【第53回 宣伝会議賞】 日本最強の一行は誰だ。
夏休み、子供たちにどうしてもとねだられてとにかく明るい安村のお笑いライブを見に行きました。少し前まではラッスンゴレライを狂ったように踊ってたくせに、今じゃなにかって言うと「安心してください、〇〇ですよ。」を連発。風呂上がりには「全裸ポーズやってやって」と大騒ぎ(いや、体型的にはできるけど)。地元(といっても車で2時間)に吉本の劇場ができて1度行ってみたかったし、自分も安村好きなので早速チケットを予約。
劇場は150席くらいあるらしいけど、思ったより小さい。観客は中高生らしき女の子が多め。中には「そのカッコでここまで来たの?」とツッコまずにはいられないキャンディキャンディみたいなコスプレした年齢不詳のおばさんも。案の定、前説の芸人にいじられてた。
安村は当然大トリ。前座?で地元の名もなき若手芸人が3組ほどネタ披露。正直まったく面白くなくてすっかりお通夜状態。かと思いきや、なぜか息子だけが大爆笑。イスから転げ落ちそうなほど笑いころげてる。いやいやいやいや、サクラだってそんなにウケないでしょ。おかげで会場中の視線が集中して、めちゃくちゃ恥ずかしい。芸人さんだけは喜んでたけど・・・。
会場はたいして暖まらないうちに、いよいよ安村の出番。いつものパンイチ姿で登場しただけでスゴイ歓声。ネタ自体はテレビで観たことあるやつばかりだったけど、雰囲気というか会場の空気で笑っちゃう。例の決め台詞を言うたびに拍手喝采。同じことを他の人がやってもウケないんだろうなぁ~なんて感心しながら息子を見たら・・・寝てた。ウソだろ、おいっ!?あとで聞いたら「見たことあるやつだからつまんなかった」だって。何じゃそりゃ?
普段の生活の中から、全裸に見えるポーズって気づき見つけて、どうしたらもっと面白くなるか?をとことんつきつめてひとつの芸としてブラッシュアップし、たくさんの人の心をつかむ。見る人の好みや出てくるタイミングで評価も変わってきたりして。そのあたりがコピーと似てるなぁなんて思った次第です。それにしても安心してください、履いてますよ!!ってめちゃくちゃ使い勝手がよくて強いコピーだなぁ。
さて今回のメインは キヤノン。
課題は 「ミラーレスカメラEOS M3の魅力を自由に表現」
キヤノンも常連中の常連だけど、毎回テーマが違うのでわりとやりやすい。もちろんグランプリを狙える『格』的なものも十分。しかも課題は王道中の王道、デジタルカメラ。競争率高いだろうけど、避けて通るわけにはいかない。
カメラ系(デジタルカメラ・ビデオカメラ)の課題は過去にもいくつか出題されていて、受賞作はどれも名作ぞろい。パッと浮かぶのは
父親の席は、花嫁から一番遠くにある。
(第42回 グランプリ キヤノン 近藤慎一郎さん)
オーイ!チーズ! (第48回 眞木準賞 キヤノン 福田和彰さん)
水陸両用パパ。 (第45回 協賛企業賞 三洋電機 岡本卓也さん)
もう、ぜんぶ好きすぎてつらい!!!このレベルのコピーでないと受賞できないとなるとかなり厳しいよなぁ~。
3つのコピーの共通点は ①見た瞬間にそのシーンがイメージできる こと。カメラや写真はすごく身近にあって誰でも使ったことがあるから共感系コピーがつくりやすい。それだけにただのあるあるコピーじゃ目立てない。ストーリーを感じさせたりユーモアを交えたり、共感+αの要素が必要。
もうひとつは ②商品の機能がしっかり訴求されてる こと。上の2つは『ズーム機能』、3つめは『防水機能』。当然オリエンにもばっちり書かれてる。今はどのカメラも高性能だから「超望遠」「高画質」「コンパクト」「夜景もきれいに撮れる」「手ぶれ補正」などの機能は当たり前。でもそれをひとことで伝えるのは至難のワザ。だからそのカメラの1番の売りを最大限にアピールすることで、他の商品との差別化を図ってる。
ということで目標とするのは
商品の強みを最大限に訴求しつつ、情景が浮かぶコピー
またしてもごくごく当たり前のことを・・・。
最初の難関はEOS M3について「何をいうか?」。公式ページを見る限り、1番の売りは高画質。専門用語が多すぎてよくわからないけど、すごいセンサーを搭載してミラーレスだけど本格的?な一眼レフにも負けない写真が撮れるってこと。
もちろんその他にも、高速AFとか、レンズがたくさんあるとか、コンパクトで形も計算されてるとかアピールポイントはたくさんあるけど、ど真ん中にあるのはやっぱり高画質・・・のはず。
入学式・運動会・旅行・結婚式とか写真絡みでストーリーを感じさせやすい特別な場面は山ほどある。逆にLINEやインスタグラムやFBのおかげで、日常的に気軽に写真を撮ることも増えた。どっちの方向でもいけるけど、商品イメージ的には「特別感」が欲しいのかな~なんて思うんだけど、どうだろう。ただキヤノンって「こんな普通のでいいの?」ってコピーが選ばれたりするんだよね~。結局いろんなバリエーションを書かなきゃダメってことか・・・。
何本か書きだしたけど、どれもカタログに載ってそうな既視感ありありコピーばかり。しかもカメラというより写真のコピーになっちゃってる。やりやすそうな課題のわりには時間がかかりそう。HPを読んでたら、このカメラめちゃめちゃ欲しくなってきた。ということで、100万円の使い道にノミネート決定!!
・・・運動会以外出番のない一眼レフが押入れで泣いている
夏休み、子供たちにどうしてもとねだられてとにかく明るい安村のお笑いライブを見に行きました。少し前まではラッスンゴレライを狂ったように踊ってたくせに、今じゃなにかって言うと「安心してください、〇〇ですよ。」を連発。風呂上がりには「全裸ポーズやってやって」と大騒ぎ(いや、体型的にはできるけど)。地元(といっても車で2時間)に吉本の劇場ができて1度行ってみたかったし、自分も安村好きなので早速チケットを予約。
劇場は150席くらいあるらしいけど、思ったより小さい。観客は中高生らしき女の子が多め。中には「そのカッコでここまで来たの?」とツッコまずにはいられないキャンディキャンディみたいなコスプレした年齢不詳のおばさんも。案の定、前説の芸人にいじられてた。
安村は当然大トリ。前座?で地元の名もなき若手芸人が3組ほどネタ披露。正直まったく面白くなくてすっかりお通夜状態。かと思いきや、なぜか息子だけが大爆笑。イスから転げ落ちそうなほど笑いころげてる。いやいやいやいや、サクラだってそんなにウケないでしょ。おかげで会場中の視線が集中して、めちゃくちゃ恥ずかしい。芸人さんだけは喜んでたけど・・・。
会場はたいして暖まらないうちに、いよいよ安村の出番。いつものパンイチ姿で登場しただけでスゴイ歓声。ネタ自体はテレビで観たことあるやつばかりだったけど、雰囲気というか会場の空気で笑っちゃう。例の決め台詞を言うたびに拍手喝采。同じことを他の人がやってもウケないんだろうなぁ~なんて感心しながら息子を見たら・・・寝てた。ウソだろ、おいっ!?あとで聞いたら「見たことあるやつだからつまんなかった」だって。何じゃそりゃ?
普段の生活の中から、全裸に見えるポーズって気づき見つけて、どうしたらもっと面白くなるか?をとことんつきつめてひとつの芸としてブラッシュアップし、たくさんの人の心をつかむ。見る人の好みや出てくるタイミングで評価も変わってきたりして。そのあたりがコピーと似てるなぁなんて思った次第です。それにしても安心してください、履いてますよ!!ってめちゃくちゃ使い勝手がよくて強いコピーだなぁ。
さて今回のメインは キヤノン。
課題は 「ミラーレスカメラEOS M3の魅力を自由に表現」
キヤノンも常連中の常連だけど、毎回テーマが違うのでわりとやりやすい。もちろんグランプリを狙える『格』的なものも十分。しかも課題は王道中の王道、デジタルカメラ。競争率高いだろうけど、避けて通るわけにはいかない。
カメラ系(デジタルカメラ・ビデオカメラ)の課題は過去にもいくつか出題されていて、受賞作はどれも名作ぞろい。パッと浮かぶのは
父親の席は、花嫁から一番遠くにある。
(第42回 グランプリ キヤノン 近藤慎一郎さん)
オーイ!チーズ! (第48回 眞木準賞 キヤノン 福田和彰さん)
水陸両用パパ。 (第45回 協賛企業賞 三洋電機 岡本卓也さん)
もう、ぜんぶ好きすぎてつらい!!!このレベルのコピーでないと受賞できないとなるとかなり厳しいよなぁ~。
3つのコピーの共通点は ①見た瞬間にそのシーンがイメージできる こと。カメラや写真はすごく身近にあって誰でも使ったことがあるから共感系コピーがつくりやすい。それだけにただのあるあるコピーじゃ目立てない。ストーリーを感じさせたりユーモアを交えたり、共感+αの要素が必要。
もうひとつは ②商品の機能がしっかり訴求されてる こと。上の2つは『ズーム機能』、3つめは『防水機能』。当然オリエンにもばっちり書かれてる。今はどのカメラも高性能だから「超望遠」「高画質」「コンパクト」「夜景もきれいに撮れる」「手ぶれ補正」などの機能は当たり前。でもそれをひとことで伝えるのは至難のワザ。だからそのカメラの1番の売りを最大限にアピールすることで、他の商品との差別化を図ってる。
ということで目標とするのは
商品の強みを最大限に訴求しつつ、情景が浮かぶコピー
またしてもごくごく当たり前のことを・・・。
最初の難関はEOS M3について「何をいうか?」。公式ページを見る限り、1番の売りは高画質。専門用語が多すぎてよくわからないけど、すごいセンサーを搭載してミラーレスだけど本格的?な一眼レフにも負けない写真が撮れるってこと。
もちろんその他にも、高速AFとか、レンズがたくさんあるとか、コンパクトで形も計算されてるとかアピールポイントはたくさんあるけど、ど真ん中にあるのはやっぱり高画質・・・のはず。
入学式・運動会・旅行・結婚式とか写真絡みでストーリーを感じさせやすい特別な場面は山ほどある。逆にLINEやインスタグラムやFBのおかげで、日常的に気軽に写真を撮ることも増えた。どっちの方向でもいけるけど、商品イメージ的には「特別感」が欲しいのかな~なんて思うんだけど、どうだろう。ただキヤノンって「こんな普通のでいいの?」ってコピーが選ばれたりするんだよね~。結局いろんなバリエーションを書かなきゃダメってことか・・・。
何本か書きだしたけど、どれもカタログに載ってそうな既視感ありありコピーばかり。しかもカメラというより写真のコピーになっちゃってる。やりやすそうな課題のわりには時間がかかりそう。HPを読んでたら、このカメラめちゃめちゃ欲しくなってきた。ということで、100万円の使い道にノミネート決定!!
・・・運動会以外出番のない一眼レフが押入れで泣いている