2015年も恐るべきスピードで過ぎ去り、気がつけばもう前半戦終了。ということは宣伝会議賞まではあとたった2ヶ月しかない。

相変わらずSKATを眺めて唸ってみたり、手持ちのコピー本を読み返してみたりはしているものの、それが果たして本当に身になっているのか?少しでも進歩に繋がっているのか?本を読んだだけでコピーが上手くなったら誰も苦労しないよなぁ・・・と思いつつも他にどうしていいのかわからない。コピー年鑑買って写経しなくちゃダメかなぁ。

当たり前だけど『書かなければ上達しない』。でも書いてもその良し悪しがわからない・・・。判断材料とちゃんとした評価が欲しくてピンクリボンやC-1グランプリにチャレンジはしてるけど、結果が出るのは当分先。ピンクリボンはいつもより本数は出したけど、あいかわらず大苦戦。C-1は毎回手ごたえを感じたつもりでも、箸にも棒にも引っかからず連戦連敗。応募本数に制限があると数撃ちゃ当たる作戦もできないし、仮に何百何千撃ったとしてもヘタな鉄砲は当たるはずもない。そもそも手持ちの武器は割り箸鉄砲に毛が生えた程度で、弾だって数えるほどしかない。

となってくると具体的なレベルアップをするにはコピー講座を受講するのが一番手っ取り早い。んだろうけど仕事柄、定期的に講座に通う時間の確保が難しい。そしてそれ以前に先立つものがない・・・。これがあと10年若くて本気でコピーライターを目指してるとか、今の仕事にまったくやりがいを感じてないとか、独身で路頭に迷っても誰にも迷惑がかからないとかだったらイチかバチかで思い切れるかもしれない。でもあくまで趣味の延長の宣伝会議賞のためにそこまでやるの?って考えると、費用対効果的に見ても厳しいのは明らか。受講すれば必ずいいコピーが書けるわけじゃないし、結局は自分の努力次第だし・・・あ~、それでもやっぱり行ってみたい!!!と悶々としているときにこんなのを発見!!

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SCC(静岡コピーライターズクラブ)主催のコピーの学校の開催告知。そう、求めていたのはこれですよ、これ。もしかして俺のために企画してくれたんじゃないの!?ってくらい絶妙なタイミング。これぞまさに、コピーの神のおぼし召し。見つけた瞬間電光石火で申し込み、先週の金曜日、第1回目を受講してきました。

同じ静岡でも端っこに住んでるので、静岡駅までは電車で2時間ちょっと。静岡会での飲み会以外で来ることはほとんどないから、駅のごくごく周辺しかわからない。案の定、地図を片手に行ったのに地下道に入ったら出口がわからずあっさり迷子に。雨の中を彷徨って何とか時間通りに到着。

手に汗をにぎりながらおそるおそる教室へ。ちらっと覗いたら面識のある方が何人かいたのでひと安心。学生さんとか若い人ばかりで浮いてたらどうしよう・・・と心配してたけど思ったよりそうでもなくてふた安心。もちろん圧倒的オッサン感は否めないけど。初回ならではの独特の緊張感に包まれて、席についても何となく落ち着かない。となりの人に気軽に話しかけたりできるはずもなく、「早く始まらないかな~」と用もないのにスマホをいじる。

そんな空気を和ませようと、講師の方が少し早目に授業開始。でも「ガンガン質問するので答えてもらいます」って言葉を聞いてさらにプレッシャー。その上「この中には宣伝会議賞でシルバーを受賞してる人もいます」と予期せぬハードル爆上げにさらにさらにプレッシャー。

まずは最も重要な「コピーとはなんぞや?」ってところからスタート。いままで散々コピー本を読んでわかったつもりになってたけど、いざ質問されると全然答えられない。的外れなコピーを自信満々で書いちゃうのは、根本的なことをちゃんと理解できてない証拠。思い当たることが多すぎて泣きたくなった。そのあとはいくつかのポイントを教えてもらい、さっそく実践練習。でも思いつくのは100人いたら100人考えそうなものばかり。普段偉そうに他人のコピーを批評してるくせに、いざとなると何にも書けやしない。

当たり前だけど、本を読むのと講義を聞くのではその浸透度は雲泥の差。今まで自分がいかになにも考えずにその場のノリと雰囲気だけで適当にコピーを作っていたかを思い知らされた。90分の授業があっという間。こんなに集中して話を聞いたのは予備校以来じゃないかなぁ。でも聞いただけで満足しないで、それを自分なりにちゃんと消化して実践しないと意味がない。

とにかく楽しくて、とてつもなく勉強になった。このあとも何回か開催されるそうなので、スケジュールが合うかぎり受講したい。で、受けた以上は次のコンペで何としても結果を残したい!!