宣伝会議賞のすすめ

国内最大の公募広告賞「宣伝会議賞」を通じて、キャッチコピーの魅力を少しでも多くの人に伝えたいと願う素人メタボ親父のブログ。 目標はグランプリと100万円!!そして『日本一コピーのうまい葬儀屋』を目指します。

2021年03月


【第58回宣伝会議賞】のファイナリスト29作品が発表されました。

61万7203点から選び抜かれた29作品。その通過率は0.004%!!!調べたら、これってプロ野球選手になれる確率と 同じくらいらしい。そりゃ無理だわ・・・

今回も自身の選ぶ目を鍛えるために、各賞の予想をします。といっても今こうして書いてる時点でも、まだ迷ってる。本当にレベルが高くて甲乙つけがたい。とにかくどれも「そうきたか!!」って視点と「確かにそうだ!!」って納得感がハンパない。書けそうで書けない絶妙なラインとずばりと突いてくる、まさにコロンブスの卵。こんなコピーが書ける日がくるのかなぁ・・・

3次通過者と照らし合わせると何人かは誰の作品か特定できちゃうし、それ以外にも知ってる人がいそう。でもその辺は一切忖度せずに、独断と偏見、完全なる自分の好みで予想します。最初に断っておきますが、いつものようなふざけた笑いは一切ありませんのでご了承ください。



シルバー①

「手持ちの金」はその日を支配する。
3.クレディセゾン:
キャッシュレス社会で日本を元気にする広告アイデア


まず驚いたのが、クレディセゾンだけでファイナリストが7作品もあること。第39回、初代『SKAT』のころ、もしくはその前からずっと協賛してる。その頃から課題内容もほぼ変わっていない。それだけやり尽くされた感があるのに、まだこんなに選ばれるなんて・・・。

データ系の切り口が多い中で、いちばん共感できたがこのコピー。コンビニに行った時も、まず財布の中の現金を確認して買うものを選んでる。家族で食事に出かける時も「お金あんまりもってこなかったから」ってカードの使える店を選ぶ。まさに手持ちの金に支配されてる。「支配」って言葉のチョイスがとにかくうまくて強い。そのおかげで「カードならもっと自由を手にできる」って魅力がより一層強調できてる。グランプリやゴールドでもおかしくない。



シルバー②

なかなか見どころのある悩みをお持ちですね。

8.商工組合中央金庫:
中小企業と商工中金のコラボにより実現できる社会についてのアイデア


課題を見た瞬間に捨てたので、商工中金に関しては調べてもいなくてまったく何もわからない状態。それでもこう言われたら相談に行きたくなるなぁと思わせる表現。とにかく言い方うまい。どんな要望にもできるだけ前向きに検討して、中小企業に寄り添う姿勢が伝わってくる。



シルバー③
や~いお前の母ちゃん
昭和55年2月29日生まれ身長160cm暗証番号1234~
12.日本情報経済社会推進協会:
「プライバシーマーク」を多くの人に知ってもらうためのアイデア


いやもう、とにかく大好き。恐怖訴求をこんなに明るくコミカルにできちゃうなんて。個人情報が子供の友達にまでバレてるってシチュエーションも、今の時代ならリアルにあるかもしれないって思わせるところも怖い。「中高生部門」の準グランプリ、いーけないんだ、いけないんだ。刑法に、よりますと。に発想が近い。作った人は、いい意味で子供っぽいのかも?



シルバー④

女の子「ママ、お腹痛い」
ママ「お腹痛いの?痛いの痛いの、飛んで・・・」
女の子「やめてママ、飛んでった先の人が可哀そう」

NA「お腹が痛くなったら、新ビオフェルミンS」
16.ビオフェルミン製薬:
「新ビオフェルミンS」を使いたくなるアイデア

やさしくてとにかくほっこりするところが、まさにビオフェルミンのイメージにぴったり。小さな子供にも使えるところも表現できてる。今までにもありそうな王道で意外性はそれほどないけど、その分誰にでもすぐに絵が浮かぶ。CMゴールドと迷ったけど、最後のナレーションが少し弱い気がしたので、僅差でシルバーに。



シルバー⑤


病院に行くほどでもないから、苦しい。
16.ビオフェルミン製薬:
「新ビオフェルミンS」を使いたくなるアイデア


見た瞬間に「わかるわ~」と首がもげそうになるほどうなずいた。共感度ならNO.1かもしれない。お腹が弱くていつも不安を抱えてる人にはめちゃくちゃ刺さる。ビオフェルミンはそんな人にもやさしいってことが伝わって使いたくなるよなぁ。これはグランプリでもいいと思った。けど「苦しい」って言葉にネガティブ感がある分、グランプリ向きじゃないかなぁって。



シルバー⑥


知名度って工場じゃ作れない。
19.マスメディアン:
広告人を応援するアイデア


ひとつひとつ丹精込めてどんなに高品質な商品でも、売れずに埋もれてしまうことはたくさんある。逆に安価な材料で大量生産した粗悪品でも、広告次第でヒットしちゃうこともある。知られてなくちゃ売れないし、知らなきゃ買えない。広告と広告人の使命をシンプルにひとことで言い当ててる。決して派手さはないけれど、実際に効く職人技の光るコピー。



シルバー⑦

N: 某テーマパークでは、疲れていても楽に歩けるように、帰り道が下り坂になっている。
N: 誰かを思う気持ちに、人はデザインという名前を与えた。
23.楽天デザインラボ:
社会のあらゆる場で「デザイン」がもっと必要とされ、活躍できるためのアイデア



このディズニーランドの事例は前に記事で読んで知ってたけど、ここで使えばよかったのかぁ
とにかく最後のNAが恐ろしくかっこいい。超大好き。ただあまりにもカッコよすぎてかえってあざといというか・・・。協賛企業賞も似たテイストだったし、デザインの正解は思いやりだったんだなぁ。



コピーゴールド


そのあなたの思いやりは、TVのニュースにはならないかもしれないけど、優しくされた人の家庭のニュースになる。
11.Tokyo Good Manners Project:
明日から思いやりある行動をする人が増えるキャッチフレーズ


長いし、洗練された感じはまったくしないし、ちょっともたもた感すらある。でもそれが逆にすっごくすっごくいい。グランプリにするかどうか迷った。コロナのせいでストレスや不満がたまってギスギスした世の中で、決してみんなに賞賛はされないけど、その優しさと思いやりはちゃんと伝わって広がっていく。課題にしっかり応えてる。小さな日常を切りとった、とっても大きなコピー。



CMゴールド

【コロナ禍篇】

店員「5000円とコロナウイルスお預かりします。」
店員「1380円とコロナウイルスのお返しです。」
NA「コロナウイルスは、紙幣の上で28日間生き続ける。クレディセゾン。」
3.クレディセゾン:
キャッシュレス社会で日本を元気にする広告アイデア


今だからこそのCMゴールド。以前から「お金=不衛生」ってして視点はあったけど、コロナのせいでそれがより強調された。コロナ系の作品はたくさんあったはずだから、その中でもいちばんシンプルでわかりやすいものが選ばれたんだと思う。余計なものが一切なくて、淡々としたやり取りなのがいい。NAをそのままコピーとして出しても強い。感染予防の対策をどんなにしっかりしても、お金全部を消毒するのは難しいからなぁ。



眞木準賞


カルボナーラを、
軽ボナーラに。
2.キッコーマン:
キッコーマン豆乳の広告


解説も説明もいらない。超シンプルなダジャレ。だけどちゃんと機能してる。軽いというよりとっても軽やか。これぞ眞木準賞。だと思うんだけどなぁ・・・



グランプリ

引越しの印象は、お隣さんの第一印象です。
13.日本通運:
引越しの際に日本通運を利用したくなるアイデア


ただ他はいろいろ迷ったけど、このグランプリだけは迷わなかった。見た瞬間にスッと入ってきたコピー。常連さん達とのリモ飲みでそれぞれグランプリ予想を発表したけど、あんまり共感されなかったから自分の好み。

近所に引っ越し業者の車がとまってると確かに気になる。狭い道のど真ん中に停めたり、やたら荷物を広げたり、運び方が雑だったり、その辺でタバコを吸ってたり。そんな業者は実際にいるし、印象はめちゃくちゃ悪い。

「仕事が丁寧」とか「安心して任せられる」とか一つ一つについて細かい切り口で書いてたけど、それを全部ひっくるめて「ご近所の印象を左右する」って大きな視点から表現できてるのがすごい。しかも引っ越しはその日だけじゃなくて、これから先の生活にも影響をあたえる。だからこそ真摯に丁寧にお客様の立場になって仕事をします。って企業の姿勢まで感じさせる。そしてそそこまでの気遣いをしてくれるならと、日通を選びたくなる。

たぶん誰も覚えてないけど「募集するのはここに入るキャッチフレーズです!」ってとこにハメてもしっくりくるコピー。決してインパクトはないけど、こういう飾り気がなくてシンプルだけどちゃんと機能するコピーが書きたい。


完全に自分の好みなので、選ばれてなくても全く気にしないでください。見る目は全然ないので、むしろ選ばれてない方が受賞の可能性は高いはずです。逆に選んでしまった方、もし受賞できなくても恨まないでください。


いつもは受賞予想して作品しか感想書かないんだけど、せっかくなのでこの勢いで全部書いちゃいますか。ただでさえ長いからホントに簡単にだけど・・・


ほなエコか。
1.関西電力:
新しい関西電力の創生を後押しするようなアイデア


また一から始めようってことを明るく
関西らしいノリで表現できてていい。もうどっかで使われてそうと思って検索したけど、出てこなかったのもすごい。ただ「エコ」がすぐにはピンとこないかな。


えっ、今回の手術費用もポイントがつくんですか。
3.クレディセゾン:
キャッシュレス社会で日本を元気にする広告アイデア


意外なことでもポイントがつくメリットを面白く表現してる
。実際カードで支払えば葬儀費用にだってポイントがつく。それを知ってたのに書けなかったのが悔しい・・・


生涯賃金の2億円に1%のポイントが付くとしたら。
3.クレディセゾン:
キャッシュレス社会で日本を元気にする広告アイデア


数字のインパクトはデカいし、目を引く。でも実際は、生涯賃金全部にポイントがつくわけじゃないもんなぁ・・・と思ってしまった。


現金払い、つまり、ポイント放棄
ということでよろしいですか?
3.クレディセゾン:
キャッシュレス社会で日本を元気にする広告アイデア


これは今までも散々あった超ど真ん中の切り口だけど、言い方がよかったってことなのかなぁ?


日本は1年に517億円、お金を作るために税金を使っている。
3.クレディセゾン:
キャッシュレス社会で日本を元気にする広告アイデア



これ系も今までたくさん見た。具体的な数字を持ってきたのと、アベノマスクとかコロナ対策で税金の無駄遣いがクローズアップされてる影響もあってより刺さりやすくなったのかも。


-93.6%。
スウェーデンでは、強盗が激減した。
3.クレディセゾン:
キャッシュレス社会で日本を元気にする広告アイデア


これもデータ系。ー93.6%のインパクトは強い。こういうのは見つけたもん勝ちのところがあって、誰にでも書ける可能性はある。でもそこまで徹底的に調べる努力があってはじめて書ける。それをわかりやすく伝えられるようにするのも技術。


そうだ 京都、行かなくても。
4.サントリー食品インターナショナル:
伊右衛門の魅力を伝えるキャッチフレーズ


「そうだ京都、行こう。」は、もはやいちばん有名なコピーといっても過言ではない。その散々こすられたコピーでまだこんなの書けるのか!!、そしてそれが選ばれちゃうんだ!?って驚きのほうが強い。でもうまい。


たばこは位置についてから。
5.JT:
街中の喫煙所は、たばこを吸う人だけではなく、吸わない人にとっても意味のある存在であると感じられる表現を考えて下さい



これが今ひとつピンとこない。位置についてってのはもちろん喫煙所なんだろうけど、「タバコは喫煙所で吸いましょう」ってのと違いをあまり感じない。お酒は二十歳になってから。を元ネタにしてるのかな?


「知る人ぞ知る」は、「知られていない」ということです。
6.社会情報大学院大学:
企業の経営者が、<広報・PR>をもっと重視したくなるような<広報・PR>にかわる新しい言葉やフレー



ザ・王道のコピー。あまりに王道すぎてどっかで見たことがあるような気すらする。でもこういうのが書けそうで書けないんだよなぁ・・・


電力だけでは明るく出来ない時代になったから
10.中部電力:
新たな価値の創造・提供に挑む中部電力の魅力が伝わるアイデア



協賛企業賞っぽいコピー。確かにそうだよなぁ思わせる。最後に「。」がないのと、「出来ない」が漢字なのが気になった。でもいいコピーならそんな細かいことは関係ないんだよなぁ。


挨拶は、
一秒でできる
防犯です。
11.Tokyo Good Manners Project:
明日から思いやりある行動をする人が増えるキャッチフレーズ


もうすでに小学校の通学路のポスターの標語になってそうな完成度の高いコピー。「一秒でできる」ってのが効いてる。防犯のために挨拶しようって捉えられちゃうと、思いやりからは少し遠く感じちゃうかも。



先生「怖い話するよ〜。」
園児「わ〜い!」
先生「その昔、公衆電話に電話帳というものがありました。それには、みんなのお家の電話番号が載っていました。」
園児「こわ〜い!(泣)」

NA「時代は変わりました。個人情報は大切に。プライバシーマークの日本情報経済社会推進協会。」
12.日本情報経済社会推進協会:
「プライバシーマーク」を多くの人に知ってもらうためのアイデア


当時は当たり前だったけど、今考えたら確かにこわい。今でも電話番号や住所くらいは別に知られてても問題ないって人も多いけどね。時代をうまく反映してる。


不在伝票の文字が、疲れ切っていた。
15.パナソニック:
お届けと受け取りの負担を軽減させる宅配ボックス「コンボ ライト」を選びたくなるアイデア」


わかる。きっと誰もがうなずいたはず。課題のまわりのキーワードからコピーを作るのは常套手段のはずなのに、ここにはたどり着けなかった。悔しい・・・



9時から12時の間に、
待ち合わせよう。
そんな約束は普通しない。

15.パナソニック:
お届けと受け取りの負担を軽減させる宅配ボックス「コンボ ライト」を選びたくなるアイデア」


初見では、確かにそうだよなぁとめちゃくちゃ納得したんだけど。
確かに「待ってるのになかなか届かない」って不満はあるあるだし共感できる。でも9時~12時までに配達しますってのはシステム上仕方ないし、それだって十分凄いことだと思う。そこを否定すると「ピンポイントで届けられないのが悪い」ってことに捉えられちゃう可能性も・・・。もちろん作った人にそんな意図はまったくないはずだけど。自分もそこまで深く考えずに同じようなコピー書いてたよなぁ。


□配達員の格好をした男が、反復横跳びを苦しそうにしている
NA「配達員を、何度も往復させる前に。パナソニックの宅配ボックス、コンボライト」
15.パナソニック:
お届けと受け取りの負担を軽減させる宅配ボックス「コンボ ライト」を選びたくなるアイデア」


ラジオCMもそうだけど、テレビCM案は字コンテだけじゃ相当不利だといつも思う。実際に映像化してたら配達員の苦労がひと目でわかるはず。シンプルだけど最短距離で直感的に伝わるCM。



ギュルリ途中下車。
16.ビオフェルミン製薬:
「新ビオフェルミンS」を使いたくなるアイデア


うまいなぁ。今でこそ電車に乗る機会は少ないけどめちゃくちゃわかるし、実際途中下車したもんなぁ。こういうセンスがうらやましい。


「先生、ありがとうございました!」の先生は、薬が8割だと思う。
20.Meiji Seika ファルマ:
当社を一言で表すキャッチフレーズ


これも気持ちはわからなくはない。でもちょっと問題がある。「先生のおかげというよりも。ほとんどは薬のおかげだよね」ってちょっとした皮肉なのかもしれない。けど、8割にまったく根拠がないし、薬を上げるのにお医者さんを落とすのはどうかなぁ?このコロナ禍で医療従事者の方々は患者さんのためにそれこそ命がけで必死に頑張ってくれてる。選んだ方が悪いと思う。


駐輪禁止とかかずに、
花壇を置いた。
23.楽天デザインラボ:
社会のあらゆる場で「デザイン」がもっと必要とされ、活躍できるためのアイデア


好きよ、好き。デザインの有効性をめちゃくちゃわかりやすくした事例。シルバーにしようと悩んだけど、ひとつだけ気になった。花壇なら「置いた」じゃなくて「作った」じゃない?置いただとせいぜいプランターとか鉢植えよね。置くタイプの花壇ってあるのかな?細かいようだけど、そこだけが少し気になった。


ひとりで熱くなって好き勝手に書いてしまった・・・。それこそ




はぁ~?うっせぇうっせぇうっせぇわ







って感じで不快に思ったかもしれませんが、




一切合切凡庸な1次止まりにはわからないかもね!!





と大目に見ていただけると助かります。所詮負け犬の遠吠えなので・・・。


さて、明日はいよいよグランプリが決定します。
贈賞式の様子は、17時20分よりYouTubeで生中継。聞くところによると、今回はファイナリストだけ呼ばれているみたい。前回みたいな雑で駆け足の流れにならないで、ちゃんと丁寧に紹介してもらえるといいなぁ。ファイナリストって本当にめちゃくちゃ凄くて栄誉あることなんだから。

生配信みて歯ぎしりしながら、皆さんにいい結果が出ることを祈っています。楽しみすぎる!!!



果たして栄冠は誰の手に・・・!!!




いやぁ、まったく面白くないけどなんとか間に合ってひと安心・・・




3月1日発売の『宣伝会議4月号』で、第58回宣伝会議賞のファイナリスト作品・協賛企業賞受賞者、ついでに2次・3次通過者が発表されました。


これ前回と同じ発表パターンなんだけど、ブログを書く身としては正直やめてほしいのよね。いかんせん情報量が多すぎる・・・。自分の結果と協賛企業賞の感想とグランプリ予想、短期間で3回もブログ更新しないとならないわけよ。1年かけて3回書くか書かないかなのに、そんなん無理無理。


とりあえずファイナリストの感想とグランプリ予想はあとまわし。結果報告と協賛企業賞の気になったコピーだけざっくり紹介することにします。



まずは2次・3次の結果から。


連絡がないってことは受賞もないわけで。はっきりいって受賞がないなら、2次・3次に何本の残ろうが意味がないと思ってる。コンペは結果がすべて。今さらどんな結果でもまったく気にならないしどうでもいい。


とはいえ、現時点での自分の力がどこまで通用したのか?、前回より進歩はあったのか?はやっぱり気になるし、いつものように予約して休みもとってるし、久々に一次21本も通ってるし、2次には最低でも2~3本、もしかしたら5~6本とか、3次には前回と同じく1本、いや前回の倍通過してるわけだからもしかしたら2本とか残ってるかもしれないし・・・。べ、べつに期待してるわけじゃないんだからね!!


どう見ても全然まったく少しも淡くない期待を胸に、オープンに合わせていつもの本屋へいちばん乗り。一切無駄のない流れるような動きで会計を済ませ車に戻り、いざ結果はっぴょ~~~~~~~う!!!


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・・さ、最近老眼がひどいからなぁ・・・、メガネはずしてもう1回見てみるか・・・




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シテ・・・コロシテ・・・・・・








日通7本通過ってのはなんだったのか?






まさかの2次全滅・・・。いやね、百歩譲ってさ、3次にないのは仕方ないよ。そこはまあ、選ばれし者しかたどり着けないよね。でもさ、2次にひとつもないって・・・なんかもう、父ちゃん情けなくて涙でてくらぁ。「自分のコピーを信じなくてどうする」とかなんとか、あんなに偉そうに熱く語ってたくせに、信じた結果がこのざまですよ。



それにしても



審査員、見る目ないんじゃないの?




と思ったのもつかの間、次のページを開いた瞬間、一瞬で理解した。




レベルたっっっか・・・



ファイナリストは言わずもがな、今回は協賛企業賞もすっごい。1次通過から選ばれててこのレベルなら、俺のコピーが2次通らないのも納得。もしかしたら連絡あるかも・・・?なんて少しでも期待してた自分を殴りたい。てか毎年同じこと言ってるな。いい加減学習しろよ。そんなんだから1次止まりなんだよ。審査員の皆様、一瞬でも見る目がないとか思ってごめんなさい。


そうは言ってもダメージはデカい。前回の3次通過はやっぱりまぐれ。もう本当に何にもやる気にならなくて完全に抜け殻状態。結果報告のツイートにつけてもらった「いいね」。もちろん「おつかれさま」「また頑張りましょう」って意味ってわかってるけど、全部が「ざまぁwwwwww」に見えるくらい闇落ちしてた・・・。自分の実力不足を棚に上げてふて腐れるとか、いい年したオッサンが我ながらキモいすぎる。でもちょっと寝て、から揚げ食べたらなおった。睡眠とから揚げは偉大だ。





で、長くなるけどもうこのままの勢いで気になる協賛企業賞の作品をピックアップ。全23作品どれもいいのは大前提。例によって知ってる受賞者も数人いるけど一切忖度なし。独断と偏見と嫉妬と悔しさ全開で感想を。



そういえば協賛企業賞の連絡は2月1日に来たらしいと小耳にはさみました。1次の結果見て、予想以上の通過数に浮かれてブログ書いて、コピー仲間とリモ飲みしながら「連絡あるといいね~」なんて盛り上がってたその時にはもう結果は出てたわけで。ちくしょう、悔しいなぁ・・・。





【キッコーマン】 阿部伸也さん


マイルドにするつもりが、ヘルシーになった。



今回の受賞でツイッターでつながってることを知りました。ブログも読んでくださってたらしい。500本応募して1次通過は1本だけ。でもその1本がまさかの(失礼)協賛企業賞受賞。強いコピーが1本あれば通過数なんて関係ない。これぞ宣伝会議賞の醍醐味。


受賞コピーは、正直これでいいの!?(失礼)と思ってしまったくらいシンプル。特に目新しいことを言ってるわけでもないのに・・・と感じてしまうのは、宣伝会議賞に慣れてる人ほどハマる落とし穴なのかもしれない。講評にあるように「豆乳をはじめて料理に使った人の気持ち」が表現されてるストレートでわかりやすいコピー。



【サントリー 伊右衛門】 斎藤一海さん



おばあちゃんが、急須を捨てた。



緑じゃないんか~~~い!!ってツッコまずにはいられない。いや、うすうすそんな気はしていたけども・・・。あまりにもお約束過ぎる宣伝会議賞あるある。


それにしても意外なコピーが選ばれて驚いた。トンマナ的に伊右衛門らしからぬイメージ。どちらかというとファイナリスト向きかと。おばあちゃんと絡めたコピーは自分も出したけど、この勢いとインパクトは真似できないわ~。先入観にとらわれ過ぎないで、いろんなバリエーションを出さなきゃダメなんだと改めて実感。



【JT】 西川義玲さん


あそこにいるのは「迷惑な人たち」ではありません。
「迷惑かけたくない人」たちです。



「タバコ=悪」が完全に定着して、さらには「タバコを吸う人=悪」になって過剰に毛嫌いされている状態。喫煙所でちゃんとルールを守って吸う人は決して悪い人ではないってことを、子供にでもわかるように伝えてる。「喫煙所で吸う人はいい人だ」的な切り口は書いたけど、ここまで具体的にはできなかった。喫煙者のイメージを良くするだけじゃなくて、ちゃんと喫煙所の必要性も言えている。



【社会情報大学院大学】 藤田卓也さん


広告は、知らせる技術。
広報は、知られる技術。



うまい。なんて見事な対句表現。いかにもプロの技って感じ。誰もが知ってる広告と比較することで、あまりなじみのない広報のことをわかりやすくしている。みんな苦戦したであろう難関課題の模範解答を見せられた気がする。「技術」って言い方にすることで、決して特別ではなく学べば身につけることができるってことと、その必要性までしっかり伝えられてる。これぞ、ザ・協賛企業賞。



【セメダイン】 眞木雄一さん


歩きにくいのは、道のせいじゃなかった。


普通に生活してて靴底の減りを意識することってほとんどないと思う。それを気づかせるのにこの視点を持ってくる発想は出てこない。「この程度なら買い替えなくても直せばいいか」って流れにできそうなのところもポイント。近すぎず遠すぎない、絶妙なジャンプの距離感がお見事。さすが宣伝会議賞の常連さん。




【中部電力】 水野 亮さん


社名が、窮屈になってきました。


いろんな事業を手がけてることの広がりを表現するのに、逆のイメージの『窮屈』ってワードをもってくるセンスが天才過ぎる。中部電力って社名だからこそ、それがさらに活かされてるのもすごい。



【日本通運】 藤井宏雄さん


オーライという声が新生活のエールに聞こえた。


1次通過全国トップ、協賛企業賞にいちばん近い男だった俺様をさしおいて選ばれたコピー。めちゃくちゃ叩いてやろうと思ったら、めちゃくちゃいいじゃん。多くの人が引っ越しあるあるを元に作ったと思うけど「オーライという声」に注目した人はいなかったんじゃないかなぁ。そのオリジナリティがすごい。それをさらに前向きなイメージにつなげて、希望があふれる未来を想像させる。「コロナの影響で廃業」って肩書がちょっと切ない・・・。



【パナソニック コンボライト】 小林鴻世さん


母の仕送りが、里帰りしてしまった。


おもしろ系の受賞作が少ない中で、ユーモアがあって誰もが共感できるコピー。ただ受け取れなかったではなく、里帰りって擬人化で表現してるのがうまい。仕送りがないと死活問題なので受け取れなかった時のショックは計り知れない。。しかもこれ、母親にもそのまま戻ってきたショックともう一度送る手間が発生しちゃう。受け取る側だけでなく、送る側にとってもコンボライトの必要性を感じさせる点がすごい。



【ビオフェルミン製薬】 沢 俊吾さん


いくつになっても、整腸できる。


成長と整腸をかけた切り口や似たようなコピーは、きっと他にもあったはず。それを「いくつになっても」をつけることでうまく差別化してる。のひと言の中に「赤ちゃんから大人まで飲めること」「毎日飲み続けられ長く愛用できること」「商品のやさしいイメージ」が全部集約されてる。一見かぶりそうなベタなアイデアでも、やりかたひとつで突き抜けたものにできるお手本のようなコピー。



【フレクシェ】 泉川一樹さん


計画にも、品質がある。


短い言葉で、たしかにそうだ!!と感じさせる力強くて説得力あるコピー。ずさんな計画からはずさんな製品しか生まれない。計画に「品質」をもってくるセンスが見事。常に高品質な製品を提供を目指しているであろう企業にも刺さる。



【マスメディアン】 大隅絢加さん


広告とは、恋をして愛をこめることである。


すでにどっかの大物コピーライターが自分の著書の冒頭で言ってるんじゃないか?と思わせるような堂々とした佇まいと名言感がハンパない。最近はちょっとしたことですぐ炎上することが多いけど、広告を作る人は誰もその商品やサービスに惚れ込んで、できるだけ多くの人に知ってほしいと創意工夫を凝らしてる。広告を作ることの原点を感じさせるでっかくて愛のあるコピー。



【ユニリーバ・ジャパン ダヴ】 渡邉香織さん


肌はずっと、潤おうとしてた。


全協賛企業賞の中で、もっともハッとさせられたコピー。誰も言っていなかったけど、確かにそうだって気づきがある。美肌フローラって言われてもピンとこないけど、こう言われたらよくわかる。ダヴはそれに気づいて、それをさらに活かすための商品ですってことがアピールできて、他の商品との差別化に成功してる。この表現は出てこないや・・・



【読売新聞】 加藤開人さん 山下祐輝さん


一挙両読。


自分で出したのは「それデジタル版のメリットしか言えてなくない?」ってコピーが多かった。紙面とデジタルの両方をたった四文字でずばりと言い当てた発見はすごい。四字熟語いじりはよく見かけるけど、ただの言葉遊びで終わらずに元の意味もちゃんと反映されている。どうしてこれを思いつけなかったのかなぁ・・・と悔しくなる、スーパーハイパーなコピー。



【楽天デザインラボ】 高田雄大朗さん


デザインの和訳は、思いやり、かもしれない。


デザインの機能性をアピールするコピーばっかり書いてたけど、大きく言えばたしかにそういうことだよなって思わせられたコピー。単にデザインは思いやりじゃ通用しない。「和訳」ってワードがめちゃくちゃ効いてる。見やすいのも、書きやすいのも、使いやすいのも全部デザインの仕事で、それは全部使う人のことを思ってデザインされている。普段デザインを意識したことない人にも伝わるコピー。具体的に書くのも大切だけど、大きく書くのも大切なんだなぁ。



駆け足で紹介したのであんまりまとまりないかも。しかも語彙力も表現力もコピーの素晴らしさについていけてない。とにかく全部よかったし、ファイナリストでもおかしくないコピーもあった。


この上にさらにファイナリストがあるんだもんなぁ・・・。まだまだまだまだまだまだ足りないものが多すぎることを思い知らされた。めちゃくちゃ勉強になりました。


グランプリ、その他の予想はまた後日。こっちもいいコピーありすぎて、本当に甲乙つけがたい。なんとか授賞式までには更新できるようにします。




協賛企業賞受賞者のみなさん、本当におめでとうございます!!

素晴らしいコピーをありがとうございました。





















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