宣伝会議賞のすすめ

国内最大の公募広告賞「宣伝会議賞」を通じて、キャッチコピーの魅力を少しでも多くの人に伝えたいと願う素人メタボ親父のブログ。 目標はグランプリと100万円!!そして『日本一コピーのうまい葬儀屋』を目指します。

カテゴリ: 第56回宣伝会議賞

   

贈賞式から1週間がたちました。だんだん記憶も薄れてきたし、長々書くのも飽きてきました。このままだと最後までたどりつかない可能性もなきにしもあらず・・・


しかも前回・前々回が思いのほか好評で、期待値が妙に上がってる。プレッシャーにはすこぶる弱いので、とにかくこれ以上は期待にしないでください・・・。そしてハードルが高くなればなるほど、燃えるどころか逆にくぐりたくなるタイプ。


そこで今回は大胆にショートカットしちゃおうかと。


メインの贈賞式で手を抜くなんてある意味斬新!!でも昔から言うじゃないですか、「百聞は一見にしかず」って。あーだこうだいうより見ればわかる。



というわけで贈賞式本番の様子はこちらをご覧ください。






次回はようやく懇親パーリィに突入します。

































・・・さすがにここまで手抜きだと怒られそうなので、ちょっとだけ補足を。



まずは中高生部門


グランプリはプロアクティブの


もうイクラ軍艦とはよばせない  早川 源さん



何と言っても「イクラ軍艦」のインパクトに尽きる!!こんなの絶対浮かばないし、仮に浮かんでも使わない。でもこれ、リアルで言われたらかなり傷つくよね。



他に好きだったのは、



河合塾の協賛企業賞


誰にも言えなかった夢が、堂々と言えるようになった  


齊藤 優香さん




大修館書店の協賛企業賞


1273ページ。君の落書きがあるページ。

新谷 由希子さん




永谷園のブロンズ賞


「それなら入る」と、胃は言った。

牧野 暖さん



皆さん言われているように、とにかくレベルが高い。変な計算やあざとさが見えなくて、素直でフレッシュなコピーばかり。キュンキュンしちゃう。心の汚れたオッサンには絶対書けないし、眩しくて直視すらできない・・・。審査員が若いってのもあるのかもしれない。


ところで中高生部門の受賞作を見られるのって、贈賞式のyoutubeと誌面のみ。中高生が宣伝会議なんてニッチな雑誌、それも1,800円とかするのにわざわざ買わないでしょ?せめて公式サイトに載せてあげてもいいんじゃないの。



続いて協賛企業賞


ちなみに俺の出番は、42:56~あたりから約2秒。ただでさえ短いのに、他の受賞者よりさらに短い気がするんだけど、やっぱこう、絵的に厳しいって判断ですかね・・・。前は名前呼ばれて立つと一瞬アップになったのよね。そこで一礼したりピースしたりアピールできたんだけど。直前まで何かしてやろうと思ってたけど、誰も何もしないから大人しく流れに従いました。


それはいいとしてもさ、コピーを読み上げないのはやっぱりありえない!!メインはファイナリストとはいえ、中高生部門だって協賛企業賞だって、みんな必死に考えて応募してその中からクライアントが選んだグランプリなわけよ。グダグダなリハーサルをやる時間があるなら、その分早くはじめて読み上げればいいじゃん。


代表して表彰したグルメ杵屋の専務さんから講評。自分でも応募するほど熱心だし、選んだ理由もちゃんと説明してくれて真剣なのがすごく伝わってとてもよかった。ただね、最後に突然魔法のコトバなんて言いだすもんだから、どんな名言が飛びだすのかと思ったら、




まさかの「オープンセサミ」って・・・



会場中が一瞬「んっ????」って空気になった。



どうせならいっそそじ坊らしく、






「すりおろせ、わさび!!!」





とかで良かったんじゃない?どっちみち空気は固まるけれども・・・。



さて、いよいよ重賞の発表。自分の出番は終わったけど、ファイナリストに知ってる人が4人もいるおかげで、最後の最後までドキドキできる。そしてグランプリ予想の結果はいかに・・・



まずはシルバーの発表。



Iさんが伊右衛門のCMで受賞!!これはめでたい。そして予想も的中。他に伝統的工芸品とトクヤマデンタルは当たったものの、結果、7本中3本しか当たらず・・・。



表彰の場面。以下同文がイヤだからと一言コメントつき。でも最初だけであとはおめでとうのみ。結局以下同文と大差なしだったのは、ちょっとかわいそう・・・。



続くCMゴールド、コピーゴールド、眞木準賞の発表



コピーゴールドは北海道のMさん。同時に協賛企業賞もトリプル受賞の快挙。しかも前回も協賛トリプル受賞。ちなみに販促コンペでも複数受賞してる。もう何もかもが別格すぎる。お会いして色々話ができるのを楽しみにしていたのに、残念ながら欠席。ゴールドで卒業だからもう会えないんだよなぁ・・・。



そしていよいよ栄えあるグランプリ。



この時点でNさんも、M山さんも、Tさんもまだ名前を呼ばれていない・・・。「こいこいこいこいこい~!!!」と必死で祈ってた・・・



結果はご存知のとおり、カクイチの



ホースの代わりって、ない。
 谷尾 裕一郎さん



予想ではまったくのノーマーク。パッと見て「確かにそうだな」と感じはしたけど、ちょっとシンプル過ぎるかな?と。でもそのシンプルでストレートなところが評価されたのかな?完全に後付けだけど、他のコピーは少し理屈っぽくて、考える時間がいる。コピーゴールドもそうだけど、グランプリにはひと目で伝わるスピード感とインパクトがあったってことなんだと思う。ホースってめちゃくちゃ地味だけど「代わりはない」って断言されちゃうと、一気に存在感が出る気がするもんなぁ。


花束贈呈に登場した清原果耶さん。顔ちっっっさっっっ!!!!!俺の4分の1くらいしかないじゃん!!同じ人類とは思えん。懇親パーティーに来なかったのは残念。


受賞の有無にかかわらず、ファイナリスト作品はどれも本当に素晴らしかったと思います。果たして自分にこのレベルのコピーを書いて、ファイナリストとして舞台に立てる日はくるんだろうか・・・



結局予想的中はシルバー3本のみ。心配していたとおり、完全にデスブログ方向の予想になってしました。各賞の候補にあげてしまった皆さん、ごめんなさい。




それともうひとつお詫びしなければならないことが・・・







「すりおろせ、わさび!!!」
ってなんだよ。







ダダ滑りじゃねーかよ!!!





なぜこれでイケると思ったんだよ!!!








「キレッキレですね」とか褒められて、つい勘違いして調子に乗ってしまいました。だからこれ以上期待しないでって言ったじゃん・・・



本当にごめんなさい・・・











































ありがたいことに、各方面?より「おもしろい」との感想をいただきました。それだけで受付のお姉さんに辱めをうけた甲斐があるってもんです。そもそもキレイな女性に白い目で見られることはある意味ご褒美。おかげでネタもできたし、つかみはばっちり。だがH、てめぇは許さん!!あと「続きが楽しみです」とのうれしいお言葉も頂戴しました。が、おそらくここがクライマックスです・・・


信じていた人に裏切られ、失意のどん底のまま逃げるようにエスカレーターへ。会場あるの5Fに向けゆっくりと昇る。まるでジェットコースターに乗ってるときみたいにドキドキ。ようやく見慣れた宣伝会議賞の文字が見えてひと安心。雨ニモマケズ風ニモマケズ電車ノチエンニモHノインボウニモマケズ・・・無事に到着。


会場の入り口には各協賛企業からのお祝いの花がずらっと並んでいる。「本当に授賞式にこれたんだ」と実感。虎ノ門ヒルズの雰囲気のせいか、5年前よりもかなり豪華で派手になってる印象。中高生部門もできて、協賛企業も増えたからか。会場の雰囲気にのまれたせいか、写真を一切撮ってなかったことに今ごろ気がついた・・・。


とにかくひとりでは心細いので、まずは知ってる人を探すことに。知ってるといっても数年ぶりだったり、SNSでつながってるだけで今回初対面の人がほとんど。顔写真を見てなんとなくイメージはわかってるつもりだったけど、みんなそれっぽくて見分けがつかない・・・。


右往左往していると、「あれは間違いなくあの人だ!!」と確信できる人を発見!!そう、沖縄の若き天才、ヒヒ馬さんことNさん。といっても誰かと話し込んでるし、こっちから話しかける勇気はない。なんとか気づいてくれないかな?と思いながら目の前を行ったり来たりしてみた。するとこの作戦が的中!!ちらっと目があったので、「もしかして・・・Nさんですか?」と今初めて気づいた風をよそおって挨拶することに成功。あのNさんと初めて会えたのが授賞式だなんて、もう最高!!


いっしょにいらした方は竹中工務店の課題で受賞されたHさん。第54回でも受賞されている強者。割って入ってしまったので早速ご挨拶。その後もNさんのところにはぞくぞくと人が集まってくる。さすが人気者。わざわざ探しに行くのをやめてコバンザメのように便乗4年連続協賛企業賞のI先生北海道の公募主婦Yさん。そしてNさんが更新するまで1次通過最多記録保持者で、地元北海道に戻っていたTさん。さらには「コピーが1番うまい素人」といわれる超常連のIさんも!!この時点ではまだファイナリストが誰かはわかっていなかったけど、やっぱり残ってたんだ!!すごい!!おふたりには昔からお世話になってていろいろ教えてもらってるので、本当にうれしい。裏切りもののHさん も合流し、みんなでこの場所で再会できた喜びを分かち合う。


時間になり受付が始まった。ファイナリストと協賛企業賞は別々の列に並び、違う色のリボンとネームプレートをつける。並んでいるとポンポンと肩をたたかれた。そこにいたのは関西のM氏さんとM山さん(どっちもMなのでわかりやすく)。M氏さんは日本ガイシで協賛企業賞。以前に開いた飲み会に参加していただいて、4年ぶり?の再会。そしてM山さんは第51回でシルバーを獲ったとき一緒だったファイナリスト。そのころから勝手にライバルだと思ってるけど、その後もファイナリストになったり協賛受賞したりとすっかり常連さんに。今回で3度目のファイナリスト!!すごすぎる!!!5年ぶりに、しかも虎ノ門で再会できるなんて思ってもいなかったから、一番びっくりして一番うれしかった。



受け付けを済ませもらった冊子に目を通す。ここで初めてファイナリスト作品を誰が作ったのかがわかる。


東急、Tさんだったのか!!かっけえ~


シャチクはIさんね。いかにもIさんらしい。


M山さん、さすがのセンス!!やっぱりすごいわ~



Nさん、ふたつも残ってるの!?しかもCMだけじゃなくてコピーも!!なにこの主人公感!!!


名前を見てから見直すと、確かにそれぞれの個性が出てるなぁと。それにしてもレベルが高すぎてため息しかでない・・・。この中から間違いなく誰か受賞するはず!!


リハーサルが始まるので会場へ。クロークでコートや荷物を預けるように言われたけど、かなりの行列だしいいや。しかもなぜか傘だけは預かってくれないみたい。いやいや荷物はいいからむしろ傘なんとかしてよ!!指定された席に着く。案の定、傘が邪魔。


リハーサルといってもそんな大げさなことではなく、名前を呼ばれて舞台に上がるまでの流れと、立ち位置の確認くらい。特に協賛企業賞のほうはあっさりしたもん。まあ主役はあくまでファイナリストだし。すでに結果は決まってる協賛は、前座というかにぎやかしみたいなもん。


本番開始までしばらく時間がある。ただぼおっと座っててもしかたない。座席表もあるし協賛企業も名前わかるので、とりあえず隣の席の受賞者さんに勇気をだして話しかけてみることに・・・。


「はじめまして。宣伝会議賞のブログをやってるものなんですが・・・」


『あっそうなんですか・・・』








はいっ、消えた~






いやね、そこはほら『このブログいつも見てます』とかじゃないと!!そこに喰いついてきてくれないとさ、この先どう話を広げたらいいかわかんないわけですよ。案の定・・・




「何回目の応募ですか?」


「何本くらい出しました?」


「自信ありましたか?」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「そうなんですね・・・・」






これじゃ会話じゃなくてアンケートだ!!
(既視感)





まったく盛り上がりもせず、あっけなく撃沈・・・。誤解のないように言っときますが、彼はとてもまじめで素直な好青年でちっとも悪くない。マニアしか見ないオッサンのブログなんて知らなくて当然。ただ単にこっちの致命的なコミュ力のなさの問題です・・・。



そうこうしてるうちに、ようやく本番に突入です。



それにしても長いし、テンポわるっ!!ジャンプなら間違いなく打ち切り。次回からもうちょい巻きでいきます。







とにかくあまりにも濃い1日だったので書きたいことが恐ろしくたくさんあります。普段からノープランで無駄に長いのに、さらに長くなりそうなので何回かに分ける予定です。その回数も未定。しかも途中で飽きてやっつけになる可能性もあるので、はじめに謝っておきます。長いうえに途中で飽きたらゴメンなさい。でもたぶん俺より先に読んでる皆さんが飽きると思いますが・・・。


去る3月7日、第56回宣伝会議賞の贈賞式虎ノ門ヒルズで開催されました。


1次通過13本、2次に1本も通らなかった分際で奇跡的に協賛企業賞を受賞し、5年ぶりにあの夢の舞台に行くこととなりました。選んでいただいたソニー損保さんには本当に感謝の言葉しかありません。それと全く無関係ですが香川照之さんにはなんとなく足を向けて寝られません。どっちの方向にいるかわかりませんけど・・・


今回の受賞者には以前お会いしたことがある人やSNSでつながりのある人がとても多く、授賞式はもちろん、皆さんに会えるのを何より楽しみにしていました。ただ人見知りであがり症で心配性で小心者の田舎者なので、楽しみ以上に不安でいっぱい。電車の時間や乗換え、虎ノ門ヒルズへの行き方を何度も何度も検索してました。


そんな中、コピー仲間のひとりで同じく協賛企業賞を受賞したHさんが「一緒に待ち合わせして行こう」と誘ってくれました。Hさん曰く「虎ノ門ヒルズは入るのに入場料がかかるよ」とのこと。ウソだろ!?母ちゃんやっぱり東京はおっかねえべさ・・・。というか宣伝会議の運営もそれなら事前に知らせとけよ!!と思ってました。Hさんがいてくれて本当によかった。マジ天使。


Hさんのおかげで少し安心したものの、昔から遠足や修学旅行の前日は楽しみにしすぎて眠れないタイプ。で、当日体調崩してゲロ吐いて迷惑をかけるタイプ。案の定、授賞式が近づくにつれてドキドキしてなかなか寝付けず、何度も持ち物チェックをしてました。前日は朝までほとんど眠れず。これには他にも理由があったのですが・・・。


授賞式当日。天気は雨。ただでさえスーツやら着替えやらなんやらで荷物が多いのに傘までいるなんて。しかも予想以上に寒い・・・。なんだかいきなり幸先悪くね?妻に駅まで送ってもらい電車を待ってるとアナウンス。『停電が発生したため電車が前の駅で停車中です』、しかも運転再開は未定とのこと。いきなり予定が狂った。間に合わなかったらどうしよう・・・と、かなりあせりました。寒風の中震えて待つこと20分、ようやく電車も動きだし何とか無事に最初の目的地である新宿にたどり着きました。


授賞式後の流れはよくわからないけど、どうせ朝まで誰かと飲んでるはずなのでホテルじゃもったいない。着替えと荷物を置くだけなので、いつものネットルームへ。そういえば去年はここで、ひとりで配信を見ながらツイートしてたっけ・・・。あらためて今年受賞できたことの幸せをかみしめる。仮眠をとるつもりだったけど寝たら起きる自信がなかったので、着替えだけしてそのまま出発することに。それにしても雨やまないかな・・・。


地下鉄を乗り継いで虎ノ門駅に到着。散々調べたはずなのに虎ノ門ヒルズに近い出口がわからず、結局駅員さんに聞く。階段をのぼって地上に出たけど、今度はどっちに歩けばいいかわからない。グーグルで経路検索したけど進行方向がよくわからず、結局近くの工事現場の入り口にいた警備員さんに聞く。結局下調べとはいったいなんだったのか・・・


5分ほど歩くと、ようやくテレビで見たことある建物が見えてきた。


時刻は14:30。リハーサルが15:25からなので、Hさんとは少し早目に待ち合わせしてた。到着を報告しようとしたら、ちょうどHさんからラインが。「ギリギリになりそうだから先に行ってて」とのこと。ウソだろ!?マジで!?急にそんなこと言われても困るんですけど・・・。まあそれでも行けば知ってる人が誰かしらいるはず。意を決して入り口のエスカレーターに乗る。


入り口は3F?なのかな。いかにも仕事ができそうなビジネスマン風の人が行ったり来たりしてる。変な手提げ袋を持って田舎もんオーラを全開の自分は明らかに浮いてる・・・。 『宣伝会議賞 贈賞式会場はこちら』的な看板があるかと思って見まわしたけど、そんなんどこにもない。とにかく先に入場料を払わなければ・・・。左手にあるインフォメーションカウンター?みたいなところにキレイなお姉さんがいたのできっとそこだ。でもなんて言っていいかわからないので、事務局からのメールをそのまま見せて聞いてみた。



「このメールにある会場に行きたいんですが?」


『それならそちらのエスカレーターで5Fまで上がってください』



「わかりました。それで入場料はおいくらですか?」



『えっ?』



「えっ?」



『入場料・・・ですか?』



「はい、入場料です」


『えっ?』



「えっ?」


『なんのですか?』


「・・・だから入るための」


『えっ?』


「えっ?」


『そういったものはいただいておりませんが・・・』



「えっ?」


『えっ?』


「・・・・・・」







てめぇH、だましやがったな!!!!!!




死ぬほど恥ずかしかったわ!!!!!!





去年は授賞式本番までファイナリスト作品が発表されず。結果、眞木準賞が取り消しになる大惨事・・・。それを受けてか今回は早々に誌面とサイトで発表されました。


ツイッターなどではグランプリ予想があちこちで盛り上がっています!!・・・っていうほどでもないか。もっと盛り上がってもいいのになぁ。でもやっぱりこうでないと。どれが選ばれるのかあーでもないこーでもないって考えるのはめちゃくちゃ楽しい。自分の推しコピーが受賞したらうれしいし、何よりコピーを選ぶ力をつける練習になる。


とは言っても、54万から選び抜かれた珠玉の26作品。谷山さんもよく言ってるようにここまで来たらどれもグランプリみたいなもんだし、どれが選ばれてもおかしくない。


そもそも1次止まりでミジンコレベルの自分が、雲の上どころか宇宙の果て、いやもう次元すら違う神作品に順位をつけようだなんておこがましいにも程がある・・・。


しかも今回は奇跡的に授賞式に行けるので、ファイナリストの神メンバーに直接お会いするわけですよ。もしヘタな予想やコメントして神々の逆鱗に触れたら、懇親パーティーでハブられるどころか、宣伝会議賞生命まで絶たれる危険性すらある・・・。この予想にはそれほどのリスクと覚悟がいるのです!!いやいらない!!


というわけで各賞の予想をしてみます。



【シルバー①】

結局、人間が好きな味なんだ。

 


でっかいコピー。やりつくされた課題だからこその答え。「そうだよね」という納得感がある。

 


【シルバー②】


「ノック」篇

 


京セラの多岐にわたる業務内容を、小学生にもわかるくらい単純明快に伝えている。

 

 



【シルバー③】


表示速度が2秒遅くなるだけで、

約50%のユーザーが離脱した例があります。

 


データによる事実は強い。それに驚きと意外性があるとさらに強い。このコピーにはそれが両方あって説得力がある。

 

 


【シルバー④】


「将来の夢」篇

 


そもそも伊右衛門のCMにシャチクって言葉を入れようと思うセンスがすごい。宣伝会議賞ならでは。抑えのコピーがちやさしくて、ちゃんと商品に落としてる。

 

 

 

 

 【シルバー⑤】


お金持ちになれないのは、お金を持っているからです。

 


逆説的でおもしろい。意味がわかると納得できる。グランプリの候補のひとつだと思う。ただ去年もお金絡みだったのでやや不利かな・・・

 

 


【シルバー⑥】


さっそく明日から、一生使うね。

 


さりげないフレーズの中に、①プレゼントにもなる ②一生使える品質 ③買うだけでなく使うことに意味がある という伝統的工芸品の訴求したいことが全部含まれてる。これもグランプリ候補。

 

 



【シルバー⑦】


歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯
歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯菌歯
知らない間に「菌」は潜んでいる。

 


アイデア勝ち。こういう発想ができるのがうらやましい。54字では似たようなことやってたんだけどなぁ。まだまだ頭がかたい。難しいことを言わなくてもビジュアルだけで伝わるし、思わず目を止める力がある。ちゃんと歯が32本なのも芸が細かいなぁ。








【眞木準賞】


チケットがなくなれば、チケットはなくさない。

 


これが一番難しかった。明らかなダジャレ系がないとまったくわからん。そもそも眞木準賞の基準がよくわかんない。オシャレ感で言ったら『AIは、まだ、恋を知らない。』かな?とも思ったけど、迷った末にこれにした。チケットどこやったっけ?と慌てて探した経験は誰もがあると思う。当たり前のことを言っているけどその中に気づきがある。







【CMゴールド】


「日本人女性初ノーベル賞」篇

 


女性の自立や男女平等と謳われていても、未だにこれが現状。最近は女性蔑視的な広告が次々に炎上してるし、とってもタイムリー。「こんな国だけど。こんな国だから。私たちが変えてやる。」というNAが強い。








【コピーゴールド】


私たちがいる限り、渋谷は完成しない。

 


単純にかっこいい。企業としての信念、ビジョンや可能性を感じさせる。ただ都内近郊や渋谷によく行く人はわかるかもしれないけど、渋谷=東急がそれ以外の人に伝わるかどうか?妻に見せたら「なんで渋谷なの?」って言ってた。

 







【グランプリ】


とても大切で、とてもジャマな物がある。

 


なぜかよくわからないけど、めちゃくちゃ刺さった。ただ単に荷物のことだけじゃなく、例えば友達だったり恋人だったり仕事だったり家庭だったり。本当に大切だけど時には邪魔になって自由になりたいと思うこともあるよなぁ~とそんなことまで考えてたら、ちょっと泣きそうになってしまった・・・。ストレスたまってるのかな?





正直まったく的中する気がしない。本当にどれも甲乙つけがたくて、明日になったらまた予想が変わってるかもしれない。メルカリの『いい買い物だったと、売れて思う。』もすっごく好きなんだけど泣く泣くはずした。


独断と偏見と完全な好みで選んでるだけなので、あくまで個人的な感想です。ご存知のように?見る目のなさにはかなり定評があるので、選ばれた方は縁起が悪いと思ってるかもしれない・・・。クレームは当日直接受け付けます。そして全力で土下座します。


ここ数年はモニター越しにひとり寂しく眺めていた授賞式。今年は一緒の舞台であの緊張と興奮を体感できると思うと、なんかもう今からドキドキして眠れない。







昨日予約してた宣伝会議4月号。仕事が遅くなり結局取りに行けず。今ようやくゲットしました。


今年は協賛企業賞と2次3次通過者以外に、ファイナリスト作品まで同時発表する大盤振る舞い。さらには中高生部門の発表まであって、とにかく情報量多すぎ。フルコースの料理が前菜からデザートまで一気に出されてちゃってどこから手をつけていいかわかんない状態・・・。


でも自分にとってのメインディッシュはもちろんこれ。



ソニー損害保険の課題で『協賛企業賞』を受賞しました!!!!!




いやっっふぅぅぅ!!!!!!!!!どんどんどんどんぱふぱふぱふ





実に5年ぶり2回目の奇跡!!




毎年玉砕するたびに自分の不甲斐なさに凹みまくって、その度に反省して次回頑張ってグランプリ目指します!!って言ってたけど、正直、二度と授賞式に行ける気がしなかった・・・。まわりは本当に凄い人ばかりで、応募数にしても通過数にしてもとても敵わないし。


今回も1次の結果がふるわず、1月末までにくるとされている電話連絡も当たり前のようにこない。「今年もまた授賞式をモニター越しに眺めるのか・・・」と諦めムード全開で絶望していたのに、まさかまさかの急展開。ひょっとしてモニタリング?世界中の誰よりもきっと自分が一番ビックリ。「勝負は下駄を履くまでわからない」ってのはまさにこのこと。昔の人はホントいいことおっしゃる。



実は協賛企業賞狙いのコピーで1番自信があったのがソニー損保。いやいや後付けとかではなく本気で。その証拠?というか、期間中にこんなツイートしてました。


ソニー損保の1次通過は1本だけだったので、残ったのは間違いなくこれだろうなと勝手に確信してた。でも例によって自信作はあっさり玉砕。もしこのコピーで受賞できたら最高にカッコよかったんだけど・・・。あいかわらず見る目なし。



で、受賞コピーは出したことすら覚えてないようなものでした。ただ間違いなくこの時に書いてるはず。


ありがとう、香川照之!!

クロコくんは結局降臨しませんでした・・・。




他の協賛企業賞のコピーは、その多くが短くてキャッチ―でユーモアもあってセンスを感じさせるものばかり。それに比べると自分のは長いしちょっぴりネガティブな印象だし「本当にこれでいいのかな?」なんて思ったりもしてた。ソニー損保さんのコメントを読むまでは・・・。「これでいいんだ」と、ちょっと泣きそうになりました。


自身の通過率は回を追うごと下がってて、今回も前回に続いて2次通過は1本もなし・・・。目標であるグランプリからはどんどん遠ざかってる。それでも数ある応募コピーの中から協賛企業賞に選んでいただいて、本当に感謝しかない。


ツイッターやFBで報告したら、思ったよりはるかにたくさんのいいねやお祝いコメントをいただいた。いろんな方がいいコピーだと褒めてくれたり、自分のことのようにうれしいと言っていただけたり・・・。これもひとえに俺の人望なわけだけど・・・。諦めず続けていて本当によかった。これでもう一度グランプリを目指してがんばれる。


あ~なんかおかしなテンション。授賞式にも行ってないのに早くも感無量というか情緒不安定だ。勝手に湿っぽくなりそうなのでちょっと流れを変えます。


受賞の連絡は2月4日電話ではなくメールで。G-mailを使ってるんだけど、メインではなくプロモーションのフォルダに届いてたのでしばらくは気づきませんでした。いつものように溜まった宣伝メールを削除しようとしたら、講座案内とかにまぎれて宣伝会議賞事務局からのメールを発見。あやうく捨てちゃうとこだった・・・。正確には4日の19:49に届いてました。


内容は、まず受賞コピーの確認。協賛企業名がなくてコピーだけだったので、初見では「こんなの書いたっけ?」と不安になってしまった。慌てて応募作を確認したらあったあったありました。間違いじゃなくてよかった~。


で、「パクリじゃないよ」「発表まで絶対しゃべっちゃダメよ」などの誓約書の署名。それから掲載時のコメントと顔写真の提出に関して。あとは授賞式の出欠確認。返信期限は2月8日まで。


受賞コメントは100文字以内。ここは腕の見せどころよね。やっぱり「受賞する人はコメントまでセンスあるよね」って思われたいわけですよ。ちょうど54字にハマった直後。ほぼ倍で考えたらいいわけでちょろいちょろい。さらっと仕上げて悪くないじゃんと思ってた。今見たら何ひとつ面白くなくて激しく後悔。マタニティハイでキラキラネームつけちゃう人の気持ちがわかる気がする・・・。


で、最大の問題は写真ですよ写真。何せ超メタボの中年オヤジ。そもそも人様にお見せできるようなしろものではない!!ためしに妻と娘にスマホで撮ってもらったけど、どっから撮っても何回撮っても見るにたえない。360°パノラマブサイク。もう手の施しようがない・・・。


そしたら娘が「SNOWで撮れば?」とひとこと。娘よ、ナイスアイデア!!早速インストールして撮影開始。猫耳つけたり着ぐるみにしたり。いろいろ試したけど、どうあがいても更なる化け物しか生まれてこない・・・。最初は面白がってた妻と娘も飽きてきて「あとは自分でやって」と見捨てられ、仕方なく自撮りすることに。


場所はなぜか玄関。色々いじっているうちに猫耳とかなくても普通に修正できることを発見。ほうれい線を消してあごのラインをシャープにして目を大きく。限度いっぱいでもまだ足りないので、修正したのをさらに修正。やりすぎて次元が歪んで背景のドアが変形しはじめたあたりでストップ。うん、キモい。モノクロにしたら少しはマシになるんじゃないか?とやってみた。カラーより少しマシになった程度。


最終的にはそもそも誰も気にしないでしょって結論に至り、めんどくさくなってそれをそのまま送ったんだけど、実際に誌面で見てびっくり。なにこの超低画質・・・。スマホではもうちょいキレイだったんだけど。修正をくり返したせいで劣化したのかな?というわけで、かえって変に目立つ結果に・・・。


せめて授賞式までに少しでも痩せようと、『1ヶ月で10㎏やせる方法』を検索して、糖質制限開始。水とお茶以外は飲まずに、基本温野菜のみ。当番じゃない夜はウォーキングも。昔なつかしのビリーズブートキャンプのDVDを引っ張りだしたけど、2日目にして全身筋肉痛で断念。で、今日までの約1ヶ月の成果は・・・マイナス3㎏。焼石にスポイトで水。


名刺も新しく作りなおして、ついでに名刺入れも購入。100均じゃないやつね。当日は朝まで飲むつもりだけど、荷物置いたり着替えたりするのにネットルームも予約。体重以外のすべての準備はほぼ完了


受賞者にはずっと会いたかった人がたくさんいる。去年反省会した人、5年ぶりに会う人、SNSつながりの人たちとか、とにかく知ってる人がびっくりするほど多い。みんな本当にスゴイ人たちばかり。ファイナリストの中にも絶対知ってる人がいるはず。そんな人たちと宣伝会議賞の授賞式で、同じ舞台に立てるなんてもう最高すぎる!!


今はすっかり浮かれきってるけど、きっとグランプリ決定の瞬間を見たらとてつもなく悔しいと思う。「こんな人達には絶対に勝てない・・・」と、また打ちのめされると思う。それでも楽しさとか悔しさとか全部、次に向けて力に変えられるように、取り組み方とか発想方法とか盗めるものは全部盗むつもりでいろんな人の話を聞いてこよう。いつかまた、今度はファイナリストとして戻ってくるために・・・。


それにしても、ファイナリスト作品を同時発表したおかげで、せっかくの協賛企業賞のインパクトが薄れちまったじゃないか。協賛企業賞にもすっごいコピーたくさんあるし、グランプリ予想もしないとならないし、中高生部門もめちゃくちゃレベル高いし。書きたいことがたくさんありすぎるけど、それはまた次回。


やっぱり宣伝会議賞は最高に面白い!!


































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