宣伝会議賞のすすめ

国内最大の公募広告賞「宣伝会議賞」を通じて、キャッチコピーの魅力を少しでも多くの人に伝えたいと願う素人メタボ親父のブログ。 目標はグランプリと100万円!!そして『日本一コピーのうまい葬儀屋』を目指します。

2020年03月


誰にも言ってないので知らないと思いますが、今年の抱負のひとつに「ブログをマメに更新する」というのがあります。ちなみにあと3つくらい抱負があるのですが、誰も興味なさそうなので内緒にしときます。


『CCN2020キャッチコピーコンテスト』とは、CCN(コピーライターズクラブ名古屋)が毎年開催するCCN賞の公開審査会のキャッチコピーのコンペ。


その最大のメリットは、受賞作はポスターにして審査会で実際に掲出されること。もちろんその作品はTCC賞などに応募も可能。素人の自分にとっては貴重なチャンス。


応募資格はCCNの会員であること。CCNは1年ごとに会費を払い入会するシステム。このコンペに応募するためだけに入会しました。


もうひとつの特徴が、審査員の投票結果が公開されること。どの審査員がどの作品を評価したのか一目瞭然。しかもその結果はHP上で公開され誰でも見ることができる。公正公平な反面、容赦なく公開処刑されるとてもシビアなシステム。1次審査を通過しなければ名前すら出ず、格付けランキングでいうところの映る価値なし扱いになる可能性も・・・。



ちなみに前回の結果発表がこちら。





前回の応募総数は1294本。会員限定なのでライバルのほとんどがプロのコピーライター。当然レベルも競争率も高い。今年は応募制限50本が20本に変更になり、作るだけでなく選ぶ力も必要になった。おかげで得意の下手な鉄砲数撃ちゃ当たる作戦が通用しない。


テーマは「CCN賞」。去年入会した時からこの時期に募集があることは知ってたし、課題も例年と同じなのは想定できてた。もし1日1本作ってたら300本以上できてたはずなのに、何もやってなくて直前になって慌てるハメに。


とりあえず50本書いてみたけど、どれも似たりよったりでインパクトのかけらもない。ちょうど宣伝会議賞のファイナリスト作品を見たばかりだからなおさら。公開されてるコピーの方がはるかにいいコピーが多くて、同じ切り口でも表現力や説得力が段違い。これでも受賞できないなら、俺のコピーじゃ無理ゲーすぎる。

去年の審査会に参加したことを思い返して自分なりに他とは違う視点で書いたつもりだけど、結局手応えあるコピーは書けず。昨日の記事の無駄に高いテンションと比べれば、自信のなさが丸わかり。例によってまぐれ当たりのミラクルに期待するしかないけど、1次すら通過できずに惨敗する予感しかしない。

発表は3月末。公開すらされずに処刑されて後悔しそう・・・。











第57回宣伝会議賞のグランプリも決定し、SNS上ではまだその余韻が残るなか、空気を読まずにまったく関係ない記事を書きます。


そりゃね、言いたいことは山ほどありますよ。「結果発表は生配信じゃないのかよ?」とか「それならあそこまで引っ張る意味あったの?」とか「だったら平日の13時公開じゃなくてもよくない?」とか「あまりにもあっさり読みあげすぎじゃない?」とか「審査員が登場して発表するんじゃないの?」とか「受賞者のコメントとかあってもよかったんじゃない?」とか「協賛企業賞とか中高生部門は紹介してあげないの?」とか「あとから総評がひっそりアップされてたけどなんなん?」などなどなどなどなどなど・・・。事務局に文句言うオジサンモードに突入すると、全10回でもおさまらない長編になって第58回までに終わりそうにないのでやめときます。


どうしてもリアルタイムで発表を見たくて、架空のお客さんとの打ち合わせをでっちあげて仕事を抜け出した時のドキドキとワクワクを返してほしい。不測の事態で各方面との調整や対応に追われ、とてつもなく大変だったのは想像できます。それでもどの作品が受賞してもおかしくないほどハイレベルだっただけに、何とかもう少し盛り上げることができたんじゃ?と思わずにはいられません。素人考えでしかないのかもしれませんが・・・。

後日パーティーが開催されるとのこと。まだまだ先が見えず予断を許さない状況で難しいのは百も承知ですが、ぜひ盛大にド派手に祝福していただいて、受賞者やファイナリストの皆さんが心から楽しめるものになることを願います。受賞者の皆さん本当におめでとうございます!!


あとこれだけは言いたい・・・







たまに眼鏡が1番可愛い





全コピーのなかで1番好き。





さてようやく本題に入ります。


SBC信越放送の『第8回 SBCラジオCMグランプリ コピーライターコンクール』通称コピコンに応募しました。




グランプリ賞金20万円。総監督は中山佐知子さん、審査委員長は澤本嘉光さん。受賞作は国内最大のCMコンテスト『ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS』へ出品される可能性もあるため、人気も競争率も高いコンペです。

誰にも言ってないので知らないと思いますが、今年の抱負のひとつに「ラジオCMコンペで結果を出す」というのがあります。ちなみにあと4つくらい抱負があるのですが、誰も興味なさそうなので内緒にしときます。


公募を始めた当初はラジオCMコンペにも挑戦していて、何度か受賞したこともあります。でもある時、勝手にコピーの師匠として尊敬していた方に「コピーが上手くなりたいならコピーだけ集中した方がいい」とのアドバイスをうけ、ここ数年ラジオCMへの挑戦を封印してました。実際その効果か、コピーでいくつか結果を出せました。


「やっぱりラジオCMもちゃんとやらなきゃ」と強く思ったのは昨年の10月。SBSのラジオCMコンテストの授賞式の日。コピー仲間の何人かが授賞式に参加するため静岡にくるという噂を耳にして、祝勝会をすることに。もちろんおめでたいしメチャクチャ楽しかったのですが、受賞してない自分の場違い感が半端ない・・・。授賞式の話題で盛り上がってるのがうらやましいったらありゃしない。


でも、応募すらしてない自分には本気で悔しがる資格すらない。みんなラジオCMはもちろんコピーでもちゃんと結果を出してる。自分はどこかで「別に応募してないからそんなに悔しくないもん」と予防線をはって、本気でやってダメだったらショックが大きいからと逃げてただけかもしれないなぁと。


な~んて、いかにもいろんな葛藤の末勇気を振りしぼって挑戦することにしましたって、ちょっと共感してもらっていい感じにするつもりでしたが、実際の理由はただひとつ・・・






金だよ、金。挑戦するなら金をくれ!!!!!










そもそも小遣いかせぎにはじめた公募挑戦。賞金もらえてコンスタントに開催されるコピーコンペなんて、宣伝会議賞とピンクリボンくらい。そのどちらもハードル激高すぎてとても受賞できるとは思えない。そこでまだ比較的可能性のありそうなラジオCMに・・・と不純な動機、というよりむしろ純粋すぎる動機100%。宣伝会議賞でGETする予定だった100万円、どっかで補填しないと死活問題なのです!!


というわけで今年は数年ぶりにラジオCMをやってみることに。といっても毎回だいたい口だけ番長。文化もやるやる言いながら1本しか出さず、今年2月のK-mixも〆切直前に適当に5本出しただけ。連絡こないし当然ダメ。このままじゃいつもの二の舞三の舞。で、それをいかにも冗談ぽくつぶやいたら、オクーさんから「ちゃんと1日のノルマを設定して、毎日やるしかない」と、これ以上ない超ド正論のアドバイスが。


今回の課題数は20。各課題の5本出すとして100。でもどう考えてもそんなに出せる気がしない。そこで1日最低2本出すことをノルマに設定。応募期間30日で計60本が目標。ちょっと少ないかな?と思ったけど無理しても続かないし、今回は受賞よりラジオCM勘?を取り戻すことを重視。ただ自他ともに認める生粋の三日ボーザー。さらにプレッシャーをかけるべく毎日進捗状況をツイートすることに。結果的にはこれがよかった。


まずは過去のラジオCMの受賞作を片っ端から見まくるところから。ご存じラジオCM界の帝王S田さんのポートフォリオ、そして宣伝会議賞の申し子ヒヒ馬さんのブログを読み漁った。今さらだけど、どちらもまあ凄い・・・凄いとしか言いようがない。S田さんのシナリオ力と構成力。ヒヒ馬さんのわかりやすさと説得力。たった20秒でどうしてこんなことができるのか。それ以外にも常連の猛者たちがどのコンペでも結果を出しまくってる。完全に独占禁止法違反ですよ。参考になるどころかレベルの違いに圧倒されて、ため息しか出ない・・・。


とにかくベタでもなんでもいいので思いつくままスマホのメモに入力。受賞作と企業のホームページを見ながら、キーワードやアピールポイントを探す。1日2本なら楽勝だろと思ってたけど、とんでもない勘違い。とにかく全然できなくて悪戦苦闘の日々。「どの課題をやるか」までは縛りをしてなかったから、うどん(麺天)やメガネ(ノセメガネ)や文具(事務キチ)など、やりやすいところしかできない。でも課題まで縛ってたら、たぶんノルマは守れなかった。


どうしてもいろいろ説明したくなって無駄に長くなる。そこで文字数がカウントできるアプリを探して、MAX120文字で収まるように調整。読み上げ機能もついていたので秒数を計ったり、自分では脳内補完しちゃう脱字や誤字を発見できて格段に効率があがった。NAをナトリウムって読んじゃうのが欠点だけどw


他のコンペにはない「必須ワード」にもかなり苦戦させられた。「信州プレミアム牛肉」とか「アイデア実現」とか「未来農業への貢献」とか、最後のナレーションに無理やりねじ込むしかないじゃん。あまりにも使い勝手が悪すぎる。一字一句そのまま忠実に使ったけど、意味がそのままなら多少改変してもよかったのかな?


今までは多くても5本くらいだったから、応募フォームへの入力時間まで計算してなかった。いざ入力したら、スマホの環境依存文字のせいでことごとくエラー。しかもどの文字が原因かわからない。試行錯誤の結果、「…」(三点リーダ)と「~」(波)と「:」(半角コロン)が原因だと判明。とくに「:」(半角コロン)は全部の案に必ず複数使われてるから、修正にめちゃくちゃ時間かかった。次回ははじめからちゃんと対策しとかないと。


進捗ツイートはかなり効果あり。23:30までにあと1本何とかしないと!!ってプレッシャーと進捗ツイートにいいねをくれる皆さんが、明日多めに作ればいいやとサボりそうな自分の尻をひっぱたいてくれました。信じてもらえるかどうかはわかりませんが、虚偽報告とかは一切なしです。これじゃ証拠にならないけど、ちゃんと作って応募しました。

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最終的な応募数は69本。全課題への応募はできなかった。だってビジネス専門学校なのに必須ワードが卒業式とか、意味がわからん。体調不良の初日と後半何日かはノルマ達成できなかったけど、トータル60本という目標は何とか達成できたので結果オーライってことにしときます。


質はともかく自分史上過去最多の応募数。常連さんは1課題でこれ以上の数を当たり前のように応募してるから大したことないかもしれないけど、自分なりに全力で頑張りました。たとえ受賞できなくても、この経験は決して無駄にはならないので悔いはありません。












なんて言うと思ったら大間違いじゃ!!!!










どんなに努力しようと全力を尽くそうと、コンペは結果がすべて。
受賞して賞金を獲らなきゃ意味がない。しかも狙うのはもちろんてっぺん、グランプリと20万!!!それがダメなら10歩譲って準グラ10万でもいいし、50歩譲って入選1万でもいいし、100歩譲って協賛社賞ギフトカードでもいいけど、とにかく結果がほしい!!!


「開運堂」・「事務キチ」・「ノセメガネ」・「麺天」あたりは、本気で受賞を狙えると思ってます。「清水住建」「しろくまペイント」にもお気に入りがあって、ハマればワンチャンあるかも。言うだけならタダ。もしなんかの間違いで奇跡的に受賞したら有言実行になるし、ダメでもネタになるから一石二鳥。


この記事の長さをみれば、どれだけ自信満々か一目瞭然でしょう。「宣伝会議賞で自信のあるコピーだけは企画意図をめちゃくちゃ丁寧に書く」あるあると同じです。そして結局1次すら通過しないお約束のパターン・・・


すでに次のコンペ、『第9回 Date fm CMコピーコンテスト』もはじまってます。



応募期間が約2か月あるのとまだ課題が2つしか発表されてないので、もう少し様子をみてからまた挑戦しようかと思ってます。もちろん進捗ツイートつきで。今年こそSBSと文化もちゃんと応募して、祝勝会するんだ!!


















 今回は協賛企業賞と同時にファイナリスト作品が発表されました。


協賛企業賞ではレベルの違いに圧倒されましたが、ファイナリスト作品は次元の違いに絶望しました。視点・切れ味・表現力・説得力・共感度などなどすべてが半端ない。もう何をどうしたらこんなコピーが書けるのか・・・。


ノミネートは前回の26作品より多い31作品。うちCM案は2作品のみ。ここが1番つらい。二分の一の確率でCMゴールドかそうでないかが決まるとか、まさに天国と地獄。もちろんもう一方がグランプリや眞木準賞を受賞する可能性もあるわけだけど・・・。


ネット上ではすでにグランプリ予想がさかんに行われてます。宣伝会議賞のブログを名乗る以上、本当ならいち早く予想すべきなのに、もたもたしてるうちにファイナリストの名前まで発表されてしまいました。


案の定、顔見知りの常連さんが何人か。応募総数が史上最多になろうが、課題数が減って受賞枠が減ろうが、100本ルールになって競争率が上がろうが、本当に地力のある人はそんなの関係なしに結果を出している。わかっていたことだけど、自分の力不足を思い知らされました。


ファイナリストの31作品。今年は特に全体的にレベルが高くて、どれがグランプリを獲ってもおかしくない。ここまできたらもう審査員の好みの問題。見る目を鍛えるために予想するけど、当たるわけがない。だからもう単純に好きな順に並べるだけ。それすらも見返すたびに違うし迷って決められない。


知ってる人がいますが忖度も遠慮も一切せずに(といっても名前が出ちゃった以上無意識に意識しちゃうし、読む方にはそういうふうに見えちゃうだろうけど)、独断と偏見フルスロットルで予想をしてみます。



【グランプリ予想】


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課題のテーマからすると「簡単で使いやすい」とか「役に立つ」とか身近に感じさせる方向性で考えそうなのに、人生という大きな視点をもってきたのがすごい。個人的な実体験としてキャッチコピーで検索して宣伝会議賞を見つけなければ、今の自分はなかった。だからものすごく納得感がある。

そしてただ大きいだけじゃなく、天気予報を見て洗濯ものを干したり、乗換案内を見てスケジュールを決めたり、日常生活のちょっとしたことも検索によっていい方に変えることができる。

人生は~ではなく「残りの人生は~」にすることで、親世代にしっかりターゲッティングできてるし、「いくつになっても人生は変えられる」という前向きなメッセージにもなっていると思う。



【コピーゴールド予想】

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グランプリと最後まで迷った。SNS上の予想でも人気だったので逆張りして外したいところだけど、やっぱり好き。

昔は週休2日ではなかったから、日曜日は今よりずっと特別だった。最近は平日でも子供に学校を休ませて遊びにでかける人も多いけど、当時はそんなことはタブー。その分「今度の日曜日に出かける予定」への期待感は尋常じゃなかった。

家族でデパートに出かけて屋上で遊んでお昼はお子さまランチのコースは王道中の王道。台形のケチャップライスに立った旗、ハンバーグ・から揚げ・スパゲッティ・エビフライ・デザートにジュース、さらにはオモチャまでついてる。もう好きなものしかない。今思えば大して美味しくないんだけど。

食べてる自分はもちろん、それを見てるお父さんもお母さんもおじいちゃんもおばちゃんも、登場人物がみんな笑顔。そんな日曜日の特別感がそのまま商品のイメージにつながってる。コピーの域を超えて文学的ですらある。



【CMゴールド予想】

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2分の1なのでかなり悩んだ。宣伝会議賞のCMでは短くて切れ味がいい方が評価されることが多いけど今回はこっち。まず何よりもわかりやすい。そしてこのシチュエーションは実際にありそう。親世代は本当にこういう言い方するし。お爺さんがスマホを使いこなしてるってオチも、母親への皮肉になってて秀逸。落語のような雰囲気。



【眞木準賞予想】

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一瞬「クビ」と空目して、何だ?と思わせておいてから「グビ」。緊張から緩和の落差に「やられた!!」と思った。うまい!!で、社員全員がグビって飲んでる絵を想像すると、可愛らしくてチャーミング。この文字数でそこまで想像させるセンス。協賛企業賞よりもさらに上の、その発想はなかったコピー。



【シルバー予想①】

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これ、一歩まちがえると「そんなやついないだろ」案件。でも新しい使い方を提案するって意味ではありだし、実際にやったら楽しそう。※ただしかわいいお姉ちゃんに限るw。お父さんだったら速攻食べられてるね。これ系の定番のプリンではなくエクレアにしたあたりもポイント高い。写真をシールにできることを強調したくて「姉の写真」とかにしちゃいそうなところを「姉」にしておくあたり、ちゃんと計算してそう。



【シルバー予想②】

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グランプリ候補のひとつだと思ってた作品。当たり前のことなんだけど、改めて言われると「確かにそうだ!!」と思わせる気づきがある。課題ページにヒントが隠されてることが多いんだけど、最初の一文「今日中に、これ届けないと!」のまさにそのまま。緊急配送に特化してることもアピールできてる。



【シルバー予想③】

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部長に限らず、あまり親しくない人と一緒になって気まずい雰囲気になるのは誰にでも経験がある。実際にこういう使い方をするかどうかはわからないけど、わかるわ~って思わせるユーモアがある。

ポイントは友達を「ファン」にさせるアイデアって課題の表記。ファンにはわざわざ「 」つきで強調されてる。ただ単に使ってほしいではなく、楽しんで使ってほしいって意図があると思う。それにちゃんと応えてるところがすごい。相変わらず部長が嫌われ者のアイコンとして使われるのはかわいそうでではあるけど、つい使っちゃうよね。


【シルバー予想④】


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一見地味だけど、これほど効果があるコピーはないと思う。新しい靴を買うのが必ずしもベストではないという気づき、シューズドクターNを買うという選択肢を選ばせるだけの説得力と納得感。そして誰にでもわかりやすく一瞬で伝わるスピード感。これぞキャッチコピーのお手本。


【シルバー予想⑤】

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単純にうまい。笑点で楽太郎(いまは圓楽)がいいそう。山田君座布団1枚!!ただ上手すぎてファイナリスト止まりになりそうなタイプでもある。


【シルバー予想⑥】


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審査員の年代ならほぼ知ってるだろうけど『タワーリング・インフェルノ』を見たことない、特に若い人には評価されにくそう。コピーを書けといわれて、ここまで発想の幅を広げられるのが凄い。圧倒的オリジナリティ。せっかく100本出せるのに、似たようなところをウロウロしてた自分には到底書けない。


【シルバー予想⑦】

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恐怖訴求になりがちな課題で、この力のぬけ具合が最高。前半と後半のギャップに思わずクスッとなる。それでいて抜群の説得力。大切な人を守るためにはホーチキをつけることが大切って素直に思える。



これ以外にも本当にいいコピーが多くて、泣く泣くはずしたものもたくさんある。全部いいし、できるなら全員受賞してもらいたいくらい。それだけに贈賞式が中止になって、生中継も見られなくなったのは本当に残念でしかたない。中継を見ながら「うおぉぉ~〇〇さんだ」とか「めちゃくちゃ可愛い人がいる」とか盛り上がって、そのあと自分の実力のなさにどん底まで凹んで、それを次へのモチベーションにするのが恒例儀式だったのに。後日受賞パーティーがあるみたいだけど、それを中継してくれないかなぁ。


最終結果の発表は17日の午後1時。果たして過去最多62万4670点の頂点に立つのはどの作品なのか?ドキドキできるファイナリストの皆さんが本当にうらやましい。








宣伝会議賞の審査結果発表から一夜明け、SNS上では受賞報告やグランプリ予想で盛り上がってますね。

おめでとうコメントが殺到しみるみるにいいねが爆増してるのを、歯ぎしりしながらしながら眺めてます。「受賞おめでとうございます」とか「とてもいいコピーですね」なんてリプして大人の余裕を見せつつ、「全然悔しくなんかないし、そんなにうらやましくないもん」とノーダメージをアピールしてますが、内心はうらやましくて仕方がありません。ちくしょう!!いいなぁ~。



今死んだら死因はうらやま死です。(だからそういうとこだぞ)



でも毎年グランプリが決定するまでのこの時間が1年通していちばん楽しい。自分で分析したり予想したりするのはもちろん、いろんな人の感想や予想を見るのもめちゃくちゃ勉強になる。もう一瞬たりともスマホを手放すことができません。

ツイッターもFBも公募関係の人としかつながってなくて、リアルでは友達のいないぼっち。なので、宣伝会議賞についてつぶやいてる人を見かけたら秒でいいねするし、刹那でフォローしてます。「なにこいつキモッ!!」とか思われるかもですが暖かく迎えてくれるとうれしです。無理ならそっとブロックしてください。


さて、しょーもない前置きはこのくらいにして、まずは協賛企業賞の受賞作の中で特に気になったコピーをピックアップして独断と偏見で感想を。

もちろん35作品全部いいのは大前提です。実際今年は全体的にレベル高い。一次通過9本の分際で「協賛企業賞ならワンチャンあるかな?」と一瞬でも思ってドキドキしながら連絡待ちしていた自分を殺してやりたい・・・



【キッコーマン】 夷藤 翼さん

父はコーヒーに入れている。
母は料理に入れている。
私はカバンに入れている。



豆乳ってクセがあって健康を意識してる人しか飲まない、ちょっと特別で何となく壁がある。でもこのコピーはその壁を感じさせずに、豆乳がちゃんと日常生活に溶け込んでる。ただ飲むだけでなく、コーヒーに入れたり料理に使えるってこともサラッとアピール。「カバンに入れてる」が三段落ちのような効果になっているのに、わざとらしさや嘘くささがない。ついインパクトを求めて強い言葉や表現を探しがちだけど、とてもやさしくてナチュラルでスッと入ってくる。ほんの少しクセがあるけど飲みやすい、そんな豆乳そのものようなコピー。



【キヤノン】 永末 晃規さん



卒業アルバムに、卒業式のページはない。



見た瞬間「たしかにそうだな」と大きくうなずいた。メインターゲットである若者、特に学生にとって卒業式は青春の集大成の一大イベント。そして大人もほぼみんな経験してる。だから一瞬で伝わるし納得できる。卒業式だけだと写真を撮って終わりになりそうだけど卒業アルバムにすることで、撮ってその場でプリントできるって商品の最大の特徴までちゃんとアピールできてる。「オリジナルの卒アルが作ろう」って切り口は他にもたくさんあったと思う。このコピーには短いフレーズの中に、ただ「撮ろう」じゃなくて「それなら撮って作らなきゃ」って思わせて行動させる強い説得力がある。



【京セラ】 野田 貴之さん


おそいぞ、未来。


はい、かっこいい。なにこれずるい。ふつう未来とか夢とか希望とかってありがちふんわりワードを入れるとクサいし陳腐になるはず。なのにめちゃくちゃカッコいい。企業のイメージコピーにありがちな「未来をつくる」とか「一歩先を行く」とかじゃなく、未来すら置き去りにしててそれが京セラにぴったりはまってる。野田さんとはシルバー獲ったときの授賞式以来何度かお会いしてるけど、忖度とか一切なくもうセンスの塊ですよ。これで受賞は何度目だろう。銀のエンジェルシステムを採用して、5回受賞したら卒業してくれませんかね?



【霧島酒造】 原田 智光さん


本命から、大本命が生まれた。


うまいなぁ~。まさにその通りって感じ。どうしてこれが言えなかったんだろう。お酒の課題は過去何度も出されてて意外と差別化が難しい。だからついつい「お酒を飲んでるシチュエーション」のコピーに逃げがちなんだけど、ちゃんと正面から商品と向き合ってる。黒霧島を本命と表現することで黒霧島も当たり前にうまいことを伝えて、さらに黒霧島EXも飲んでみたくなる。デリシャスペンタゴンばかりいじってた自分が恥ずかしい・・・



【グルメ杵屋】 木村 幸代さん


あの頃には戻れないけど、あの日には戻れる。


エモいって言葉はあまり好きじゃないけど、エモい。「あの頃」とか「あの日」とかすごく抽象的で漠然としてるのに、誰もがみんなイメージできちゃう。戻りたいけど戻れなくてでもちょっとだけ戻れる感が、少しの切なさとともに伝わってくる。「子供といっしょに系」のコピーをたくさん出したけど、ついでに食べようじゃなくて大人が自分から食べてみたくなる。で、食べたらまた頑張れる。TVCMとかにしても良さそうなコピー。



【サントリー】 田代 祐介さん


最近、やわらかいボスが増えました。


とにかく「やわらかい」って表現が秀逸。BOSSっていうと今までは硬派な缶コーヒーが真っ先に浮かんできた。コーヒー飲めないから知らないけど、味も濃くて苦みがあるイメージ。それに対してクラフトボスはかなり飲みやすい。ミルクティーしか飲んだことないけどグビグビ飲める。で、実際ボトルもやわらかい。はじめて手にするとびっくりする。きっと多くの人がそう思ってるはず。そして最近はちょっと注意するだけでもパワハラになりやすくて、昔ながらの頑固で高圧的な上司は受け入れられなくなってきてる。このコピーは「やわらかい」のたった一言で、商品の味の特徴・ボトルのリアルな触感・時代の流れの3つを表現してる。すごい!!



【CBcloud】 密山 直也さん


その発送はなかった。


その発想はなかった。もうイヤっていうほどコメントもらってるだろうけど、この一言に尽きる。この言葉だけで従来にない革新的な配送サービスっていうことが伝わる。そのものずばり。これ以上言うことなし。感想が短いけど、別に嫉妬してるとかだからじゃないんだからね・・・



【セメダイン】 大澤 希美恵さん


父親の靴を直したら、翌朝、嬉しそうな足音がした。


若干ファンタジーが入ってる。だけど好き。もしうちの子たちが直してくれたら、どんなに凸凹でも失敗しても、うれしくて泣くし、もっと大切に履くし、仕事行きたくなくてもスキップしながら出勤する。でも2000%してくれない・・・。やっぱりファンタジー。だけど好き。



【トクヤマデンタル】 福田 恭子さん


治療後を鏡で何度も見たくなる。


鏡に向かって口を大きく開けてる情景は鮮明に浮かんでくる。「やってよかった感」がものすごく伝わってくるから「そんなにいいなら試しにやってみようかな?」って思わせる力がある。レジン治療を知らない人には、材質がどうのとか耐久性がどうのとか説明するよりはるかにわかりやすい。NGワードを見た時点で諦めたけど、いくらでもやりようがあるんだなぁ。



【三井記念美術館】 島崎 純さん


変わりゆく日本橋がある。
変わらない日本橋もある。


すでにそのままポスターに使われていそうな、王道中の王道コピー。美術館のことを直接言ってないのに、ちゃんと美術館のコピーになってる。三井記念美術館の歴史とか伝統と風格とか威厳とか、その全部にマッチしていて、いつの時代でも通用する普遍性がある。



【ヤフー】 佐藤 幸治さん


スマホの中にね、池上彰がいるの。


これはいい意味でずるい。そしてこれを選んだヤフーはすごい。ニュースや天気予報や乗換案内とか、できることが多すぎてどこをアピールしていいか迷う課題。それを全部ひっくるめて「要するに〇〇」って例えに池上彰を持ってくるアイデアが秀逸。わかりやすい=池上彰ってイメージは親世代でなくても伝わる。中にねの「ね」と、いるのの「の」もとても効いてる。娘が親に優しく説明してる絵が浮かぶ。あるとないとじゃやわらかさが全然違ってくる。ユーモアだけじゃなくテクニックもあるコピー。



という感じで、例によって好き勝手に感想を述べさせていただきました。ホントは全部やりたいくらい。どれも納得の協賛企業賞。完敗です・・・。


あらためて、皆さん受賞おめでとうございます!!





2月29日、4年に一度のうるう年の昨日、『第57回宣伝会議賞』の審査結果が発表されました。


今回は『協賛企業賞』『二次・三次通過者』『ファイナリスト』『中高生部門』などを一気に発表 。さらにはコロナの影響による贈賞式中止まであり、とにかく情報量が多くて処理しきれない・・・


いつにもまして長くなりそうなので、何回かに分けることになりそうです。


とりあえず、ざっくり感想を箇条書き(順不同)にするとこんな感じ。


○三次に残るの5年ぶりくらいじゃね?

○あの人たちが受賞逃すとか、どんだけハードル高いのよ

○またあの人受賞してるよ、すげぇ・・・

○それにしたってCM勢に厳しすぎない?

○協賛企業賞、好きなのいっぱいある

○ファイナリストはやっぱり格が違うわ

○中高生部門、まぶしすぎて直視できない

○ぜんぶコロナのせいだ。



さてまずは前座というか前説レベルの自身の結果から。

一次通過は平均通過率を大きく下回り9本のみ。夢ならばどれほどよかったでしょうと思わずにはいられない最悪の結果。当然これ以上期待できるはずもなく例年通り一次止まりだろうと諦めていたら、意外や意外、三次通過に1つ名前を発見!!三次に残るとかたぶん5~6年ぶり。

それがわかると現金なもんで「ファイナリストに行けたかも?」なんて、とたんに悔しさがこみあげてきた。で、それ以上に安心してる。前回は協賛賞とれたけど二次すら通過せず。ここ数年はそんな状態だったから、「もう二度とファイナリストになれない」と思ってた。

もちろん三次通過とファイナリストの間には、とてつもなく大きな壁があるのはわかってる。今まではその壁を超えるどころか、たどり着くことすらできなかった。今回はなんとか壁の下まで来ることができた。確率は低いけど諦めなければ可能性はゼロじゃないと改めて思えたのはデカい。

とはいえ、これでホッとしてるってのも正直情けない。二次もこの1本だけだし、本当はもっと悔しがらないといけないのに。常連の実力者は当たり前のように三次に名前を残してる。再現性がないってことは実力ではなく結局運だのみでしかないってこと。せめて残ったのが本命コピーであればいいんだけど。

SKATがに載ってから「自信作でした」なんて言っても後付けっぽいから、ここで発表しときますか。パナソニック(エボルタNEO)のコピーは、全応募作の中でもベスト5に入るくらい自信があったやつ。応募当時も実際こうしてツイートしてたから、こっちも後付けじありません。



その希望の光だと信じてたのがこれ・・・





ようやく探し出した懐中電灯がつかなかった時の絶望感。




受賞作やファイナリスト作品を見ちゃったあとだから、格落ち感は否めないし「いや、これかよ!!」ってツッコミが聞こえてきそう・・・。
でも自分的には、誰もが経験ありそうだし絵が浮かぶし「これはイケる!!」って本気で思ってたのよ。今見直すと「もしかしたらこっちかもなぁ~」なんてのもなくはないんだけど、当時の直感を信じてみる。で、まったく違うのが選ばれてるとこまでがお約束。


今回意外だったのが、協賛企業賞受賞者に思ったより知ってる人は少なかったこと。ツイッターつながりの猛者たちは軒並み一次を50本とかそれ以上通過してたから、その人達で独占されるんじゃないかと思ってた。もちろんまだファイナリストに残ってる可能性はあるだろうけど。


そしていちばんビックリしたのが、自身のブログでも報告されているように、あのヒヒ馬さんが受賞を逃したこと。あれだけの実力と実績があってしかも100以上通過してるんだから、誰もがみんな何かしらは獲ると思ってたはず。勝手に期待してしまって申し訳ないけど、伝説を残して卒業するんじゃないかと思ってた。ご本人は明るくて前向きでめちゃくちゃいい人なので絶対表には出さないだろうけど、とてつもなく悔しいと思う。もし俺ならまちがいなく発狂してる。本当に宣伝会議賞は何があるかわからない。その難しさと厳しさを改めて思い知らされました。


そう考えると9本しか通過しなかったのに、三次に残った俺って結構凄いんじゃね?
(だからそういうとこだぞ)


さらに今回、CM勢にとっては相当厳しい結果に。協賛企業賞にCMゼロは知る限り初めてじゃないかな?ファイナリストにも2作品のみ。かなり不遇な扱いを受けてるように感じてしまう。

今ちょうど『SBCのコピコン』ってラジオCMコンペに挑戦してる。1日に2本作るのをノルマにしてるんだけど、もうね、いくら考えてもぜんぜん思いつかなくて無理やりひねりだしてる。クソみたいななの30本くらい作っただけなのに、もう限界を感じてる。CM案ってそれだけ時間もかかるし難しいってのを現在進行形で実感してる。コピーが簡単とは言わないけど、CM案を量産するのはコピー以上に大変だし、それができる人には尊敬しかない。

それだけの時間と労力をかけて応募したのに、こんなに通過数に差があるのは本当に厳しい。CMにいい作品が少なかったとは思えないんだけどなぁ。一時期は「競争率が低いからCMの方がねらい目」なんて言われてたけど、これじゃCMで応募する人が激減しそう。そもそも協賛企業も本気でCMを作ってほしいとか思ってないんじゃないの?受賞コピーだって実際に使われた例はそれほど多くないのに、CMなんてなおさらでしょ。だったら最初から募集しないとか、コピー部門とCM部門を分けるとかしてもいいんじゃないかと。


いかんいかん、また文句ばっかりいうおじさんになってる。


で、そんな中で今回もきっちり協賛企業賞を獲ってるM山さん。もうね、凄すぎますよホント。あれだけの実力があってプロじゃないとかどうかしてる。一応ね、ご本人にも認めてもらってライバル的な立場なわけですよ。SBSのラジオCMの授賞式のあと、一緒に朝までコピー合宿をした仲なんですよ。今も思えばあの時もとてつもなくいいコピー連発してたもんなぁ・・・。あまりに差がつきすぎて、もうライバルとか名乗れない。負けてても悔しくない時点で、ライバルじゃないもんなぁ。次回は「ぶちのめす!!」くらいのつもりでやらないと。



協賛企業賞や中高生部門の感想、グランプリや各賞の予想など、続きは後日あらためて。



受賞者の皆さん、おめでとうございます!!!








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