第57回宣伝会議賞のグランプリも決定し、SNS上ではまだその余韻が残るなか、空気を読まずにまったく関係ない記事を書きます。
そりゃね、言いたいことは山ほどありますよ。「結果発表は生配信じゃないのかよ?」とか「それならあそこまで引っ張る意味あったの?」とか「だったら平日の13時公開じゃなくてもよくない?」とか「あまりにもあっさり読みあげすぎじゃない?」とか「審査員が登場して発表するんじゃないの?」とか「受賞者のコメントとかあってもよかったんじゃない?」とか「協賛企業賞とか中高生部門は紹介してあげないの?」とか「あとから総評がひっそりアップされてたけどなんなん?」などなどなどなどなどなど・・・。事務局に文句言うオジサンモードに突入すると、全10回でもおさまらない長編になって第58回までに終わりそうにないのでやめときます。
どうしてもリアルタイムで発表を見たくて、架空のお客さんとの打ち合わせをでっちあげて仕事を抜け出した時のドキドキとワクワクを返してほしい。不測の事態で各方面との調整や対応に追われ、とてつもなく大変だったのは想像できます。それでもどの作品が受賞してもおかしくないほどハイレベルだっただけに、何とかもう少し盛り上げることができたんじゃ?と思わずにはいられません。素人考えでしかないのかもしれませんが・・・。
後日パーティーが開催されるとのこと。まだまだ先が見えず予断を許さない状況で難しいのは百も承知ですが、ぜひ盛大にド派手に祝福していただいて、受賞者やファイナリストの皆さんが心から楽しめるものになることを願います。受賞者の皆さん本当におめでとうございます!!
あとこれだけは言いたい・・・
たまに眼鏡が1番可愛い
全コピーのなかで1番好き。
さてようやく本題に入ります。
SBC信越放送の『第8回 SBCラジオCMグランプリ コピーライターコンクール』通称コピコンに応募しました。
グランプリ賞金20万円。総監督は中山佐知子さん、審査委員長は澤本嘉光さん。受賞作は国内最大のCMコンテスト『ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS』へ出品される可能性もあるため、人気も競争率も高いコンペです。
誰にも言ってないので知らないと思いますが、今年の抱負のひとつに「ラジオCMコンペで結果を出す」というのがあります。ちなみにあと4つくらい抱負があるのですが、誰も興味なさそうなので内緒にしときます。
公募を始めた当初はラジオCMコンペにも挑戦していて、何度か受賞したこともあります。でもある時、勝手にコピーの師匠として尊敬していた方に「コピーが上手くなりたいならコピーだけ集中した方がいい」とのアドバイスをうけ、ここ数年ラジオCMへの挑戦を封印してました。実際その効果か、コピーでいくつか結果を出せました。
「やっぱりラジオCMもちゃんとやらなきゃ」と強く思ったのは昨年の10月。SBSのラジオCMコンテストの授賞式の日。コピー仲間の何人かが授賞式に参加するため静岡にくるという噂を耳にして、祝勝会をすることに。もちろんおめでたいしメチャクチャ楽しかったのですが、受賞してない自分の場違い感が半端ない・・・。授賞式の話題で盛り上がってるのがうらやましいったらありゃしない。
でも、応募すらしてない自分には本気で悔しがる資格すらない。みんなラジオCMはもちろんコピーでもちゃんと結果を出してる。自分はどこかで「別に応募してないからそんなに悔しくないもん」と予防線をはって、本気でやってダメだったらショックが大きいからと逃げてただけかもしれないなぁと。
な~んて、いかにもいろんな葛藤の末勇気を振りしぼって挑戦することにしましたって、ちょっと共感してもらっていい感じにするつもりでしたが、実際の理由はただひとつ・・・
金だよ、金。挑戦するなら金をくれ!!!!!
そもそも小遣いかせぎにはじめた公募挑戦。賞金もらえてコンスタントに開催されるコピーコンペなんて、宣伝会議賞とピンクリボンくらい。そのどちらもハードル激高すぎてとても受賞できるとは思えない。そこでまだ比較的可能性のありそうなラジオCMに・・・と不純な動機、というよりむしろ純粋すぎる動機100%。宣伝会議賞でGETする予定だった100万円、どっかで補填しないと死活問題なのです!!
というわけで今年は数年ぶりにラジオCMをやってみることに。といっても毎回だいたい口だけ番長。文化もやるやる言いながら1本しか出さず、今年2月のK-mixも〆切直前に適当に5本出しただけ。連絡こないし当然ダメ。このままじゃいつもの二の舞三の舞。で、それをいかにも冗談ぽくつぶやいたら、オクーさんから「ちゃんと1日のノルマを設定して、毎日やるしかない」と、これ以上ない超ド正論のアドバイスが。
今回の課題数は20。各課題の5本出すとして100。でもどう考えてもそんなに出せる気がしない。そこで1日最低2本出すことをノルマに設定。応募期間30日で計60本が目標。ちょっと少ないかな?と思ったけど無理しても続かないし、今回は受賞よりラジオCM勘?を取り戻すことを重視。ただ自他ともに認める生粋の三日ボーザー。さらにプレッシャーをかけるべく毎日進捗状況をツイートすることに。結果的にはこれがよかった。
まずは過去のラジオCMの受賞作を片っ端から見まくるところから。ご存じラジオCM界の帝王S田さんのポートフォリオ、そして宣伝会議賞の申し子ヒヒ馬さんのブログを読み漁った。今さらだけど、どちらもまあ凄い・・・凄いとしか言いようがない。S田さんのシナリオ力と構成力。ヒヒ馬さんのわかりやすさと説得力。たった20秒でどうしてこんなことができるのか。それ以外にも常連の猛者たちがどのコンペでも結果を出しまくってる。完全に独占禁止法違反ですよ。参考になるどころかレベルの違いに圧倒されて、ため息しか出ない・・・。
とにかくベタでもなんでもいいので思いつくままスマホのメモに入力。受賞作と企業のホームページを見ながら、キーワードやアピールポイントを探す。1日2本なら楽勝だろと思ってたけど、とんでもない勘違い。とにかく全然できなくて悪戦苦闘の日々。「どの課題をやるか」までは縛りをしてなかったから、うどん(麺天)やメガネ(ノセメガネ)や文具(事務キチ)など、やりやすいところしかできない。でも課題まで縛ってたら、たぶんノルマは守れなかった。
どうしてもいろいろ説明したくなって無駄に長くなる。そこで文字数がカウントできるアプリを探して、MAX120文字で収まるように調整。読み上げ機能もついていたので秒数を計ったり、自分では脳内補完しちゃう脱字や誤字を発見できて格段に効率があがった。NAをナトリウムって読んじゃうのが欠点だけどw
他のコンペにはない「必須ワード」にもかなり苦戦させられた。「信州プレミアム牛肉」とか「アイデア実現」とか「未来農業への貢献」とか、最後のナレーションに無理やりねじ込むしかないじゃん。あまりにも使い勝手が悪すぎる。一字一句そのまま忠実に使ったけど、意味がそのままなら多少改変してもよかったのかな?
今までは多くても5本くらいだったから、応募フォームへの入力時間まで計算してなかった。いざ入力したら、スマホの環境依存文字のせいでことごとくエラー。しかもどの文字が原因かわからない。試行錯誤の結果、「…」(三点リーダ)と「~」(波)と「:」(半角コロン)が原因だと判明。とくに「:」(半角コロン)は全部の案に必ず複数使われてるから、修正にめちゃくちゃ時間かかった。次回ははじめからちゃんと対策しとかないと。
進捗ツイートはかなり効果あり。23:30までにあと1本何とかしないと!!ってプレッシャーと進捗ツイートにいいねをくれる皆さんが、明日多めに作ればいいやとサボりそうな自分の尻をひっぱたいてくれました。信じてもらえるかどうかはわかりませんが、虚偽報告とかは一切なしです。これじゃ証拠にならないけど、ちゃんと作って応募しました。
最終的な応募数は69本。全課題への応募はできなかった。だってビジネス専門学校なのに必須ワードが卒業式とか、意味がわからん。体調不良の初日と後半何日かはノルマ達成できなかったけど、トータル60本という目標は何とか達成できたので結果オーライってことにしときます。
質はともかく自分史上過去最多の応募数。常連さんは1課題でこれ以上の数を当たり前のように応募してるから大したことないかもしれないけど、自分なりに全力で頑張りました。たとえ受賞できなくても、この経験は決して無駄にはならないので悔いはありません。
なんて言うと思ったら大間違いじゃ!!!!
どんなに努力しようと全力を尽くそうと、コンペは結果がすべて。受賞して賞金を獲らなきゃ意味がない。しかも狙うのはもちろんてっぺん、グランプリと20万!!!それがダメなら10歩譲って準グラ10万でもいいし、50歩譲って入選1万でもいいし、100歩譲って協賛社賞ギフトカードでもいいけど、とにかく結果がほしい!!!
「開運堂」・「事務キチ」・「ノセメガネ」・「麺天」あたりは、本気で受賞を狙えると思ってます。「清水住建」と「しろくまペイント」にもお気に入りがあって、ハマればワンチャンあるかも。言うだけならタダ。もしなんかの間違いで奇跡的に受賞したら有言実行になるし、ダメでもネタになるから一石二鳥。
この記事の長さをみれば、どれだけ自信満々か一目瞭然でしょう。「宣伝会議賞で自信のあるコピーだけは企画意図をめちゃくちゃ丁寧に書く」あるあると同じです。そして結局1次すら通過しないお約束のパターン・・・
すでに次のコンペ、『第9回 Date fm CMコピーコンテスト』もはじまってます。
応募期間が約2か月あるのとまだ課題が2つしか発表されてないので、もう少し様子をみてからまた挑戦しようかと思ってます。もちろん進捗ツイートつきで。今年こそSBSと文化もちゃんと応募して、祝勝会するんだ!!