審査会のトリは恒例のトークイベント。今年は時間が30分から1時間に延長され、審査員トークバトルと題された。
7名の審査委員、尾上永晃さん・河西智彦さん・岩田秀紀さん・大塚久雄さん・平井秀和さん・船引悠平さん・和田佳菜子さん達が勢ぞろいしてモニター前に並ぶ。なにこのアベンジャーズみたいな超豪華メンバーは・・・。さらに最前列の席には谷山さんの姿も。
まずは総評から。すでに審査も終えているので和やかなムードではじまるかと思いきや、一貫性のない広告を出したある企業にいきなり痛烈なダメ出し。まさかの展開に会場も一瞬静まり返る。当たり前だけど、真剣に審査をしてるのがヒシヒシ伝わってきた。
その後は笑いも交え、それぞれが気になった広告とその理由を説明。人によって評価のポイントは様々。他の人がダメ出ししたものに反論したり、意外な広告をプッシュしたり。全員がプレゼン力抜群だから、それまで「大したことないよなぁ」と思ってたのにもの凄くよく思えてきちゃう。
他にも自身の仕事の制作秘話、企画する際に特に意識していることなどをくわしく話してくれた。あらゆることがすべて計算されていて、一流のプロの仕事にうならされた。みんな大きくうなずきながら一生懸命メモをとってる。
最後に質問コーナーも用意されてたけど、この錚々たる審査員を前にヘタな質問なんかとてもじゃないけどできない・・・。案の定誰も手をあげずに終了。次は事前に聞きたいことを書かせて集めておく方がいいかもしれない。
大手企業の大規模なプロジェクトだけが選ばれるわけじゃなく、どんなに無名で低予算でもアイデアがあるものは審査員がちゃんと評価してくれる。だからもっと挑戦してほしい。その言葉がとても印象的で、きっと多くの参加者に響いたと思う。俺も何か出せたらいいのになぁ・・・。
もっともっと聞いていたいのに、時間はあっという間にすぎてしまった。けどこの後には裏メインイベントともいうべき打ち上げがある。前回同様、知ってる人のいるグループに便乗させてもらって会場である世界のやまちゃん女子大店へ移動。
ざっと見た感じ60人くらいかな。すでにそれぞれのテーブルで勝手に飲み始めてる。来る途中に一緒になった方々とご一緒させていただく。去年お会いしたフォトグラファーさんが自分のことを覚えててくれて声をかけてくれた。
用意されてた瓶ビールでとりあえず乾杯!!お互いに改めて自己紹介。すごい人ばかりで、場違い感にビビりまくり。けどみんなとても気さくだし、何より広告が好きって共通点があるからコミュ力のなくても何とか話ができる。
手羽先やもつ鍋をつつきながら、どの広告がよかったか?どれに投票したか?であーでもないこーでもないと盛り上がる。名前を聞けば誰でも知ってる宣伝会議賞の常連さんもいたので、ここぞとばかりに質問攻めにしたり。そうこうしているうちにいよいよCCN賞各賞の発表!!
公式ページの結果がなぜか開けないので、詳細はこちらの記事で
グランプリはサントリーとナビタイムのコラボ企画。それぞれの得意分野を活かしたアイデアが秀逸。トラックドライバー応援プロジェクトだけど、見ているこっちまで励まされた。他受賞作もどれも甲乙つけられないくらい素晴らしい。投票した東海テレビのCMも選ばれててよかった。審査員の河西さんが3つも受賞されていて、コメントするたびに谷山さんにツッコまれてた。
その谷山さんが個人的に高評価だった広告を谷山賞として発表。惜しくも賞は逃したけど、谷山さんに褒められてアドバイスまでもらえるなんてめちゃくちゃうらやましい。これぞ公開審査会の醍醐味。
そのあと今回の審査の採点表が回されてきた。誰がどの作品に投票したかが一目瞭然。ゆっくり見てる時間がなかったけど、知ってる名前がいくつかあって「あの広告はあの人が作ったの!?」「あの人こんなでっかい仕事してるんだ、すげぇぇ!!」とひとりで大盛りあがり。でも出品した人にとっては自分の作品の評価がはっきりとわかっちゃうわけで。一票入ると入らないとでは天国と地獄。そんな緊張感はここでしか味わえない。
3時間ほどで打ち上げはお開き。このあとは台湾ラーメンでおなじみの味仙へ行くのがお決まりらしい。宿もとってないしどうせ朝までコースなので当然参加。すでに結構遅い時間なのに、店内はめちゃめちゃ混んでる。
空いてる席に座ってとりあえず乾杯!!顔見知りの運営の方が気を遣って色んな人を紹介してくれたので、恐る恐る名刺交換。ここでも思わずひれ伏したくなるよう方々ばかり。でも中には「ブログで読んでます」「なんかユーチューバーに会ったみたい」なんて言ってくださる方もいて。ブログやっててよかった。それでも相変わらず人見知り全開であんまり話しかけられなかったけど、そこにいて話を聞いてるだけでひたすら楽しかった。
朝から晩まで広告三昧で恐ろしく濃い1日だった。今年は審査にも参加できたし、打ち上げにも最後まで参加できたし、いろんな人に会えていろんな話も聞けたし、山ちゃんも味仙もおいしかったし。もうこんなに幸せなことはない。来年も絶対参加したい!!で、できることならいつか自分も審査してもらいたい。
でもそれには出品する作品がないと。裏技的に「自分の会社の広告作ってどこかに掲出する」的なこともできなくはないらしいけど・・・。やっぱりちゃんとクライアントに選ばれて形になったものを出したい。
CCNの会員になると審査会のキャッチコピーコンテストがある。これに参加したくて会員になったようなもん。で、選ばれるとポスターが作成され当日会場に貼りだされる。そうすれば出品だってできる。
といっても簡単なことじゃない。ちなみに今年の応募総数は1294本。そのうちポスターになったのはグランプリと準グランプリの2本のみ。
CCN会員限定ってことはライバルはほぼプロしかいない。その中で選ばれるのは至難の業。ハードルが高すぎてもはや棒高跳び。それでも他に方法が思いつかないし、いつものようにダメ元で挑戦するしかない。募集開始は来年みたいだけど今から少しずつ考えよう。