャパン
 通過数3/応募数53



応募数のわりには意外と残ってた。お披露目会でなぜか一部の人だけに異常に好評だったネタコピーが残ってるといいなぁw



ポケモン
 全滅/応募数61


みんなのリアクションでうすうす、というかあつあつ気づいていたよ、ダメだってことはさ。それでも、もしかして、ひょっとして、万が一、奇跡が起こるかも?と信じてた・・・信じたかったんだ。自分のコピーを自分が信じなくてどうする。結果は出なかったけど、そこまで信じられるコピーが書けたってことはきっとよかったと思う・・・いやダメだろw



YAMAHA  全滅/応募作16


想定の範囲内。



山芳製菓 全滅/応募作100


想定の範囲外w 苦手のコーポレートスローガンとはいえ、さすがにひとつくらいはイケるはずだったのに・・・。まったく、わさビーフの売り上げにどんだけ貢献したと思ってるのよw



優良ストック住宅推進協議会 通過数2/応募数68


これは素直にうれしい。もし万が一奇跡の逆転ホームランの可能性があるとしたら、ここかもしれない。



ローランド 全滅/応募数7


YAMAHAと一字一句同じw(前も同じこと書いたような・・・)



ワタミ
 通過数3/応募数100



手ごたえのあった課題だからまずまず。本命コピーランキング第2位があるけど、通過してるのは絶対にそれじゃない自信があるw。二次通過以上を狙える数少ない課題(当社比)



特別課題
 全滅/応募数35


知ってたw




ここ数日はツイッターのTLに流れてくる結果報告に、歯ぎしりしながら「いいね」&「リツイート」してる。24時間体制でw。M山さんの108本とかN井さんの103本とかは、もう異次元過ぎて笑っちゃうほどの神の領域なので置いといて。前回受賞組のむーむーさんとかジャックさんも、それに満足することなくさらに通過数を伸ばしてるけどこれも置いといて。というかこの辺の人は、もうみんなまとめて卒業してほしい。で、早いとこ審査員になって俺にめちゃくちゃ忖度してほしいw


問題はめきめき力をつけてるコピグラ勢ですよ。まだ数回しか挑戦してないのに何千本も応募して、さらっと20とか30とか通過してる。本当にすごい。もう誰がいつ受賞してもおかしくない。俺なんて15年とかやっててようやく最近どうにかこうにか1000本出せるようになったのに。二桁通過だってたまにしかないのに。なんか一気にレベルが上がってきた気がする。


でさらに問題なのは、そんな状況でもあんまり悔しく感じてないこと。特に今回はどっかで「やるかやらないか迷って惰性で参加した感が強いから仕方ないか」って思ってて、それを言い訳にしてる部分がある。自分よりはるかにいい結果なのに本気で悔しがってる人を見るとうらやましくて、本気で悔しがれない自分が情けない。実力で勝てなくてもせめて情熱だけは負けないつもりだったんだけどなぁ・・・


おそらくというか確実に、協賛企業賞にもファイナリストにもコピグラメンバーがいるはず。さすがにそれを見たらもっと悔しがれると思う。で、また知ってる人が卒業するかもしれない。だから今年は、というか今年「も」打ち上げには参加しようかな?誰か誘ってくれたらだけど。こんな機会でもなきゃリアルで会えない人もいるし、生配信見てたらどうせ行きたくなっちゃうだろうしw


いつもなら今月号で授賞式の日程が発表されるはずなんだけどまだなのよね。さすがにこの時期にまだ決まってないなんてありえないから、受賞者だけには知らせてるのかな。早くしてくれないと休みがとれないから困るのよ。


しれっとファイナリストで参加してる可能性だって10000分のワンチャン、なきにしもあらずw。ちくしょ〜、連絡こねぇかなぁ・・・











 

ふっふっふっふっ、まさかこんなに早く更新されるなんて誰も予想してなかったはず。だって俺自身予想してなかったもの。だから言ったじゃない、やればできる子なのですよ、や・れ・ば!!


こういうのは勢いで終わらせとかないとダメなのよ。(いやお前が言うな)間が開けばあくほど書くの面倒臭くなるし、読む方も興味なくなるし。去年は続きをほのめかしといて結局書かなかったから、さすがにこのまま放置はマズい。

あとは単純に早く書かないと忘れちゃう。一説によると脳の記憶容量は17.5TB(テラバイト)らしい。でも歳のせいか、体感的には10KBくらいしかない。しかも別名保存じゃなくて上書き保存っぽいから、いろんなことをどんどん忘れてく。昨日の晩ごはんも覚えてないもの。なので、かすかに残ってる記憶を頼りに都合よく捏造しながら振り返ります。

長いようで短かった2ヶ月も無事終了。なんだかんだ言っても始まっちゃえば楽しかったし、途中もうこれ以上書けないから早く終われと思ったりもしたけど、いざ終わっちゃったらめちゃくちゃ寂しい。宣伝会議賞ロスとハイが同時にきて変なテンション。とにかく誰かと語りたくて、みんながどんなコピーを出したか知りたくて仕方ない。

そんなわけで『打ち上げ&お披露目会』を開催。参加者はトータルで30人ほど。ローラーさんを筆頭にいつものコピグラメンバー。さらには前回グランプリのMさんに、前々回グランプリ&ゴールドのTさん、同じくCMゴールドのNさんなど、まんま贈賞式の打ち上げかと思うような超豪華メンバーが集結。これもひとえに俺の人望のおかげよのう。

とりあえず2ヶ月間おつかれさまの乾杯!!スタートは6人くらいで、徐々に増えていく。最初はそれぞれ何本応募したか?どの課題が難しかったか?どんなやり方で取り組んだか?などなど基本的な質問タイム。1000本出してそれなりに満足してたけど、2000・3000が当たり前のようにいて、わかっちゃいたけど開始早々に凹む。「あんまり出せませんでした」って、初挑戦なのに600本とか、それもう十分異常だから。俺が初挑戦のときは100も出せてないし、1000出せるようになったのもここ2回くらいよ。まわりに変態が多すぎて基準がおかしくなってるw

中にはフルで応募してる人もちらほら。いやいやいやいやいや、10000歩譲ってコピーだけならともかく、CM100はほんっとにどうかしてるとしか言いようがない。仮に課題がクレディセゾンひとつしかなかったとしても100は無理よ、絶対無理。それなのに4000とか何なの?友達いないの?他にやることないの?実は無職なの?その情熱とか執念とか根性とか体力とか精神力とか、本当に尊敬しかない。フル応募した人にはもう、それだけで何らかの賞をあげるべきだと思う。

人数がある程度そろったところで、いよいよお披露目タイム。当然俺の本命コピーNO.1のポケモンを知りたいとの声が上がるけど、まあまあそう焦りなさんな。なんせ今回はガチでファイナリスト候補、なんなら卒業の可能性まである渾身の自信作。本日のメインイベントですから、そう簡単には見せられないでしょ。

どういう流れかでそうなった覚えてないけど、なぜか最初は『嘉穂無線』。俺はまったくノータッチ。課題の内容すらよくわからなくて、あわててオリエンチェック。応募数にも驚いたけど、ちゃんと全課題に応募してる人が思ったより多くてびっくり。みんな偉いなぁ。やれそうなのをその日の気分で適当にやってる俺とは大違い。

お披露目はチャット欄に打ち込んでいくスタイル。コピーって口で言うのってめちゃくちゃ恥ずかしいもんね。最初に出すのってかなり勇気がいるけど、何人かが率先して出してくれて助かる。せっかくの機会だし、すごい人がいっぱいいるから恥ずかしがってないで見てもらった方が絶対いいもの。無線やホームセンターに絡めたキーワードを使ったのが多かった印象。ただやっぱり課題内容をちゃんと把握できてないから、いまいちピンとこなくて「ほーん」って感想しか出てこない。

人数が多いとなかなか出しにくいので、ここからは5~6人ずつランダムに部屋分けしてそれを何度かくりかえすことに。自分が入ったルームでは『久保田』『やさ麦』『ロイヤルコペンハーゲン』とか、みんなが出してる人気課題を見せ合った。とにかく全体的にレベルが高くてビビる。はじめに見せとかないと次から次にいいコピーが出てくる。それなりに書けたつもりでいた課題も気のせいだったことに気が付く。何度スクロールしても見せられるコピーがない。

その中でもローラーさんをはじめとする受賞の常連組は、あきらかに次元が違う。もう発想のオリジナリティからワードチョイスまで、すべてが桁違い。こっちが必死で100本ひねり出して何度も見直して「もうこれ以上の切り口ないだろ」ってのを、あっさりと超えてくる。同じ切り口でも全部が自分のコピーの上位互換。短くてシンプルで切れ味がまったく違う。こっちは渾身のストレートを出してるのに、軽く出されたジャブにまったく歯が立たない。「うわぁ~、そうきたか」の連発で、悔しさを通り越して感心のため息しか出てこない。

「となりの芝生は青く見える」っていうけど、青どころじゃない。金色よ金色。ちなみに「きんいろ」じゃなくて「こんじき」ね、こ・ん・じ・き。もうね青き衣をきたナウシカが降り立つレベルよ。ランランララランランランランランラララン♪って幼女の歌声が脳内でヘビロテしてる。あまりのレベルの違いに絶望してるんだけど、なぜか笑ってしまう。


それでも・・・それでもまだ俺にはポケモンがある。



たとえ他のすべてが負けたとしても、このコピーで褒められばそれでいい。

その後も部屋ごとにいろんなコピーを見せ合ってそのたびに心が折れそうになったけど、ポケモンのコピーに一縷の望みを託すことで何とか立っている状態。それでも他の人のコピーを見るのはめちゃくちゃ楽しいし勉強になる。基本みんな優しいから、かなり微妙なのでも何かしら褒めてくれるし。たま~に本当にダメなやつは一切触れられずスルーされたりするけどw

開始から6時間。深夜2時を過ぎてもまだ20人以上が残ってる。それまで和気藹藹としていた空気にほのかな緊張感が混じってきた。「もうそろそろいいんじゃないの?」って無言の圧力を感じる。ここまできて出し惜しみするつもりないけど、いきなりそれだけ見せるのもなんなので、各々ポケモンのコピーを披露することに。

「イラストの多様性」って難しいテーマ。なのにみんなきっちりお題に沿ってて、いいコピーばかり。ここでもやはりローラーさんのが絶賛されてた。自分は「カードバトルがしたくなる」って方向で書いてたので明らかに見当はずれ。イやな予感はしたものの、本命コピーはちゃんと多様性のことも言えてるはずだからきっと大丈夫、大丈夫、大丈夫・・・大丈夫なはず・・・

そして、ついにその瞬間が訪れる。みんなが固唾を飲んで見守る中、チャット欄にNO.1コピーを入力。あとはEnterキーを押すだけ。



行け俺のコピー、100まんえんだ!!
ターン

・・・

・・・

・・・

・・・

あれ・・・!?


えっ・・・!?


もしかして全員ミュートになってる?


20人以上いるのに誰一人言葉を発する者はいない。どまどいを隠し切れず、お互いに誰かが何か言ってくれるのを待っている。でもその表情からは「えっ・・・これ?・・・まぁ・・・うん・・・どうすんのよ・・・」って声が聞こえてきた気がする。

自分でも驚くくらい、誰にも何にも刺さらなかった。あのひらめいた瞬間の衝撃も、もしかしたら卒業しちゃうかもって心配も、5秒前まで確かにあったはずの自信も、すべては自己満足とただの勘違いが作り出した幻だった。本命コピーが一次すら通過しないのは毎年の恒例行事。「すっごいコピー書けた」ってツイートでネタふりして、自信満々にハードルを上げて、こうしてダダすべりするまでがお約束。そういう意味では今回も大成功ではあるし、この展開は想定の範囲内・・・のはずだった。







ど ぼ  じ  で・・・






顔には出さなかったけど、頭の中では『容疑者Xの献身』の堤真一ばりに泣き崩れてた。

ここから先、午前4時にお開きになるまでの記憶はほとんど残っていない。脳は強い衝撃を受けると自己防衛本能の働きで記憶をシャットダウンするらしい。どうやら俺の脳は、妄想癖が人より強いこと以外は正常に働いているみたいw

ちなみに協賛企業賞いただき!!と思っていた本命コピー第3位の「乗るピタ」は、部屋分けの時に披露してすでに酷評されてた。第2位のワタミも反応はいまいちどころか、いまいちまん。いちばん評判がよかった?のは、『ロイヤルコペンハーゲン』のネタコピーw

楽しみにして開催したお披露目会で目の当たりにしたのは、圧倒的な実力の差と絶望でした。
こんな風にショックを受けるなら、やらなきゃよかったかなと少しだけ後悔。
あんなに頑張って、2ヶ月間すべてをかけて最高のコピーができたと信じてたのに。
でも見せてもらったコピーには本当にいいのがたくさんあったから納得。
受賞するコピーが絶対あると思うし、まだ見てない中にもきっとお宝が眠ってる
今回も目標だったグランプリと100万円には届きそうにない。
でも、なにも結果がでなかったとしても、絶対に諦めない。
誰よりもいいコピーを書いて、次こそてっぺんを獲ってやる!!
みなさん、ご参加いただき本当にありがとうございました。





ねぇ、何からしくなくない?いつもなら「自分のコピーを信じなくてどうする!!」とか言ってるはずでしょ・・・







えっ、待ってこれ
手震えるんだけど
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