【第53回 宣伝会議賞】 日本最強の一行は誰だ。

さて絶好の行楽日和が続くシルバーウィーク、皆様はいかがお過ごしでしょうか?聞くところによると、世の中には9連休とかほざいてる上級国民が存在するらしいのですが、まあよくある都市伝説ですよね。うん、きっとそう。新婚旅行ですら4連休がやっとだったのに9連休なんてあるわけないさ・・・ないよね?・・・うそだよね・・・誰かないって言ってよ!!

まあそんな異世界の話はともかく、一般国民であっても子供たちはお休みなわけで。当然朝から晩まで「どっか連れてけの大合唱」。たまたま1日だけ休みがとれたので、映画『ピクセル』を観に行くことに。自分としてはアントマンがよかったんだけど、パックマンとかドンキーコングが出てきて面白そうって理由で押し切られた。

3Dだと疲れるので2Dの吹き替え版。昔のゲームキャラが出てくるらしいって以外、予備知識は一切なし。連休中なので親子連れが多く館内はほぼ満席。これは案外期待できるかも・・・?



------------------- ここから先はネタバレを含みます (あくまで個人の感想です) ---------------------------





まず第一に『まったく子供向けではない』 むしろ完全に40代以上のオッサン向け。あのCMだけで判断すると痛い目をみる。

で、セリフ回しもすべてがオッサンくさい。しかも『ちょいちょい挟まれるアメリカンジョークがテンポが悪いうえに、ダダすべり』  大人でも?なのに子供は?????でしかない。

さらに『主役の吹き替えが棒すぎる』。柳沢慎吾は嫌いじゃないけど、さすがにこれはない。同じく吹き替えの渡辺直美はエンドロール見るまで気づかなかったくらい完璧だったのに・・・。ちなみに神谷明の吹き替えも今回はちょっと浮いてた。北斗の拳やシティハンターネタもあったけど、子供たちは当然ぽか~ん。

ストーリーも平凡。ゲームオタクが世界を救うってのはいいんだけど、これといった伏線、手に汗握るスリリングな展開や緊張感もほとんどない。あくまでコメディ映画だからSF映画を期待してるとまったく面白くない。

ゲームキャラの映像や再現度はよかった。ピクセルのタイトル通り、やられるとバラバラのキューブ状になる表現は世界観が出ていていい。3Dで観たらもっとよかったかも。オープニングやエンディングのゲームフォントも懐かしい。あとパックマンの生みの親、岩谷さんの出演もゲーム好きにはたまらない。ただ知らない人にはただの演技できない素人のおじさんにしか見えないけど。

当時アーケードゲームにハマった人なら、もう少し評価も高くなると思う。大人から子供まで楽しめます!!みたいなCMが逆効果な気がする。思い切って『R-40』とかにしちゃっていいんじゃないかと。それだと商売にならないか・・・。

子供たちは予想に反して意外と面白かったらしくてちょっと安心。ただ自分としては40点。観たことをちょっと後悔するレベル。やっぱりアントマンにしとくべきだった。





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実は映画は口実で、本当に行きたかったのはここ。
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みなさんご存じ お好み焼 道とん堀

なんか微妙な写真でスイマセン。ロゴがしっかり入ってるのがソース入れくらいしか見当たらなくて。

1番の特徴はなんと言っても『ぽんぽこぽん』の掛け声・・・のはずが、あれ?言わない。2年くらい前にきたときは「いらっしゃいませ、ぽんぽこぽん」から始まって、注文するたびにうっとうしいくらい言ってたんだけど・・・結局店を出るまで一度も聞けず。娘がガッカリしてた。あれ、やめたのかな?それとも店舗によってちがうのか?

で、メニューはもちろんお好み焼きやもんじゃ焼き中心なんだけど、食べ放題をプッシュしてた。なんでもほとんどの人が選ぶらしい。お好み焼きで食べ放題なんて初めてみた。単品でも800円くらいするから、値段設定を考えると確かにお得かな~?って気もする。サブメニューやデザートも選べますよってセールストークにあえてのせられてみた。

子供たちは案の定、頼むだけ頼んで、どっちが混ぜるだのどっちがソース塗るだのでケンカして、少し食べたらギブアップ。残りは全部こっちに回ってくる。おいしいんだけど、具がちょっと違うだけで基本味は同じだから飽きるのも早い。サブメニューもほとんど食べられなかった。結果、「食べ放題じゃなくてもよかったね」って感じになるんだけど、とにかくお腹いっぱいにはなったから良しとしますか。


課題は 「お好み焼道とん堀がもっとたくさんのお客様に愛されるための広告アイデア」

残念ながらちょっと食べに行っただけでいいコピーなんて浮かぶはずもなく、どうしたもんかな状態。わかったことはメニューが多いってことと、とにかく暑いってことくらい。

公式サイトにも、屋号のうえに鉄板コミュニケーションって思いっきり書いてあるし、基本路線は



一家団欒をイメージできるような王道コピー



でいくしかないよねぇ。

誰もが同じように考えるだろうから、アイデアや言い回しの勝負。過去の作品で参考になりそうなのはこのあたり。


じいちゃんが、ちょっと速く動く。

(第41回 協賛企業賞 焼肉屋さかい 斉藤慶太さん )


主食よりうまい間食。

(第43回 協賛企業賞 築地銀だこ 遠藤元宏さん)



さかいのコピーめっちゃ好き。ちゃめっけがあってほのぼのしてて、情景がイメージできる。こういうコピーが書きたいのよ。銀だこのコピーもさすが。1行でその魅力を言い当ててる。ただどちらも、その店や商品にしか言えないってわけじゃないのも確か。道とん堀もどうしてもお好み焼き全般のコピーになっちゃうのは避けられないよなぁ。もちろんできる限り寄せてはいきたいけど、そればっかにこだわってると幅が狭くなりすぎちゃう。

結局手ごたえあるコピーはもちろん、本数そのものも思ったより全然書けず。初見ではやりやすそうに見えたけど実際はけっこう難しい。わざわざ食べにいったのに、今のところ成果なし。お好み焼きだけに、審査員好みの鉄板コピーが作りたい。



・・・ぽんぽこぽん