3月1日、第54回宣伝会議賞 2次・3次通過者&協賛企業賞 が発表されました。

4日ほど前からインフルで寝込んでいましたが、完全装備でなんとか本屋まで往復。贈賞式に行けない以上、せめて少しでも多く2次以上に・・・と願いを込めましたが、結果は2次通過1本のみ前回を下回る大惨敗です

1次通過は19本と、本数こそ平凡ながら平均を大きく上回る自己最高の通過率。これはもしかするともしかするかも?なんて淡い期待を抱いていましたが何の音沙汰もなく贈賞式の夢は消え、さらに追い打ちをかけるように根拠のない自信をこなごなに砕かれました

昨年ピンクリボンでまさかのグランプリを受賞し、年末のしずおかコピー大賞でも初受賞。まちがいなく、勢いと運だけはかつてないほど持っていたはず。でも、ただそれだけ。それに胡坐をかいてがむしゃらさや必死さが圧倒的に足りていませんでした。「今回はしずおかコピーメインだから・・・」と再三口にしていたのは、あらかじめこうなったときの言い訳を用意していただけでした・・・。

本気で取り組んでない者には本気で悔しがる資格なんてないはずなのに、それでもやっぱり悔しくて昨日は眠れませんでした。協賛企業賞受賞者には知ってる人が何人かいて、3次通過を見る限りファイナリストにもいるはず。うれしい反面、そこに自分の名前がないことに、どんどん広がっていく力の差に絶望するばかり。もう2度と贈賞式に行ける気がしない・・・

でも、どうしても諦められない自分がいる。いつも言い訳ばっかりで毎回毎回「次こそ本気出す」って繰り返してはこうして反省してばかりだけど、まだまだこんなもんじゃないって思ってる自分がいる。たぶん他のことならとっくに投げ出してる。ヘタクソでも結果が出なくてもやっぱりコピーが好きだって気持ちは変わらないし、やっぱり誰よりもいいコピーが書きたい。グランプリ獲りたい!!だから獲るまでやめないしあきらめない。 変なテンションで支離滅裂だけど、とにかく目一杯悔しがってめちゃくちゃうらやましがって、それを少しでも次回への力に代えられるようにするしかない。


話はかわるけど、明日はニンテンドースイッチの発売日。そしてゼルダの伝説最新作の発売日。当然予約済み。本当は何らかの賞を受賞して賞金でGETするつもりだったけど、しかたない。何が言いたいかというと冒険の旅に出るとブログが放置になるってこと。まあいままでもほぼほぼ放置だったけど・・・。

で、長くなるけどこのまま協賛企業賞受賞作の感想を。さっきも言ったように知り合いも何人かいるけど、知り合い補正なしの独断と偏見で。あくまで個人の感想なので異論は認めん!!



【アットホーム】 滝本 時生さん


わがままだと思っていたことを、こだわりだと言ってくれた。


ネットの普及で昔とはだいぶイメージ変わったけど、不動産屋さんってやっぱり気軽に入りにくいし、とっつきにくい。ましてや利用する人は大学進学ではじめて上京する人や専門的知識もなくて右も左もわからない人が多いはず。そんな中で、不動産屋さんの方からこういう風に言ってもらえると、利用者としてはとっても安心できるし、自分の希望や意見も言いやすい雰囲気になる。わがまま⇒こだわりへの視点の変換、言い換えに発見があって素晴らしい。



【牛乳石鹸】 長谷川 慧さん


いい匂いがするから、もう少しギュッとしててもいい?


書けない
。オジサンにはどう転んでも書けない。仮に妄想全開で万が一書けたとしてもたぶん出せない。てか出さない。出す勇気がないし選ばれるイメージもできない。とにかく自分には絶対に真似できない。もちろんいい意味で。



【セメダイン】 春山 豊さん

セメダインがあるから、書ける設計図がある。

見た瞬間に「これが言いたかったのよ!!」と声が出た。難しい言葉を使わずに誰にでもわかりやすく、それでいてセメダインでなくちゃできないことがあることを見事に表現してる。しかもこれからの未来を予感させるし夢がある。これぞ協賛企業賞のお手本



【テンピュール】 三上 智広さん

寝ている間くらい、休みなよ。

ひとことでさらりと矛盾をついたコピー。切れ味がある。世の中の多くの人が寝ても寝ても疲れがとれないって感じていて、その人たちに「もしかしたらマットレスのせい?」と思わせる力がある。そして優しさもある。



【ニチバン】 山本(飯田) 朝子さん


お母さんの字は、冷たいけど温かい。


商品の機能が限定されるから、「ちょっと軸をずらさないとかぶるよなぁ~、となるとこの方向性だよなぁ」と自分が思い描いてたコピーを、これ以上ないくらい見事にやられた感じ。少しベタだけどすぐに絵が浮かぶし、あったかいイメージが商品にもふさわしい。



【日本レジストリサービス】 密山 直也さん


日本でいちばんのブランドは、日本です。


以前贈賞式でお会いした時から、勝手にライバルとして目標にしてきた密山さん。わかりやすく何気ない言葉の中に、ハッとさせるような発見や気づきをサラッと織り込んだコピーを書く名人。何度も出題されて「もう切り口いないじゃん」と誰もが苦戦したであろう課題に、あっさりとこれ以上ないくらいのド直球を投げつけてきた。シンプルだけど誰もが納得せざるをえない説得力。贈賞式で会う約束はいつになったら果たせるだろう・・・



【FIXER】 天沢 もときさん


世界のスピードには、残業じゃ追いつけない。


なぜか締め切りを過ぎてもコピーを書き続ける謎の天然キャラの天沢さん。そのモチベーションはどこからくるのか教えてほしい。で、ちゃんと結果も出してる凄い人。漠然とした難しいテーマに『日本=残業』ってキーワードを見つけて、それがいかに時代遅れかをズバッと表現してる世相も反映した社会派コピー。こんなコピーまで書けちゃうなんて、ただの天然キャラではない。



【マスメディアン】 田口 恵子さん


この子のために生きること、は この子のために諦めること、ではない。


今回の協賛企業賞の中で、個人的ナンバーワン
。いやぁ~刺さる刺さる、刺さりまくり。ママじゃなくてもハッとした人は多いはず。働いている母親は少なからず子供との時間を犠牲にしていることに罪悪感がある。でも仕方のない部分もあるし、それはきっと間違いじゃないって誰かに認めてほしい。そのうえで自分の時間だって大切にしたいと思うのは当たり前。子供を言い訳にしなくて済むような労働環境を作るのはまだまだ難しいのが現実だけど、それでも前向きに生きたい母親を後押しする、ちょっぴり厳しいけど優しさもある力強いコピーだと思う。このコピーを見て「あきらめずにやってみよう」と励まされる人はきっとたくさんいる。


この他にも気になる作品はたくさんある。てか、受賞作全部凄いよ、凄い。悔しいけど自分のコピーは遠く及ばなかった・・・。でもファイナリスト作品にはこれらを圧倒的に凌駕する、それこそ次元が違う度肝をぬくようなハイレベルのコピーを期待したい。もう楽しみはそれぐらいしか残ってないから・・・。あ、ゼルダがあるか。


受賞者の皆さん、おめでとうございます!!贈賞式楽しんできてください。


当日は歯ぎしりしながらネット中継を眺めます。ちくしょー