8月です。8月です。8月です。つまり宣伝会議賞まであと1ヶ月です。


毎度のことだけど1年経つのが信じられないほど早い。毎日親のカタキみたいに暑いし、かと思えば突然豪雨になるし。もう地軸がずれて異常気象になって、ついでに公転とか自転のスピードがあがって時間の感覚もおかしくなってるんじゃない?


このままボーっとしてるとあっという間に爺さんになっちゃいそうなので、今年はいつもと違うコンペにもチャレンジしようと。で、手を出したのが【新聞クリエーティブコンテスト】


イラレもフォトショも会社でほんのり使うくらいでデザインなんかできないし、そもそも絵心が壊滅的にない・・・。たぶんそれらしいビジュアルにコピーを載せるくらいしかできない。それでも何事も経験経験、派手に当たって砕けてやろうじゃないの


いつもは「ことば」とか「お金」とか「食」とか、抽象的ででっかいテーマだったのに、今年はなぜか「捨て犬・捨て猫問題」とえらくピンポイントに。今までのが自由演技だとすると、今回は規定演技って感じかな。方向性は絞りやすくなったけど、その分かぶりやすそうだしオリジナリティが必要になるはず。


このテーマでまっ先に思い浮かぶのがこの2つ

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どちらも広告賞を受賞してるから、ほとんどの人は見たことあるんじゃないかな。切ないビジュアルと心に突き刺さるコピーが印象的。胸がしめつけられて泣きそうになる。


この2つの印象があまりにも強いので、どうしても「悲しげなモノクロ写真+白抜きコピー」ってイメージがつきまとう。でも同じ土俵で勝負しても二番煎じにしかならないし、絶対勝てない。かといってまったく違ったベクトルの明るいイメージ、たとえば「飼い主のそばで死ねる幸せ」的なやつを表現できるようなアイデアもテクニックもない。


実はビジュアルは課題を見た瞬間に思いついたものがあった。やっぱりイメージはモノトーンなんだけどね・・・。ベタだからかぶる可能性もあるけど他には全然思い浮かばないし、意外に悪くないんじゃないかと思ったりして。とにかく「これで行こう!!」と決めた。


問題はコピー。殺処分の流れに関しては漠然とイメージはしてた。けど調べれば調べるほど出てくる出てくる、想像をはるかに上回る残酷な現実。殺処分の映像なんて直視できない。どう表現したらそれを伝えられるのか?正直とてもできそうにない。自分の無力さ泣けてくる。またしてもピンクリボンの時とまったく同じパターンに突入。


まあそれでも、無理なら無理でできることやるしかない。「自分で書けなきゃコピーになりそうなところを探し出せばいいじゃん」と、開き直って関連記事の印象に残った部分をピックアップ。その中で一番衝撃を受けたフレーズをほぼそのまま使った。


コピーが決まっても、その配置とかフォントとかサイズとかあーでもないこーでもないと散々悩んだ。持ってる広告集をみたりフリーフォントを検索して試してみたり。幸い会社に大判プリンタがあるので終業後こっそり拝借。何度も何度も試し刷りをした。出力するとモニターとは色もイメージも全然違う。ほんの少しの違いで印象も変わってくる。迷いに迷って最終的にはめちゃめちゃシンプルにど真ん中に配置。フォントは完全に自分の好みでチョイス。出来はともかく何とか形になった。いやぁコピーライターはもちろんだけど、アートディレクターってやっぱりスゴイなぁ。


これ以外にも子供たちに絵を書いてもらったりしながら2案目を考えてはみたものの、どうしても1案目を超えられる気がしなくてあえなく時間切れ。いや1案目だってそんな大したことないんだけどね・・・。


8月2日の締め切りをなぜかもっと先だと勘違いしてて、気づいたら7月29日。あわてて出力センターにデータ送って、パネル張りも依頼。31日に完成品到着。ちゃんと出来上がったのをみると「結構いいいじゃん」なんてちょっぴり自画自賛。応募票を貼って、梱包材をそのまま再利用して宅配便へ。トラブルがなければちょうど今頃届いてるはず。


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もっと斬新なアイデアやもっといいコピーを作りたかったし、イラレやフォトショをもっと練習しとけばよかったし、できれば数も出したかった。またしても力不足を思い知らされたけど、あれこれ悩んで試行錯誤してる時間はやっぱりとても楽しかった。勝手がわからず色々バタバタしたけど、今持ってる力は出せたと思う。


上位賞に絡まないと誰の目にも触れずに終わっちゃうのがさみしいところ。結果が出たらここで没作品として公表しようかな。他の人がどんなの出したかめちゃくちゃ気になるなぁ。あとは奇跡を信じて祈るのみ!!