宣伝会議賞のすすめ

国内最大の公募広告賞「宣伝会議賞」を通じて、キャッチコピーの魅力を少しでも多くの人に伝えたいと願う素人メタボ親父のブログ。 目標はグランプリと100万円!!そして『日本一コピーのうまい葬儀屋』を目指します。

カテゴリ: コピーコンペ


誰にも言ってないので知らないと思いますが、今年の抱負のひとつに「ブログをマメに更新する」というのがあります。ちなみにあと3つくらい抱負があるのですが、誰も興味なさそうなので内緒にしときます。


『CCN2020キャッチコピーコンテスト』とは、CCN(コピーライターズクラブ名古屋)が毎年開催するCCN賞の公開審査会のキャッチコピーのコンペ。


その最大のメリットは、受賞作はポスターにして審査会で実際に掲出されること。もちろんその作品はTCC賞などに応募も可能。素人の自分にとっては貴重なチャンス。


応募資格はCCNの会員であること。CCNは1年ごとに会費を払い入会するシステム。このコンペに応募するためだけに入会しました。


もうひとつの特徴が、審査員の投票結果が公開されること。どの審査員がどの作品を評価したのか一目瞭然。しかもその結果はHP上で公開され誰でも見ることができる。公正公平な反面、容赦なく公開処刑されるとてもシビアなシステム。1次審査を通過しなければ名前すら出ず、格付けランキングでいうところの映る価値なし扱いになる可能性も・・・。



ちなみに前回の結果発表がこちら。





前回の応募総数は1294本。会員限定なのでライバルのほとんどがプロのコピーライター。当然レベルも競争率も高い。今年は応募制限50本が20本に変更になり、作るだけでなく選ぶ力も必要になった。おかげで得意の下手な鉄砲数撃ちゃ当たる作戦が通用しない。


テーマは「CCN賞」。去年入会した時からこの時期に募集があることは知ってたし、課題も例年と同じなのは想定できてた。もし1日1本作ってたら300本以上できてたはずなのに、何もやってなくて直前になって慌てるハメに。


とりあえず50本書いてみたけど、どれも似たりよったりでインパクトのかけらもない。ちょうど宣伝会議賞のファイナリスト作品を見たばかりだからなおさら。公開されてるコピーの方がはるかにいいコピーが多くて、同じ切り口でも表現力や説得力が段違い。これでも受賞できないなら、俺のコピーじゃ無理ゲーすぎる。

去年の審査会に参加したことを思い返して自分なりに他とは違う視点で書いたつもりだけど、結局手応えあるコピーは書けず。昨日の記事の無駄に高いテンションと比べれば、自信のなさが丸わかり。例によってまぐれ当たりのミラクルに期待するしかないけど、1次すら通過できずに惨敗する予感しかしない。

発表は3月末。公開すらされずに処刑されて後悔しそう・・・。












『ココロを運ぶ一行タクシー 東京物語』の表彰式のあと、夜の部のお話


優秀賞受賞の連絡は7月上旬にきた。そもそも受賞が決まる前から表彰式の日に休みを入れておくほど行く気マンマンで、もしダメでも行っちゃおうかな?なんて思ってた。ミラクルで受賞が決まってからは、それはもう浮かれポンチのお祭り状態!!せっかく久々に東京行くし、もしかしたら誰かが祝勝会を開いてくれるかも?で、朝までコースで飲むだろうから次の日はTCC展にも行こう!!なんて予定まで立ててた。

でもさ、よく考えたら俺のためにそんなことしてくれるわけないじゃん・・・と思い直し、結局自分でセルフ祝勝会を開催することに。とりあえず新橋で19:00ってことだけざっくり決めて、SNSで受賞の報告と参加者を募集。ありがたいことに何人かが出席してくれることに。せっかくなのでツイッターで繋がりのあるタクシーコピーの受賞者さんにもDMして誘ってみた。誰も来てくれなかったらどうしよう・・・何て心配してたから、思ったより集まってひと安心。

しかし、ここ問題が。自分で誘っといてなんだけど、予想以上の豪華メンバー。初対面の人もいるし、神と崇めるレジェンドもいる。最優秀賞のK村さんなんてはるばる福岡から参加してくれちゃうわわけで。「せっかくきたのにつまんない」と思われたらどうしよう・・・と不安になってきた。みんな結構頻繁に飲んでいて先々週も某コンペの関係で集まった様子がFBにアップされてから、余計にプレッシャー。

とにかく「行ってよかった」と思ってもらえるように、何か記念になるような物があるといいな~と思い、とあるアイテムを作ることに。さっそく試作品作りにとりかかる。素材やフォントやレイアウトを変えて試行錯誤をくりかえす。ようやく「いいんじゃね?」ってのができた。ついでにパッケージもそれっぽくデザイン。かなりいい感じに仕上がったので、必要な材料を手配。トイレとお風呂以外はほぼ部屋にこもりっきりで量産体制に突入。

途中材料が足りずに再発注したり、用意した袋のサイズが小さくて入るようにリサイズしたり、ほぼほぼ完成!!という段階でミスが見つかったり・・・。トラブル続出だったけど、人数分+αが完成。これでバッチリ!!と思ったのもつかの間、よく考えたらこれってタクシーコピーの人しかいらなくね?と思い立ち、急遽別の粗品も用意することに。夏らしくない涼しさで比較的仕事がヒマだったのと、めぼしいコンペがなくって本当によかった。あとは今か今かとその日が来るのを待つばかり。楽しみにし過ぎて前の日はほとんど眠れなかった・・・。


オクーさん達とのランチのあといったん解散。ゆりかもめで新橋へ。妻にお土産を買ってくるよう頼まれたけど、暑いし眠いし汗だくでとてもそんな元気がない。とりあえず祝勝会の場所だけ確認して車に戻る。ちょっと寝ようと思ったけど一度寝たら100%起きられる気がしない。眠気ざましにシャワーを浴びようとネット検索。駅と会場のちょうど中間にレンタルルームがあるのを見つけ、着替えをもってさっそく移動。すぐ隣にあった無料風俗案内所に入りそうになるのをぐっとガマン。あやうくもらったばかりの賞金を使っちゃうとこだった・・・。

さっぱりしたし目も覚めたので、いよいよ会場へ。当然一番乗り。ちょっと早すぎたので店の前で待ってるとK村さんが。店に入り2階のお座敷へ。掘りごたつの個室で食べログで適当に選んだにしてはいい感じ。開始時間が迫るにつれ、続々と参加者が集まってきた。

遅れてくる人もいるので、とりあえずそれぞれ飲み物を頼む。本日の主役、K村さんの乾杯の音頭で祝勝会スタート!!運転あるけど一口目だけビール。久しぶりに飲んだけどめちゃくちゃウマい!!!

お互い初対面同士もいるので、簡単な自己紹介をしていくことに。順番はうろ覚え。

まずはK村さん。タクシーコピーの最優秀賞。表彰式で初対面。〆切当日に15本しか出してないにもかかわらず最優秀賞GET!!ずるい。しかも受賞作は一番初めに思いついたやつですって。『シンデレラ』なんてワード、158本出したけどかけらも出てこなかったわ。ツイッターでコピーランナーさんと言えば知ってる人も多いはず。その名の通りマラソンが趣味で、宣伝会議賞や販促コンペはもちろんその他あらゆる公募に常に全力で取り組む手抜きを知らない超ストイックな変人。(いい意味でですよ)

N吉さん。タクシーコピーでOAC奨励賞。表彰式で初対面。ひとりで8本も採用された強者。100本以上は出したと聞いてちょっとだけ安心。だってこれで30本しか出してませんなんて言われた日にゃ、俺の立場は!?ってなっちゃう。それでも打率が桁違いだけど・・・。『伝え方が9割』で有名な佐々木圭一さんの元でコピーを学んだそう。某有名お菓子メーカー勤務で、開始早々チョコレートの詰め合わせを配って一瞬でみんなのハートをキャッチしたあざとい好青年。ずるい。俺も線香とか配ればよかった。お盆近いし・・・。


A野さん。宣伝会議賞のレジェンドのひとり。6年連続協賛企業賞受賞とかどうかしてる。本来なら審査員側にいなきゃいけないのに、少年野球にメジャーリーガーが混じってるようなもん。ずるい。コピー講座で金の鉛筆とりまくって岡田直也さんや眞木準さんにコピーライターになるよう勧められたり、仲畑貴志さんと仕事したり、海外の広告も作ってて英語のコピーも自由自在。とにかく話すことすべてが伝説的エピソードばかり。もちろん現在も第一線で活躍中。それなのに飲み会にはちょくちょく参加してくれて気さくに話してくれる。自分にとっては神も同然。


E島さん。タクシーコピー3本採用。OAC奨励賞。オクーさんや8284さんといっしょで、かなり前からSNS上では知り合いで、ずっと会いたかった方のひとり。一緒に頑張りましょう!!って言ってた宣伝会議賞をCMゴールド受賞してあっさり卒業。ずるい。コピーだけじゃなく短歌も凄くて、あのNHK短歌でも何回か選出されてる。今回のタクシーコピーが3本ともストーリーがあってエモいのも納得。それだけの実力があるのに本人はいたって謙虚で低姿勢。

M尾さん。第56回宣伝会議賞で協賛企業賞W受賞(カクイチとハピネット)。ずるい。飲み会の誘いに真っ先に参加表明をしてくれた。噂に聞いてたとおり陽気なムードメーカー。人見知りの自分でも初対面とは思えないほど話しやすくて、ボケもツッコミも抜群。下ネタとA野さんの影武者が得意。

G司さん。宣伝会議賞常連組のひとり。ひと癖もふた癖もある変わり者が多い中で、数少ない常識人でMr.いいひと。協賛企業に自主プレゼンして実際の広告にしたり、そのノウハウを惜しみなく披露してくれちゃうなど、実力と実績さらに好感度まで兼ね備えた人格者。ずるい。山をこよなく愛し、この日も翌日早朝から登山するにもかかわらず参加してくれた。やっぱりちょっと変わり者だった・・・。

N田さん。第56回宣伝会議賞協賛企業賞受賞(東急建設)ファイナリストの経験もある常連組のひとり。文化放送のラジオCMコンペでリスナー大賞も受賞経験あり。このCMはグランプリでもいいと思うくらいの傑作。コピーだけじゃなく、朝広や新聞クリエーティブコンテスト、販促コンペ、ラジオCM、動画コンペなど、あらゆる広告賞に挑戦してる。その情熱と妥協を許さぬ姿勢は他の追随を許さず、尊敬しかない。元竹野内豊と自称するだけあって、背が高くてスタイルもよくカッコいい。ずるい。

N井さん。言わずと知れた説明不要の若き天才。宣伝会議賞の通過記録を次々更新し、次回のグランプリの最有力候補のひとり。数々のラジオCMコンペを総なめ。ラジオCMだけじゃなく、コピーまで書けちゃう。そのテクニックや受賞作の分析を惜しみなく披露し、応募期間中でもブログを毎日更新。そのうえ「ことばやさん」としての仕事もこなす。それなのに当たり前のようにMAX応募しちゃう。ナチュラルボーンコピーバカ。もうなんかいろいろずるい。沖縄から東京に戻ってきたそうなので、ぜひ都会のありとあらゆる誘惑に負けてほしい。

S水さん。タクシーコピー1本採用。タクシーのことをつぶやいてたのを見てDMしてみたら、こころよく参加してくれた。当日はコピー講座があり、しかもそれが延長したためかなり遅れての登場。2次会にもこれなかったので挨拶くらいであまり話せなくて残念。DMでも直接お会いしても、終始礼儀正しくてとても真面目そうだった。渋谷でコピーライターしてるってだけで無条件でカッコいい。ずるい。

H合さん。タクシーコピー1本採用。第56回宣伝会議賞協賛企業賞受賞(ショーコラ)。ご存じ我らがコピサーの姫。兵庫のM山さんと同じく俺の公式ライバル。同じ年で実は小学校の同級生。宣伝会議賞で奇跡の再会。当時の記憶はお互いほとんどなかったけど、最近当時の写真を発見し徐々に記憶が蘇ってきた。ノリの良さと行動力で愛されキャラを発揮し、講師クラスのコピーライターさんや有名なインフルエンサ―の知り合いがやたらと多い。ずるい。

てな感じのメンバーでお互い名刺交換。で、そこからはとにかくひたすらコピー談義。タクシーはもちろん、販促コンペやピンクリボンや新聞クリエーティブコンテスト。課題が発表された文化のラジオCMコンペや、すぐそこまで迫った宣伝会議賞まで話題は尽きない。いろいろ話し過ぎて何をどう書いていいのかわかんないくらい楽しい!!!毎度のことだけど時間が恐ろしい速さで過ぎていく。

で、いよいよ本日のメインイベントですよ。なんせ祝勝会ですからそれっぽいことをしないと・・・ってんで、まずはサプライズ第1弾。
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ジャーン!!!最優秀賞のお祝いケーキ!!!運んできたのが可愛い女の子じゃなくて俺みたいなオッサンで申し訳ない。しかもチョコプレートの文字が『K村さん 最優秀おめでとう』になってて『賞』が抜けてる。電話で何度も確認したのに・・・。なぜかみんなでハッピーバースデーツーユーの大合唱。

で、間髪入れずにサプライズ第2弾。
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ジャーン!!!最優秀賞受賞記念プレゼントの『えんぴつ型ペンスタンド』。何このセンス。めっさ可愛い。オッサンが一生懸命選んでるところを想像すると泣けてくる・・・。

まあ普通ならこれがメインなわけですよ、普通ならね。しか~し今回はあくまで前座、ちょっとしたオードブルみたいなもん。ここ何日かはこの瞬間のためだけに生きてきたと言っても過言ではない!!!

これが本命、サプライズ第3弾。
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ドンッ!!!『ココロを運ぶ一行タクシー  東京物語』スペシャル作品集!!!!

何か記念になるものを・・・と散々考えた結果、受賞作をまとめた作品集(豆本)を作ることに。公式サイトはいつか消えちゃうだろうし、ラッピングタクシーも期間限定。せっかく50作品もあるし、形として手元に残ったら嬉しいかな~と。豆本自体は以前にも作って静岡会でも配ったことがある。その時のフォーマットを使えば簡単にできるかも?と思ったのも理由のひとつ。結局サイズもページ数も全然違ったから一から全部作り直すハメになったけど・・・。

作るにあたって、まず最初にOACの運営の三上さんに連絡。受賞コピーはもちろん、公式サイトの画像や配布されたタクシー画像の使用許可と、そもそも作ること自体問題ないのかの確認。ありがたいことに快くOKをいただいた。だから帯にはOAC公認の文字。

あとの流れはこんな感じ。百聞は一見にしかず。

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どうですか、このここぞとばかりの頑張ったアピール!!!祝勝会の内容とかもはやどうでもよくなってる。前書きや奥付も入れた作品集はもちろん、帯や本屋のPOP風パッケージなど細部にまでこだわったデザイン。自分で言うのもなんですが、かなりの完成度。しかも受賞者だけでなく参加者全員分用意して有無を言わさず強制配布。皆さん想像以上に喜んでくれて、本当に作った甲斐がありました。よかったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

さらにさらに、これはあくまでタクシーコピーの記念品。祝勝会に参加していただいた皆様には当然別に粗品もご用意。
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つまようじに色を塗り、削って作った『色鉛筆ストラップ』。これも前に作ったことあったけど、何色か作ったから思ったより時間かかった。
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デカい図体のオッサンがちまちまこんな細かい作業をしてると思うと、ちょっと切ない・・・。でも皆さんこちらも喜んでくれたみたいでひと安心。

そんなこんなで1次会はおおむね成功。無事に終えることができました。とにかくめちゃくちゃ楽しい時間を過ごすことができました。

このあと当然2次会に突入するわけですが、もう全力で頑張ったアピールできたので満足満足。なので、ざっくりダイジェストという名の箇条書きでお届け。


N田さんが2次会の店をさっと見つけて手配してくれた。しかも安くてうまい。さすが仕事ができる男はフットワークがいい。

販促コンペの挑戦裏話。チームで取り組むことのメリット・デメリットなど悲喜こもごも。今年は出せなかったから次回は挑戦したいけど、誰かと組める自信も実力もないし、そもそもレベルが違い過ぎて太刀打ちできる気がしない。

G司さんの自主プレゼン資料公開。チラッとしか見てないけど、ものすごく綿密に練られてる。あまりにハイレベルすぎてほとんど理解できず。ここまでしないと無理なのか・・・と逆に凹むパターン。

タクシーコピー1本採用のH木さんが合流。誰もが知ってるコピーライターさんが厳選した者しか参加できないコピー講座に参加中。しかも講師は宣伝会議賞グランプリ経験者。今年のH木さんは例年以上に要注意!!(ハードルを上げてプレッシャーをかける作戦)

○課題が発表されて間もないのに、N井さんをはじめ、ほとんどの人が文化放送ラジオCMコンペの量産体制に入ってた。ラジオCMはやらないと決めて課題すら見てないけど、やっぱりちょっとアセる・・・。

○参加もしてないのに熊本の某K島K至氏の話題で持ちきり。その性格・人柄・コミュ力・実力・実績・容姿、すべて非の打ちどころがなく大絶賛。誰もが認めるまぎれもない天才。ずるい。

H合さん、まさかの俺の小学生時代の写真を披露。思ったよりリアクションがなくて大して盛り上がらず、なんだか俺がすべった感じになったじゃねーか!!それにしてもスマホに保存してるあたり、やっぱり俺のこと好きなんじゃ・・・?

某桃色ちょうちょ結び布きれコンペ。例年通りならもう来ているはずのものがなくて凹む・・・。200本出してもダメか。でももし来ててもしゃべっちゃいけないことになってるから、もしかしたら隠れキリシタン的な人がいる可能性もなきにしもあらず。

恒例!!レジェンドA野さんへの質問コーナー。ものすごくわかりやすくて説得力も抜群。ただA野さんがナチュラルにやってる習慣は、参考にはなるけど凡人には到底真似できない。当たり前だけど、積み上げてきたものが違い過ぎる。その域に達するには、もう1度はじめから人生をやり直さないと無理。

○2次会になっても引き続き作品集をほめてもらった。「タクシーに置いたらみんな読むし乗車率も上がるはず!!」「都内だけでなく全国展開もすればいい!!」など、予想以上の反響にちょっと泣きそうになった。本当に作ってよかった。


時刻は午前1:00。まだまだ話し足りないし朝までいたいけど、運転と次の日の仕事を考えるとここがタイムリミット。泣く泣く帰ることに・・・。語彙力ないから、とにかく楽しいとしか言いようのない一日でした。

参加していただいた皆さんには感謝しかない。例によってあまり話せなかった人もいるから、また次の機会があればぜひお声をかけさせてください。そのためにももっともっと頑張って結果を出して、祝勝会が開催できるよう精進しないと。そのときはもちろんてっぺん獲ってお祝いされたい!!































優秀賞を受賞した『ココロを運ぶ一行タクシー 東京物語』



去る8月3日、その表彰式がタクシーの日を記念したイベント『タっくん感謝祭2019』の中で開催されました。




場所はお台場のパレットタウン。集合時間は10:45と結構早い。仕事の都合で当初の予定と変更があり、急遽車で行くことに。かなり余裕をもって家を出たけど、のんびりしすぎたのと渋滞のせいで新橋に着いたのが10:00。急いで着替えてゆりかもめの駅へダッシュ。


駐車場から駅まで10分くらいなのに、早くも汗びっしょり。電車の中は涼しいかと思いきや、混んでるせいか「弱冷房車かよっ!!」って突っ込みたくなるくらい全然まったくこれっぽっちも涼しくない。車窓に流れる景色を眺めながら心頭を滅却して暑さをこらえ、揺られること20分。会場のある青海駅に到着。


海のそばだし少しは涼しいかな・・・と思ったら、これでもかってくらいの無風。唯一の救いはパレットタウン直結だから30秒で行けたこと。これ以上遠かったらたどり着く前に干からびてた。エスカレーターの下にそれらしきステージが見えてきた。タクシーが展示されるってのは聞いてたからわかっちゃいたけど、当然屋外よね。にしてもこれじゃタウンじゃなくてテント村じゃねーか!!
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すでにたくさんのスタッフさんが右往左往してて、ステージではリハーサルもはじまってる。とりあえず展示されてる最優秀賞のラッピングタクシーのところで待機。レッドカーペットのうえに仰々しく飾られててめちゃくちゃかっこいい!!その他大勢の受賞作はまとめてパネル展示のみ。やっぱり扱いが全然違う・・・。どうせなら優秀賞も展示して欲しかったなぁ。あと2台くらいなんとか置けそうじゃん。
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誰に声をかけていいかわからずに待ってると「もしかして贈りびとさんですか?」と声をかけてくださる方が。「はじめましてK村です」と最優秀賞のコピーランナーことK村さんの登場。朝一の飛行機ではるばる福岡からの来たんですって。以前からツイッターでは絡んでいたけど、お会いするのははじめて。勝手に思ってたイメージと違って、物腰が柔らかくてとても優しそうな方でした。正直もっと理屈っぽいというか、意識高すぎ系でとっつきにくいと思ってたので。(すいません)

受付?と荷物置き場があるとのことでスタッフさんに案内してもらい、胸にリボンをつけた。開式までK村さんと雑談してると、「受賞者の方ですか?」と声をかけてきた男性が。首からは立派なカメラをぶら下げてる。「私、にゃんころです」『・・・???』はじめはピンとこなかったけど思いだした!!ラッピングタクシーの画像をツイッターにアップしてる人だ!!

ラッピングタクシーは全部で50台。といっても都内を走る法人タクシーは3万台なので、実際にラッピングタクシーを見つけるのは至難のワザ。電車やバスと違って決まった時間に決まったルートを走ってるわけじゃないからなおさら。そのタクシーをひとりで25台近く見つけて写真を撮ってるスゴイ人。どんな人かと不思議に思ってた。普通の会社員だけどガチのタクシーマニアとのこと。ラッピングタクシーだから撮ってるんじゃなくて、普段からタクシーを撮影するのが趣味らしい。それにしてもすごい情熱。そんなにゃんころさんでも俺のコピーのタクシーは見てないみたい。こっちにいる間に探そうと思ってたけど、こりゃ無理そうだ。

そうこうしてるうちに、他の受賞者さんも集まってきた。同じく優秀賞のO田さん。こちらもはるばる広島から参加。小説まで書けちゃうすごい人。OAC奨励賞のE島さん。E島さんは宣伝会議賞挑戦2回目にしてCMゴールド獲って卒業しちゃったすごい人。SNSで少しだけやりとりしてたけど、今回ようやく会えた。そしてもう一人、OAC奨励賞のN吉さん。ひとりで8本も採用されちゃったすごい人。めちゃめちゃ爽やかで夏が似合う好青年。そしてもうひとり、我らがオクーさんも表彰式にきてくれました。説明不要のすごい人。もちろん今回も50本にきっちり採用されてます。会えてよかった!!

ステージ前のテントにある指定の席へ案内され、ようやくイベントスタート。司会の女の人がめちゃめちゃ可愛い!!!募金贈呈式とかなんだかの調印式あと、いよいよ表彰式。まずは優秀賞。コピーを紹介されて名前を呼ばれ壇上へ。コメントとか求められたらどうしよう・・・?とちょっと緊張してたけど、特に何もなくスルー。そして最優秀賞のK村さんも壇上へ。そのあと全員で写真撮影。

そのあたりはOACさんのFBで紹介されてます。

グランプリのK村さんのところには、そのあとも記者が殺到し囲み取材にあってました。やっぱり最優秀賞がよかったなぁ~。
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今回のコンペは応募開始からイベント終了まで、OACの運営の皆さんとタクシー協会の皆さんの対応が本当に素晴らしかった。応募期間中は質問に迅速に答えてくれたり、審査過程や結果発表もわかりやすくてとってもスムーズ。ラッピングタクシーの画像がほしいという要望があれば、50台すべて撮影して全員に送ってくれました。

表彰式ではさすが接客のプロだけあってとにかく親切で丁寧。「暑くてごめんなさい」とか「飲み物はありますか?」など終始気を配ってくださいました。優秀賞の表彰状入れも筒のタイプとクリアケース(丸めたくない人のため)の2種類を用意してくれたり、OAC賞もとても立派なケースに入れてくれて本当に至れり尽くせり。応募した人のことを常に第一に考えてくださいました。同じ形かどうかわからないけど来年も開催されるかもしれないとのこと。ぜひぜひ参加させていただきたい。
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表彰式後、オクーさんとK村さん、O田さん、E島さんとランチに行くことに。店とか全然わからないからとりあえずヴィーナスフォートに突入。ちょうど昼時だし夏休みだけあってどこも大行列。しかたないなので比較的空いてる中華料理屋で順番待ち。女性陣もいるのに昼間からニンニクがっつり系はどうなのよって感じだけど、まいっか。回転が良くて思ったよりスムーズに席に案内された。別件で近くにいた我らがH合さんも合流して、ランチ会スタート。ほとんどがお互い初対面同士だったけど、オクーさんを中心に会話がはずんでとっても楽しかった。気がつけばあっという間に2時間経過。とあるアイテムも渡すことができ、とっても喜んでもらえたのでめでたしめでたし。

このあと夜の部があるのに、こんなに楽しすぎていいのだろうか・・・ってくらい最高の表彰式でした。ホントこれてよかった。










宣伝会議賞的にはオフシーズン。某〇〇馬さんのようにマメでも研究熱心でもないので、ブログは絶賛サボリ中。


ちょっとしたことはツイッターでつぶやくだけで済ませちゃうんだけど、ようやくちゃんと書かなくちゃ!!と思うことができました。


それがこれ。




8月5日の「タクシーの日」を盛り上げるため、歩行者や乗客の目に止まるようなフレーズを募集。応募作の中から公益社団法人日本広告制作協会が選んだ50作品がタクシーにラッピングされ都内を走るという企画。


さらにその中から一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会が最優秀賞1本と優秀賞2本を選出。お台場でのイベントで表彰式がある。


自分の書いたコピーが実際に都内を走るなんてまるで夢のよう・・・。こんなんやらずにはいられないっしょ!!そんなわけでとにかく何が何でも上位50本に残ることを目標にチャレンジスタート。


ところがですよ、気合入れてやりはじめたもののいきなり大苦戦。理由は2つ。


ひとつは文字数制限。タクシーのドアに掲載するため、句読点も含めて17文字以内が条件。普段から短いコピーは超苦手。宣伝会議賞でシルバーと協賛企業賞とったコピーもどっちも長い。(なんて自然でさりげない自慢なんでしょう)


はじめっから文字数を意識してると全然書けないので、とりあえず字数はガン無視して思いついたものは全部書きだしてあとから調整することに。コピーの最後には必ず「。」をつける派なんだけど、場合によっては泣く泣く省略。無理やり詰め込みました。


ふたつめは応募要項にあった例題。それがこれ。


例:「車窓より息子の顔見る上京の母」
  「つかの間にひと時、心地よく短眠中」



17文字ってまんま5・7・5だし、これ見たら求められてるのは俳句とか川柳系なんだなぁと思うよね。同じように思った応募者もたくさんいたはず。俳句、苦手なのよね。おーいお茶も全滅だったし・・・。とりあえず俳句っぽいの意識しながらはじめたけど、やっぱりしっくりこなくて全然書けない。


あまりにも書けなさすぎて、逆に開き直った。「要はタクシー観た人が面白いと思ってもらえば何でもいいんでしょ!?」と。そっからは俳句っぽさは一切無視。それで選ばれないなら仕方ない。今思えばこの切り替えがいい結果につながるポイントだった。


応募数に制限はないから「とにかく思いついたもん全部出してやろう」と、いつものようにヘタな鉄砲も数撃ちゃあたる作戦を敢行。最終的な応募数は158本!!数書くのは得意じゃないけど、我ながら結構がんばった。それでも自信作は2~3本。例によって自信あるのはどうせダメだろう。でもこれだけ出したんだから何でもいいから50本に残ってくれ!!!とひたすら祈ってた。




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ラッピングされる50作品は5月末には決定し、応募者には連絡がありました。ラッピングタクシーは7月から走っていて、ツイッターには目撃情報もちらほら。選ばれた人もそれとなくつぶやいてたりしてます。


そしてタイトルで思いっきりネタバレしてるように、最優秀賞と優秀賞が決まったとの連絡がありました。



事務局に確認したところ、公式ページでの正式発表はもう少し先になるとのこと。ただし他の受賞者さんの名前を出さなければ事前に公表してもOKとの許可をいただきました。



ラッピングに選ばれた50本がこちら。

ココロを運ぶ一行タクシー コピー50本決定!































応募者は491名で応募総数は5,598本



もうね、名前を見たら「あの人もあの人もあの人もいるのかよ!!」って思わず口に出ちゃうくらいコピー繋がりの人だらけ。ホントみんなレベル高すぎ高杉くん。


しかしそんな強者どもがひしめく中、なんとなんと3本も選ばれました!!158本中3本だから打率は相変わらず高くないけど、それでも何とかくらいつけてよかった!!


と、喜んだのもつかの間、ひとりで8本も通過してる尋常じゃない化け物を見つけて絶句。しかも全部面白いなんてどんだけチートなのよ。ツイッターでは「〆切当日にこのコンペを知って、15本出しただけで残っちゃった」ってつぶやいてるセンスのかたまりみたいな人もいるし。158も出したなら10本くらい残ってないとダメじゃん・・・。


選ばれた50本を見た段階で、特にこれには勝てないと思ったのがこの3つ。




30.今夜も酔った父が、着払いで届いた。

自分も同じような切り口は考えた。で、見た瞬間「これこれこれが書きたかったのよ」って唸った。『着払い』ってワードセンスには脱帽。





4.母は雷門より僕の会社を見たがった。


エモい。ひたすらエモい。そして東京タワーでもスカイツリーでもなく、『雷門』のチョイスが絶妙。田舎から上京してきた母の様子が目に浮かぶ。これぞまさしく東京物語って感じ。




24.↑↑大切なお客様が乗っています↑↑


コピーの枠を超えてもはやデザイン。ただでさえ文字数足りないのに、矢印入れようなんて発想は絶対出てこない。




もちろん他にも「わかるわ~」とか「やられた」ってのがたくさんある。この時点ですっかり上位入賞はないか~と諦めモード。とりあえず3本に残ったし上出来上出来って感じだった。


ところがまさかまさかの優秀賞受賞。なんかもう信じられなくて、メール見た瞬間鳥肌たった。ミラクルですよミラクル。一応どのコピーかはまだ内緒。まあおおよそ予想はつくとは思うけど。


諦めモードとか言っときながら、いざ優秀賞ってことなるとちょっと悔しかったりするのよね、これが。やっぱり金がいいですぅぅぅぅぅぅぅ~って言いたくなる。


授賞式は8月3日のお台場。なんとか休みをねじ込んだので、よほど仕事が忙しくならない限りは出席予定。せっかく東京に行くからラッピングタクシーを探して見よう。やっぱり自分の目で実物見たいし。もし走ってるのを見かけたら写真とって教えてください。ついでにTCC展にも行こうかな。


それにしてもあれだけ書いたのが無駄じゃなくって本当によかった。応募数だけならきっと1番だったんじゃないかと思う。もし全滅してたらしばらくは立ち直れなかったよね。


158本って言うと凄いと思われるかもしれないけど、そのほとんどは普通の人ならボツにするようないわゆるクソコピー。本当は少数精鋭の自信作で勝負したいし、それで結果が出せたらカッコいい。けどコピーを書く力はまだまだだし、選ぶ力はもっとない。応募制限がない以上、とにかく全部出すのが今の自分がベストを尽くす方法だと思ってる。審査する方の立場で考えたらクソみたいなコピーを山ほど見せられて迷惑かもしれないけど・・・。


尊敬するコピーライターのひとり、中村禎さんの著書『最も伝わる言葉を選び抜くコピーライターの思考法』「ダメなコピーも書けないやつにいいコピーは書けない。」って言葉がある。しょーもないコピーしか書けなくて心が折れそうなときには、いつもこの言葉を思い出してる。


百聞は一見にしかず。今回応募した158本を特別に全部見せちゃいます。特別っていうほどたいしたもんじゃないし、どちらかというと公開処刑に近いけど・・・。「よくこんなん出せたな」ってドン引きするかもしれません。でもこれらすべてのコピーがなければ今回の結果はきっと出せなかったから、どんなにクソコピーでも無駄なものはひとつもない・・・と胸を張って言いたい!!けどひどいのはホントひどいなぁ。


それでも50本とか100本に1つくらいは「これいいかも?」ってのが出てくるもんなんです、きっと。そう信じてないとチャレンジし続けられないので。


またいい結果を出して、ちゃんとブログで報告できるようがんばります!!

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毎度のことですが、気が付けばもう7月。宣伝会議賞まで2ヶ月を切りました。


SKATはちょいちょい目を通してますが、自分のコピーのあまりのできの悪さにため息しか出ない。いつもなら受賞コピーや好きなコピーを好き勝手あれこれ批評するんですが、今一つテンションがあがらず・・・。


宣伝会議賞の分析に関しては、ヒヒ馬さんの『宣伝会議賞でグランプリを目指すブログ』っていうメチャクチャ的確でわかりやすくて、全部プリントアウトして1冊にまとめたいくらい素晴らしいブログがある。しかもほぼ毎日更新。今さら自分がやっても需要なさそうだからやめときます。


さて本題。7月2日に【第13回ピンクリボンデザイン大賞】が締め切りになりました。前回本当に運よくグランプリを受賞できたので、今年も応募開始からかなり気合を入れて取り組んだのですが・・・。


ただでさえ難しいテーマ。何年も開催されていて基本的なことはほぼほぼ言い尽されている。そのうえ前回のコピー以上のものを作らないとならないっていうプレッシャーで、例年よりさらにハードルが上がった気がしてました。


前回出したのが50本なので、今回はそれ以上、できれば100本を目標に設定。時間のある限り考えました。で、質はともかく何とか100本ちょっとひねり出しました。既視感ありありだったり、力ずくのコピーもちらほら。情けないけど自分で選ぶ力はないので、またしても審査員頼みの数撃ちゃ当たる作戦。ひとつでも目に留まるのがあるといいなって感じで。


ところが、締め切り近くなってからの小林麻央さんの訃報。悲しくて厳しい現実と、世の中には同じような苦しみと戦っている方やそのご家族がたくさんいることを今更ながら再認識させられました。毎年コンペに参加することで乳がんの知識はそれなりにあるつもりだったけど、それこそあの命がけのブログと壮絶な生きざまを目の当たりにすると、実際のところはなんにもわかっていなかった・・・。


自分なりに精一杯考えたのでとりあえず応募はした。でも、いま見直すと何だかとても薄っぺらい気がして、達成感よりも無力感の方が強い。もっといいコピーが書きたかった。でも、とてもじゃないけど今の自分には書けそうになくて。何をどういえばよかったのか・・・いまだにモヤモヤしてます















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