先日ようやく手に入れました。地元では当然売ってないので、家族サービスのついで(というよりこの本を買うのメイン)で都内の書店で購入。で、一気に読み終えました。

10440992_1502993019975846_3498977017393702860_n以前からノープロブレム無料広告学校の講義録を読んだりしていましたが、そこでは理解しきれなかった内容や専門用語が詳しく説明されていて、とにかくわかりやすい。

書いてあることは広告コピーが何のためにあるのかという大原則。広告コピーにとって最も大切なこと。基本中の基本であり当たり前のこと。

その基本的なことがまったくわかっていないということをこれでもかと思い知らされました。そしてあらためて、コピーライターって職業の凄さと存在価値を思い知らされました。



宣伝会議賞と実際のコピーライターの仕事とはかけ離れた部分もあるけど、いいコピーの根っこはすべて同じ。これを読んでしまうと、自分の考えたコピーどれだけ薄っぺらいかがよくわかる。もし応募期間中に読んでいたら、自信をもって出せたコピーは一本もなかったかもしれない。

これからコピーライターを目指す人は絶対に読むべき一冊です。


【課題2 旭化成】  
「フロッシュ」の食器用洗剤を使いたくなるアイデア


こんなすんごい本を読んだあとだと自分のコピーをどうこういうことすらおこがましいのですが、それだとブログそのものが終わってしまうのでその辺はあんまり気にしないことにしときます。

ドイツ生まれの食器用洗剤フロッシュ。基本的な特徴は以前出たシャボン玉石けん台所用と同じなので、過去作品とのカブリに注意しつつとりあえず環境にやさしい・手肌にやさしい・でも洗浄力がある・香りが良くて好みで選べる・オシャレのそれぞれの方向でコピーを作る。ただどれもフツーというか既視感いっぱいでいまいちピンとこない。ぶらぼうにうまい。みたいにドイツ語とうまく絡められないかと試みたけど、そもそも知ってるのがグーテン モルゲンくらいしかない・・・。

料理はわりと好きで自分でもよくする。でも作って食べるまではいいんだけど何よりも面倒なのは片づけ、特に洗い物。その場ですぐに洗えばいいんだけど、ついつい溜め込んじゃう。妻も家事の中では洗い物が一番キライらしい。そこで環境や肌にやさしいのも、香りが良くて好みで選べたりボトルがオシャレなのも全部ひっくるめて、フロッシュがあれば洗い物が楽しくなることを表現することにした。

といってもそんなに都合よく言い表せるフレーズなんかなかなか出てこない。それでもようやくひねり出したコピーを他のと一緒に妻に見せたら「これが一番いい」とのお墨付き。ターゲットど真ん中の妻に褒めててもらえると自信が出る。いつもはまったく当てにならないから期待ハズレに終わるかもだけど・・・。

応募したのは31本。本当はもっとあったんだけど似たような表現しかできてないのは削除した。そして勝負コピーはその1本。フロッシュじゃないと成り立たないし、リズム感もあると思う。狙いはずばり、協賛企業賞!!ただやりやすい課題なので競争率は高いだろうし、いいコピーが集まりそうな予感。