宣伝会議賞のすすめ

国内最大の公募広告賞「宣伝会議賞」を通じて、キャッチコピーの魅力を少しでも多くの人に伝えたいと願う素人メタボ親父のブログ。 目標はグランプリと100万円!!そして『日本一コピーのうまい葬儀屋』を目指します。

カテゴリ: 第56回宣伝会議賞



SKATも発売されたというのに、未だに贈賞式の話が終わらない・・・ってさすがに自分でもどうかと思う。もう誰も気にしてないと思うけど、このままってわけにもいかないのでせめて平成のうちに書き終えないと。


3次会はほぼほぼオクーさんと別室で過ごしたので、それ以外の様子はまったくわからず。ちゃんと挨拶もできずに帰っちゃった人いて、SSMETを渡せなかった方もちらほら。あれだけの大人数だと全員と話すのは難しいとはいえ、せっかくの機会だったのに申し訳ないことをしてしまった・・・。


お店も閉店とのことなので近くの店を探して移動することに。終電組が帰り、残ったのは朝までコース組。15人くらいいたと思う。



3次会から参加のY野さん。第53回でCMゴールドを受賞して卒業した猛者。SNSではかなり前から繋がってたけど、ようやくお会いすることができた。とにかくめちゃくちゃ明るくてハイテンション。噂には聞いてたけど、それよりはるかに濃いキャラだった。もっとじっくり話したかったなぁ。


東急で協賛企業賞のN田さん。コピー以外にも広告賞やラジオCM、企画から動画制作まで、ありとあらゆるコンペに挑戦して結果を残しているスゴイ人。元竹野内豊と自称するだけあって、背が高くてスタイリッシュでオシャレ。いかにもクリエイターって感じ。その情熱と向上心むき出しのN田さんが、去年の眞木準賞取り消しについてのブログを読んでさらに気合が入って燃えたと言ってくれた。書いてよかった。


仕事おわりで12時すぎから途中参加のH木さん第52回パナソニックで協賛企業賞受賞。会うのは3年ぶりくらい。実は今回の応募終了後、Hさんから「久々に応募したのでコピーを見て感想がほしい」との連絡が・・・。『素人の自分がそんなことできない』と1度は断ったもののどうしてもという熱意におされ、それならとお互いに講評しあうことに。

どうせなら遠慮せずにと思い、かなり上から目線でダメ出しを連発。さらに偉そうに長々と総括まで書いてみた。ところがフタあけてみればH木さんの4倍は出してたのに1次通過の本数は大して変わらず。かろうじて協賛企業賞に引っかかったから何よかったけど、やっぱり他人にアドバイスするなんて100万光年早かった・・・。


そして沖縄が生んだ若き天才Nさん。当然いろんなとこで引っ張りだこなので、この時間になってようやく話をすることができた。宣伝会議賞ではほぼMAX応募。同時進行の文化や地方のラジオCMにも応募して、さらに「ことばやさん」としての依頼もこなす。、応募期間中にもかかわらずブログも毎日更新して動画まで作ってる。
それだけでもどうかしてるのに、1次通過最多記録を更新し協賛企業賞を受賞。ファイナリストにも進出。ラジオCMコンペでは複数受賞が当たり前。いったい何をどうしたらそんなことができるのか?質問というよりほとんど尋問。


まずは驚いたのは、あんなに沖縄っぽいのに沖縄出身じゃないこと。沖縄は生んでなかった・・・。ヒヒ馬ってHNもてっきりシーサー的なのが由来だと思ってた。普段はカフェの店員さんで朝5時から昼ごろまで仕事。あとはひたすらコピーやCM原稿を書いているとのこと。特に講座に通ってたわけでもなく、公募は完全な趣味ですってよ、奥様。石垣島という誰もがうらやむリゾート地に住んでいながら夏でも海には1度も行ったことがないらしい。どうかしてるとは思ってたけど、やっぱりどうかしてた。完全が宣伝会議賞バカ(誉め言葉)。公募を心から楽しんでるから、そのために時間を費やすことを努力とかではなく当たり前のことだと思ってる。はい、やっぱりまぎれもなく天才です。


話を聞いて少しでも参考になればと思ったけど、次元が違い過ぎてまったく役に立たない。わかったのはどうやっても勝てないってことだけ。悪いおじさん達は苦肉の策としてハニートラップでも仕掛けて女に溺れさせようなんて考えたけど、あまりにもコピー脳すぎてそれすら通用しそうにない。結局さっさとグランプリとって卒業してもらうのが一番手っ取り早そうだ・・・。


会場にはもうひとり超超超大物の姿が・・・。宣伝会議賞をやってる人なら知らない人いないと言っても過言ではないレジェンド中のレジェンド、京都のA野さん。受賞回数は数知れず。しかもどれも記憶に残る名コピーばかり。まさしくミスター宣伝会議賞。応募しはじめたころからいつかお会いしたいと思っていた、自分にとってはもはや神。まさかこんな形で夢が叶うなんて。


関西出身だけあってとっても気さくで話もうまい。仕事の都合で仕方なく通ったコピー講座で金の鉛筆を獲りまくり、眞木準さんコピーライターになるよう勧められた話とか、仲畑さんと仕事していたときのエピソードとか、もう何気なく話すことすべてがレジェンドそのもの。全部まとめて本を出版してほしい。絶対買う!!帰りは途中まで一緒の電車だったのに、緊張しすぎて全然話せなかった。なんてもったいないことをしたんだろう・・・。


そんなこんなで後半予想以上にグズグズだったものの、なんとか令和になる前に更新できました。もうみんな次回に向けてガンガン進んでるのに、自分だけこんなところでもたもたしてて情けない。SKATを見れば見るほど自分のコピーのつまらなさを痛感させられて、今回の受賞も本当に運が良かっただけだったと思い知らされる。


でも去年の今ごろ眞木準賞取り消しの記事を怒りにまかせて悶々と書いてたことを思うと、授賞式に行ってみんなに会えてこうして報告できたことはとっても幸せなことだと思う。SSMETも配れたし、それなりに爪痕も残せた気がする。ただそれってやっぱりちょっと反則で、「あのブログの人」とか「SSMETのおじさん」じゃなくて「あのコピーの人」って呼ばれるような、みんなの記憶に残るようなコピーで爪痕を残したい。


次回開催までもう4か月しかない。東京でも関西でも北海道でも、強力なライバルが集結し切磋琢磨ながらてっぺんを狙ってる。そこら中化け物しかいないから、はっきり言って微塵も勝てる気はしない。けど、それでも負けたくはない。令和最初のグランプリ目指して、今の自分にできることを精一杯やるしかない。次回もあの場所で、最高の仲間と最高の時間を過ごせるように。




宣伝会議賞が大好きです!!

















贈賞式から1ヶ月以上が経ったのに、いまだに書きおわらないなんて・・・。俺以外誰が予想したでしょう?寒さも真冬並みに戻ったりしてるし、ついでに時間も巻き戻してくれないかなぁ。せめて本格的に令和に突入する前に片づけないと。


続きはたしか3次会からか。予想外の大人数を引き連れてお店に到着。席はいくつかに分かれたものの、なんとか全員入れた。ここにくるまで「授賞式が木曜なんてありえない」と散々文句言ってたけど、このばかりは逆に感謝。不幸中の幸い的な。


まずは3次会の主催者Oさんにご挨拶。想定外の人数でほぼ公式イベントと化したにもかかわらずとっても冷静。間違いなく普段から仕事できるタイプ。他にも授賞式にも負けない錚々たるメンバーが勢ぞろい。コーヒー牛乳ライター?HくんビートボクサーのAさんコピーレストランでおなじみGさん、CCN審査会以来、まさかの名古屋から参加のMさん、さらにまさかまさかの熊本のKさんまで。あんたらどんだけヒマなのよ!?Kさんとは去年もお会いしてるけど、こんなにすぐに再会できると思わなかったから嬉しくておもわずハグしてしまった。


そしてこの日、誰よりも誰よりも会いたかったのが、オクーさんこと奥村さん。



---------ここから回想---------


今から10年?ちょっと前。あることがきっかけでコピーに興味を持ち、というか賞金100万円に目がくらみ、宣伝会議賞の存在を知りました。当然コピーの「コ」の字も知らないズブズブの素人。とりあえずSKATを全部買いそろえ、レビューで評価の高いコピー本を読むところからスタート。


受賞作を見て「コピーって面白れぇ!!」と感動したものの、元々飽きっぽいのでひとりでは長続きしそうにない。友人や同僚を「一緒に出そうぜ」と誘っても誰も興味を示してくれない・・・。そんな中ネットで見つけたのが、皆さんもご存知の8284さんのブログ『センスなしド素人、コピーライターへの道』でした。そのころはタイトルちょっと違ったかも?


当時は宣伝会議賞のブログなんてやってる人なんて他にいなくて、検索しても出てくるの養成講座の宣伝ばかり。そんな中8284さんは宣伝会議賞以外にもネーミングやラジオCMコンペに挑戦して、その応募作をすべて公表してました。年齢も近いこともあり、ブログにコメントさせていただくようになりました。当時のHNは『はゆみお』。2人の子供の名前からつけました。


お互いの作品を見せあい、素人なりに分析と意見交換。1次通過すらままならないのに「これが通らないのはおかしい」とか「審査員は見る目ない」とか、今思えば恐ろしく無知な黒歴史発言をくり返してました。で、そんな状況を見かねてか頻繁にコメントをくれるようになったのがオクーさん。


コメントを見るだけで、ただ者ではない感が伝わってくる。アドバイスが的確で、つまんないものはちゃんとつまらないとズバッとぶった切る。でも基本的にはとっても優しくてお茶目でほめ上手。結果が出なくて凹んでいると、いつも励ましてくれました。8284さんの真似をして、ブログ『すべては宣伝会議賞を獲るために』をはじめてからも、必ずといっていいほどコメントしてくれて、「いつか授賞式で会おう!!」が合言葉になりました。


ブログのおかげでコピーライターさんの知り合いは増えたものの、肝心の結果の方は1次に数本通るのが精一杯。「このままじゃダメだ・・・なんとかしなければ」と悩んだ末、オクーさんに『応募したコピーを見てもらえませんか?』とメールしました。プロにいきなりそんなことをお願いするなんてとっても失礼だし、本来ならちゃんとお金を払うべきなのに、オクーさんはふたつ返事で引き受けてくれて、1課題ごと丁寧に添削とアドバイスをしてくれました。そのおかげか1次通過数が一気に増え、さらにその翌年にはまさかのシルバー受賞!!オクーさんのことは勝手に『師匠』だと思っています。


その後、初心に戻る意味で現在のブログを開始。葬儀屋にからめてHNを「贈りびと」にした時も褒めてくれて、どんなにサボって更新しなくても、せっかくもらったコメントに返信しなくても、ずっと見守って応援してくれました。飽きっぽい自分がここまで続けていられるのは、オクーさんのおかげと言っても過言ではありません。



いつか授賞式で会って、ちゃんとお礼が言いたい!!





それが宣伝会議賞を続けるモチベーションのひとつにもなりました。



---------ここまで回想---------


そんなオクーさんにいよいよ会える!!やっとお礼が言える!!そう思うと授賞式よりはるかに緊張・・・。ここでまたしても超絶気の利く美人のHさん、店員さんにお願いして、オクーさんと自分のために3人だけの半個室の席を用意してくれた。もう大好き!!


オクーさんは去年、協賛企業賞をW受賞。授賞式の中継で見たことがあったけど、実物はほぼイメージ通り。物腰の柔らかくて上品なジェントルメン。名刺とSSMETを渡したら「ようやくもらえた」と、とても喜んでくれたソニー損保のコピーも「これはちゃんとしてる」と褒めてもらえたし、もう感無量・・・泣きそうだ。


そのあとはグランプリや他の受賞作の感想、オクーさんが文化でグランプリを獲ったお祝い詳しくはHくんのnoteを参照)、自分とHさんが実は小学校の同級生だったことなどなど。オクーさんが帰る11時までいろんな話をすることができた。今思うと他にもオクーさんと話したかった人もいたはずなのに、ほぼ独占しちゃって申し訳なかったです・・・。


今回は運よく会えたけど、「授賞式で会おう!!」という約束はまだ果たせていない。少しでもその可能性を上げるために、今年は文化にも挑戦するつもり。実力に差がありすぎるから、相当気合入れて頑張らないとね・・・。



オクーさん、あらためて今まで本当にありがとうございます。


そしてこれからもよろしく願いします。



























何とか2次会までたどり着いたけど、このあとの3次会・4次会があまりにも濃すぎた・・・。記憶が上書き保存されちゃって、2次会の内容はうろ覚え。なので覚えてることだけざっくりと。


懇親パーティーも終わり、希望者は運営スタッフが手配してくれた会場に移動。外はまだ雨が降っていたけど、店は横断歩道を渡ってすぐ目の前。全部で60人くらいかな?とりあえず適当に席につく。


それじゃはじめましょうかってタイミングで運営さんからいきなり



先に4000円集めます!!




と、ムードをぶち壊すまさかのひとこと。いやわかるよ、わかる。出欠とってるわけじゃないし、いつだれが途中で帰るかもわかんないし、先に集めるのはもっともだ。でもお祝いムードが一気に現実に引き戻された感は否めない。あと4000円かかるなら参加希望者を集めた時にアナウンスしとかないと。学生さんにとっては4000円は結構イタイはず・・・。


グランプリのTさんの乾杯でスタート。近くに座ったのは、関西組のM山さんM氏さん。沢井製薬でファイナリストのSさんYahooで協賛企業賞+サマリーでファイナリストのM木さん伝統的工芸品でシルバーのIさん。関西組のふたりはどうせ朝までいるのでほっといて(失礼)、まずは初対面の方々にSSMETを渡してご挨拶。


M木さんは前回もYahooの課題でシルバー受賞。今回の企業賞も「狙って獲った」とさらっと言ってた。そのうえファイナリスト。「とても大切で、とてもジャマな物がある。」はグランプリに推してた1番好きなコピーだったので、受賞を逃したのが信じられない。以前からツイッターで繋がりがあり、かなりの読書家だってことは知ってた。そのイメージ通り、まるで昭和の文豪のように知性と気品にあふれてた。いや文豪に会ったことないから知らんけど・・・。そんなM木さんに「ブログ面白いですよ」と言ってもらえたのがとても意外で、とてもうれしかった。


懇親パーティーでの地道な布教活動のおかげか、「あの本どこで配ってるの?」「まだあるなら欲しい!!」とのうれしい声が。あるよありますまだまだ大量に。運営スタッフさんも「なんですがこれ!?」と興味をもってくれたので1冊プレゼント。念のため著作権とかその辺で問題ないのか聞いてみたら、無料で配るぶんにはOKとのお墨付きをいただいた。
((・д・)チッ、評判良かったら次から金とろうと思ったのに・・・)


グランプリのTさんのところに行ってご挨拶。いろいろ聞こうと思ったらいきなり「いっしょに写真撮りましょう!!」って流れに。すっかりゆるキャラみたいな扱い。で、自分とTさん、その両側にPR TIMESで協賛企業賞のHさん大同メタルでシルバーのYさんのキレイどころおふたりに挟まれてパシャリ。わざわざ俺のスマホでも撮ってくれて、今回で唯一残ってる写真になりました。結局制作秘話など詳しいことは聞けず・・・。そのうちインタビュー記事とか出るだろうからいっか。


そのあともできるかぎりいろんな人に声をかけたつもりだけど、ただでさえ記憶中枢が脂肪細胞に侵されてるせいで人の顔と名前を覚えるのが苦手なのに、贈賞式でつけてたネームプレートもないから、途中から誰に声かけて誰と話してないのかわからなくなってしまった。2次会まではネームプレート貸してくれないかなぁ。


それぞれに盛り上がってるから強引に割り込む勇気がなくて、名刺交換くらいはできてもあんまりじっくり話せなかった。今回のFIXERでなんと10回目の企業賞、しかもシルバーも獲ってるレジェンド中のレジェンドNさんとか、他にもたくさん話したい人がいたんだけどなぁ。ウロウロしてるうちにあっという間に終わっちゃった感じ。もっと積極的にいっとくべきだった・・・。


そんなこんなで、2次会もそろそろお開き。みんなこのあとどうするんだろう?と思ってたら、M山さんが突然立ち上がり



『このあと3次会があるから、できるだけ参加してください!!』



とひとこと。かっけぇ・・・。で店の外に出て改めて参加希望者を聞いたら、ほとんどの人が行くらしい。その数ざっと40人!!!いやいや予想よりかなり多くない!?全員店に入れるの!?俺が幹事だったら断るレベル・・・。


なぜかオロオロしてる自分をよそに、とっても気が利くHさんが3次会の幹事のOさんに連絡。どうやらなんとか入れそうとのこと。すっごく気の利くHさんの先導で会場まで大名行列のように移動開始。雨があがってよかった。


ようやく3次会に突入です。


(あと2回くらいで終われるかな・・・)







































ようやく懇親パーティーまでたどりつきました。すでに1週間以上が経過し記憶もだいぶ薄れているので、それと比例して内容も薄くなりそう・・・。


写真撮影を終え、一斉にパーティー会場に移動。入口で乾杯用のシャンパンを受けとり中へ。広い会場内にはおなじみの受賞作のパネルがずらっと並んでいて、多くの人で溢れかえってる。


どこへ行けばいいかわからず入口付近をウロウロしていると、一緒にいた某人気宣伝会議賞のブログではなぜかすこぶる評判がいいショーコラのHさんが、近くの運営スタッフを呼び留めて聞いてくれました。


どうやら協賛企業ごとにテーブルが決まっているらしい。おいおいおいおい、それならそうと事前に案内するなり、座席表を渡すなりしとけばいいじゃん!!何も知らされてないよ。もし聞かれなかったらどうするつもりだったのさ。相変わらずその辺の段取りがお粗末すぎる・・・。


とっても気が利くHさんのおかげで各自指定のテーブルへ移動。ところがソニー損保さんは?と聞いたら思いもよらない返事が・・・「ソニー損保さんは欠席なんですよ」






うそ・・・だろ・・・







贈賞式とはいってもメインはやっぱりグランプリをはじめとする上位賞。協賛企業賞は、言い方は悪いけど十把一絡げで前座というかオマケというか。結果は決まってるから参加してても特にドキドキしない。むしろファイナリストの晴れ姿を眺めながら、悔しい想いをしてる人の方が多いはず。作品自体もあんまり印象に残らず、話題にのぼることもほとんどない・・・。


そんな協賛企業賞を唯一全力で誉めちぎってくれるのが協賛企業さんなわけですよ。協賛企業賞受賞者の一番の楽しみは、協賛企業の方にこれでもかってほどちやほやされることだと言っても過言ではない!!


発表号には選んだ理由も書いてあったりするけど、そういうのを直接面と向かって聞きたかったのに!!そしてちやほやされたかった。どれくらいの応募数がだったとか、全社員の投票で1番人気だったとか、最後は社長の鶴の一声で決まったとか、そんな審査の過程やここでしか聞けない裏話が知りたかったのに!!そしてちやほやされたかった。


たぶんもう会うこともないんだけど、会社の偉い人とパネルをはさんでぎこちない笑顔で記念撮影して、できたらそれを企業ページで紹介してもらいたかったのに!!そしてちやほやされたかった。「このコピーを実際使う予定はあるんですか?」「小さいバナーでも何でもいいんで是非使ってください」って担当さんに詰め寄って困らせたかったのに!!で、『前向きに検討してみます・・・』っていう「行けたら行くわ」くらいアバウトで信憑性のない返事をもらいたかったのに!!そしてちやほやされたかった。


逆に『いつ、どんな風に思いついたんですか?』って聞かれてもいいように、ホントはたまたま思いついただけだけど、それっぽい後付けエピソードも考えてあったのに!!独身時代に損害保険の事務で働いていた北海道の公募主婦のYさんに、話題にしちゃいけないNGワードを教えてもらったり、公式サイトをそれこそコピーを考えてたとき以上に隅々まで読んで『こいつデキるな』って思わせるつもりだったのに!!







ただ、ちやほやされたかっただけなのに・・・







しかもさ、各受賞作のパネルの下に協賛企業からの直筆コメントの色紙がついてるんだけど、ソニー損保はそれすらないの・・・。もしかしたら、ネタとはいえ競合他社のイメージキャラクターである香川照之の名前を連呼してたから、松本幸四郎のバチがあたったのかもしれない・・・。


さらにショックなのは、名前の横に例の地縛霊みたいな白黒写真が入ってること。こんなとこにも使われるって知ってたら、もっとちゃんとしたのにしたのにしたのにしたのにしたのに・・・。せっかくの記念パネルが写真ひとつで台無し。まあこれは自業自得だけど・・・。来年受賞した人へ。写真はちゃんと選びましょう。


俺をちやほやしてくれる人はもういない・・・。でもあきらめるのはまだ早い。なぜなら俺には秘密兵器『SSMET』がある。もしこれを受賞者全員に配ることができれば・・・まだちやほやされる可能性は残されているっ!!やるぜ!!やってやる!!!


とはいってもほとんどの受賞者が協賛企業とイチャコラしてやがる。ちっ、このリア住。もといリア充どもめ。そこに割って入る度胸はないので、まずは自分と同じぼっち臭がする受賞者(とても失礼)をターゲットにすることに。手始めに近くにいた、道を聞いたら絶対親切に教えてくれて、何ならそこまで案内してくれそうな女性に声をかける。


その人はジャパンホームシールドで協賛企業賞のHさん。名刺とSSMETを差し出し「宣伝会議賞のブログをやってて、これ記念に作ったんですけどもしよかったらもらってください」と早口でまくしたてる。勢いに押されよくわからずにぽか~んとしてるHさんに半ば強引にSSMETを手渡す。どっからどうみても怪しい宗教の勧誘みたいだけど、とりあえず一人目成功!!こんな感じで片っ端から声をかけていく。


黙々と布教活動をしていると「贈りびとさんですよね?」と女性に声をかけられた。そのとなりには女子高生。「はじめまして、Sです。わかりますか?」と言われても、こんな美人に知り合いなんていない。もしかして本物の宗教勧誘?壺とか買わされちゃうの?


実はSさん、ご自身でも宣伝会議賞に応募した経験があり、なんと『すべせん』のころからブログ読者で筋金入りの大ファン!?とのこと。(いやいやウソじゃないし、盛ってもいないし、本当にそう言ってたから!)そういえば何度かコメントしてもらった記憶が・・・。そのお母さんの影響でコピーに興味をもった娘さんが、中高生部門で見事受賞!!今日はその付き添いできたので、ぜひともお会いしたいとわざわざ探しにきてくれた。つまり親子2代で俺のファン!!なにそれすごい!!この時ほどブログやっててよかったと思ったことはない!!


で、娘さんがお母さんに似てめっちゃ可愛いの美人にしか興味のないIさんがシュバババババッって駆け寄ってきたから間違いない。しかも受賞コピーは永谷園のブロンズの「それなら入る」と、胃は言った。ですってよ。可愛いうえにこんなコピー書けるなんて、どうやら天は二物を与えちまったらしい俺には何もくれなかったくせにずるい・・・。今年で卒業だから、次回から一般の部に応募するとのこと。お母さんといい娘さんといい強力なライバルがまた増えた。


そのあとも、去年反省会に参加してくれて今回見事リベンジした富士通のSくん、大阪の常連組講座で会って、スカコピでグランプリ受賞、学生チーム対抗企画で優勝したリア充Mくんサマリーの企業賞のOさん霧島酒造の企業賞のAさんなどなどなどなど・・・。例によってアンケートレベルのトークスキルでヒット&アウェーをくり返すだけなので、何を話したかはあんまりよく覚えていない。でもとにかくSSMETは喜んでくれてたと思う。


パーティーもあっという間に終盤。「受賞者には賞金と交通費を渡すので贈賞式の会場に集合」のアナウンス。作品パネルを郵送してもらう手続きをして、お土産ももらった。今思えばこのときにSSMETを配りまくればよかったかな・・・。


こうしてあれよあれよという間に懇親パーティーは終了。協賛企業の人には会えなかったのは本当に残念だったけど、女子高生とお近づき?になれたから結果オーライ。要するに





かわいいは正義!!!




































































贈賞式の最後は恒例の集合写真の撮影。受賞者と審査員はステージ上に並ぶように指示されました。舞台の階段をあがったところで、中村禎さんの方から声をかけてくれてガッチリと握手をしてくれました。受講生でもない自分のことをちゃんと覚えていてくれて、わざわざ声までかけてくれるなんて・・・。


中村さんと最後にお会いしたのは3年前。ピンクリボンデザイン大賞でグランプリを受賞したとき(さりげなくない自慢)。六本木ヒルズの会場でいっしょに写真を撮ってもらって、「次は宣伝会議賞の授賞式で会おう!」と約束をした。その年もその翌年も、力量不足で願いは叶わず・・・。


その後、中村さんの著書最も伝わる言葉を選び抜く コピーライターの思考法』が発売された。当然電光石火で購入。どこに行くにも持ち歩いて、何度も読み返した。クソみたいなコピーしか書けなくて凹んでばかりいた自分とって「ダメなコピーも書けないやつに、いいコピーは書けない」という言葉がどれほど励みになったことか。まだまだ全然身についてなくて、書くのも選ぶのもあいかわらずヘタクソだけど、それでも今回の結果はこの本のおかげだと思う。3年前の約束をようやく果たすことができた。


会えたら絶対サインをもらおうと本を持っていったけど、その後のパーティーでもタイミングが合わずに断念。だからちゃんとお礼も言えていない・・・。今度はもっといいコピー書いて、中村さんにサインをもらうことを目標にしよう!!


ついに懇親パーリィに突入!!かと思いきや、その前にもひとつ、どうしても触れておきたいことが・・・


話はこのブログの前身である『すべては宣伝会議賞を獲るために』の時期にさかのぼる。ブログをはじめて2年目?くらい。少しずつ知名度もあがり、SNSを通じて宣伝会議賞の常連さんやコピーライター志望の知り合いが増えはじめてきたころ。懇意にしていたある常連受賞者さんから「飲み会してみたら?」との提案が。最初は「素人のオッサンが声をかけても・・・」と断ったけど、いいじゃんいいじゃんと半ば強引に開催決定!!


日程を調整し会場も決まり、当初の不安をよそに参加メンバーも順調に集まった。、あとは本番を迎えるだけ・・・なんだけど、ここで人見知りで心配性の性格が顔を出す。参加者はみんなコピー講座の同期や仕事仲間としょっちゅう飲んでるイメージ。「わざわざ集まってもらうのに、来なきゃよかったと思われたらどうしよう・・・」


といっても盛り上がりそうな企画なんかそう簡単に思いつくわけがない。それならせめて少しでも話すきっかけが増やせれば・・・。自分を含めお互い初対面の人がほとんど。でも宣伝会議賞経験者なら顔は知らなくても名前やコピーは知ってる人ばかり。そこで参加者のプロフィールリストをつくろうと思い立つ。


早速メンバーに連絡して、名前や年齢、趣味や受賞歴、ひとことコメントを集めた。でもプロフィールだけじゃA4用紙2枚分くらいにしかならない。会議の書類じゃあるまいしこれじゃ読みにくい。ならいっそのこと受賞コピーも全部載せちゃおう!!そうすれば「このコピーいいね」とか「これどうなの!?」って盛り上がれるし、記念にもなるじゃん!!表紙はSKATっぽく可愛い女の子しよう!!そしてたらウチの娘しかいなくね?


こうして当時のブログタイトルをもじり、いまや伝説?のパロディ本、『SBET』(スベット)が爆誕!!ちなみに今回伊右衛門でシルバーのIさん東急でファイナリストのTさんショーコラの協賛企業賞Hさんファイナリスト3回の実績をもち3次会から合流したHくんなんかは、このころからのお付き合い。


その後、自分が企画する飲み会やしずおか会ではすっかりおなじみの定番アイテムに。シルバー受賞(さりげなくない自慢)を機に、現在のブログをはじめることになり、名前も『SSMET』(ススメット)に変更。現在にいたります。
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2月4日の連絡から3月1日の発表までの約1か月。名刺を作ったり無駄なダイエットに励んだりと授賞式の準備はそれなりにしていたものの、この時点では『SSMET』を作るつもりまったくなし。ところが受賞者を見ると想像以上に知ってる人が多いことが判明。この分だとファイナリストにもきっといるはず。


同じころ54回のファイナリストのOさんから3次会へのお誘いをいただく。しかもそこには熊本の天才KさんCCN賞の公開審査会でお会いした名古屋のMさん、去年反省会をしたビートボクサーのAくんそしてなんとオクーさんまでくるらしいとの情報が!!今回はたまたま受賞できたけど、次はいつ来れるかわかならない。こんなメンバーにあえる機会はそうそうない。そしたらもう作るしかないでしょ!!知ってる人と3次会のメンバーに配るなら、とりあえず20部あればいいかな。用紙は去年の反省会で作った残りがあるからそれで足りそう。


まずはページ組から。ひな形があるとはいえ、ファイナリスト作品の数も協賛企業の数も違うから、それに合わせて組み直さなくちゃならない。A4用紙11枚に両面印刷するとして、計44ページ+表紙に決定ちなみに全部ワードで作ってる。


次にコピーの打ち込み。ファイナリスト作品はサイトからコピペできるし、名前もいらないから比較的楽。問題は協賛企業賞。去年より数多いしコピペできないからひとつずつ入力するしかない。今年はCM作品が少なくてよかった。1番面倒だったのはSくんの富士通のCM。文字が多いし長い・・・。授賞式で会ったら絶対文句言ってやる!!(完全な言いがかり)


徹夜で入力作業を済ませて試し刷り。会社に持っていって空き時間に入力ミスがないかチェック。完璧な
つもりだったのにそこら中間違いだらけ。修正個所に赤ペン入れて、レイアウトのバランスも調整。2日がかりで原稿は完成。


次は表紙。メインは当然娘の写真なんだけど、最近撮った中にはいいのがない。娘に撮らせてくれるように頼んでみたけど全力で拒否られる。昔はノリノリでポーズをとってくれたのに、いまや反抗期まっさかり。それでもどうしても今撮らないと間に合わないので、5分だけの約束で何とか撮影開始。花粉症で目が腫れてるうえに、全力でふて腐れてるからちっとも笑ってくれない。結局4~5枚撮ったところで撮影断念。SNOWで修正かけて多少マシになったけど、まったく可愛げがない。でもこの時点で授賞式の4日前。撮り直す時間はないし、もうこれでいくしかない。


あとは印刷と製本。20部なら2日あれば何とかなりそう。と、ここで得意の心配症とゆがんだ劣等感が出現。そもそも協賛企業賞なんて、ダブルやトリプルで受賞したり、何度も受賞してたり、何年も連続受賞でもしない限りほとんど印象に残らない・・・。宣伝会議賞のブログをやってるってことで多少知ってもらっちゃいるけど、ここ数年はその知名度も実績もヒヒ馬さんに圧倒されていて存在感ゼロ。そのヒヒ馬さんはおそらくファイナリストにも残っているに違いない。俺が何かしらの爪痕を残すにはもうこれしかない・・・。





どうせなら、受賞者全員に配ろう!!






協賛54とファイナリスト26。3次会を含めると100いるか?でもどう考えても時間的に無理。まあ80あれば何とかなるはず。というわけで急遽80部に増刷決定!!すぐに近所のエディオンでインクを購入。用紙は在庫がなく、あわててアマゾンに発注。翌日には届く。なっててよかったプライム会員。


早速印刷しはじめるけど、家庭用プリンタなので20枚程度しか給紙トレイに入らない。紙がなくなるたびに補給が必要。しかも両面印刷なんて便利な機能はついてないので、表が終わったら裏返しに入れ直してまた印刷。これをひたすらくり返す。昼間は仕事なので電話で妻に頼んだり、隙をみてこっそり家に帰ってた。


3日間、ずっと動き続けるプリンターの音でノイローゼになりそう。インク切れや紙詰まりのトラブルもあり、結局すべての印刷が終わったのが、授賞式の当日の午前1時。でもこれで終わりじゃない。そこから表紙も合わせて960枚の紙をひたすら半分に折る。で、番号中順に並べて重ねていく。修学旅行のしおり作りが、走馬灯のようによみがえる。会社から借りてきた製本用ホチキスでひたすら閉じること40分。午前4時、ようやく秘密兵器『SSMET』80部が完成!!なんとか間に合った・・・。






どうよ、この頑張りましたアピールwww










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